カテゴリー「アシネトバクター」の17件の投稿

2010年11月20日 (土)

帝京大病院2カ月ぶり全面再開 院内感染での自粛解く

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):帝京大病院2カ月ぶり全面再開 院内感染での自粛解く - アピタル(医療・健康).2010年11月20日

 多剤耐性細菌のアシネトバクターによる大規模な院内感染が起きた帝京大病院(東京都板橋区)は20日、すべての救急車と入院患者の新たな受け入れを再開した。救命救急部門や周産期母子医療部門などはすでに受け入れていたが、全面再開は9月8日の自粛以来、約2カ月ぶり。

 外部専門家でつくる独立調査委員会が今月16日、新たな感染がないこと、多剤耐性菌への認識、感染対策の講習が職員に行き渡ったことから、再開を妥当と判断していた。

 昨年8月以降の感染者は60人に上り、うち35人が死亡。悪性リンパ腫など重い病を抱えていた人が多いが、菌と死亡の関連が否定できない人は9人。まだ菌を体内に持つ人は、16日現在で5人いる。

ゼロリスク的な考えだけでは医療は成り立たない。
一般に対しての啓蒙も必要。

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2010年11月19日 (金)

大阪の病院で多剤耐性菌検出 海外で手術受け帰国の男性

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全国あちこちで検出のニュースが続く。

リンク: asahi.com(朝日新聞社):大阪の病院で多剤耐性菌検出 海外で手術受け帰国の男性 - アピタル(医療・健康).2010年11月18日

厚生労働省は18日、多くの抗生剤が効かなくなる「KPC」と呼ばれる酵素をもつ新型の多剤耐性の肺炎桿(かん)菌が、大阪府内の病院で検出されたと発表した。国内での報告は2例目。

 厚労省によると、松下記念病院(守口市)にけがの治療で入院していた40歳代の男性患者から11月に採取した腹部の体液や尿から検出された。男性患者は、海外で入院、手術を受けた後に帰国し、この病院で治療を受けていた。感染による症状は出ておらず、他の入院患者からは検出されていないという。

 厚労省のこれまでの調査では、全国の医療機関から計82検体が送られ、NDM1型が1例、IMP1型が43例あったという。

こちらは東京のニュース。

リンク: asahi.com(朝日新聞社):日本医大病院で多剤耐性アシネトバクター 新規入院制限 - アピタル(医療・健康).2010年11月18日

日本医大病院(東京都文京区)の高度救命救急センターで、入院患者14人から多剤耐性アシネトバクターの菌が検出されていたことが18日、分かった。うち1人が入院中に死亡したが、同病院は「別の病気によるもので、菌との関係はない」としている。

 菌をもっていた患者12人が現在も入院していることから、感染防止のため、救急センターでの新規の入院患者の受け入れを一時的に制限する。

 同病院の感染制御室によると、10月下旬から菌の検出が増え、今月に入り10人以上になったため、16日に都や文京保健所に報告したという。院内感染とみられ、感染経路について調査している。

 今回検出された耐性菌は一部の抗菌剤については、効果が確認されるという。

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2010年11月 3日 (水)

WHO、多剤耐性菌の対策強化へ チーム発足を検討

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リンク: WHO、多剤耐性菌の対策強化へ チーム発足を検討 - 47NEWS(よんななニュース).

 【ジュネーブ共同】多剤耐性アシネトバクターや、NDM1という酵素をつくる遺伝子を持った新種の腸内細菌の感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)は来年、大規模な啓発活動を行う方針を決めた。これまで統括がはっきりしなかった多剤耐性菌に関するプロジェクトチーム発足を検討。加盟国間での情報共有や対策強化に本格的に乗り出す。

 WHO幹部が1日までに明らかにした。

 来年5月のWHO総会では(1)各国で監視を強化(2)抗生物質の管理徹底(3)多剤耐性菌分析のための途上国支援―などを柱とした決議採択を目指している。

 ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性菌に関しては8月、医療費の安いインドやパキスタンで美容整形手術などを受けていた欧米人を中心に、NDM1を持った細菌に感染した患者の増加が報道された。死者も報告され、WHOは193に上る加盟各国に院内感染の予防と感染状況の監視を呼び掛けた。

 日本国内では2000年ごろから欧米で広がり始めたとされるアシネトバクターの院内感染が帝京大病院などで次々と発覚。帝京大病院だけで死者が30人以上に達し、厚生労働省は対策の強化を急いでいる。 2010/11/01 16:46   【共同通信】

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2010年10月22日 (金)

多剤耐性の細菌対策「未承認薬、導入を」 4学会提言

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):多剤耐性の細菌対策「未承認薬、導入を」 4学会提言 - アピタル(医療・健康) 2010年10月21日19時21分.

 複数の抗生剤が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクター対策に向け、日本化学療法学会など感染症関連の4学会が21日、国内で未承認の抗生剤を早期導入するよう国に求める提言を発表した。医療施設では個人輸入で備蓄する動きも出ており、化学療法学会のアンケートでは7割の施設が治療に未承認薬が必要だと回答している。

 提言は、院内感染対策への財政支援や抗生剤の研究開発体制の充実も求めた。

 未承認薬では「コリスチン」という抗生剤が欧米で多剤耐性菌に効果があるとして注目されてきた。帝京大病院で院内感染を起こした多剤耐性の細菌アシネトバクターに効くという。抗生剤が効かない酵素「NDM1」の遺伝子を持つ大腸菌にも効果を示すという報告がある。

 アンケートは昨年末に実施し、752施設が回答した。501施設が「耐性菌の治療にコリスチンが必要だ」とした。既に14施設が個人輸入で備蓄。31施設が備蓄の準備をしている。2回目を調査中だが、二木芳人(にき・よしひと)・昭和大教授(臨床感染症学)は「(備蓄を検討する病院が)倍増しているようだ」という。

 帝京大病院の院内感染が広く知られるようになった9月以降、複数の輸入業者に医療施設から「購入したい」という問い合わせが増えている。(杉本崇、熊井洋美)

コリスチンに関するウィキペディアの解説はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%B3

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2010年10月 2日 (土)

多剤耐性アシネト、感染状況を定点監視へ 厚労省

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):多剤耐性アシネト、感染状況を定点監視へ 厚労省 - アピタル(医療・健康). 2010年10月1日20時20分

 帝京大病院の院内感染で問題となった多剤耐性の細菌アシネトバクターについて、厚生労働省は1日、感染症法で全国的な発生状況を継続的に監視する定点把握の対象とすることを決めた。全国470の指定医療機関で感染して発症した患者が出た場合、国への報告が義務づけられる。近く省令を改正し、年明けから実施する。

 同日開かれた専門家による感染症分科会で了承された。

 抗生物質が効かない多剤耐性菌はこれまで、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌、同耐性腸球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、薬剤耐性緑膿(りょくのう)菌の5種類のみが対象だった。いずれも、「発生動向を調べ、国民や医療関係者に情報を提供し感染拡大を防ぐ」5類に位置づけられている。多剤耐性アシネトバクターも5類に追加された。国内で、すでに一定程度が検出されていることから、医療機関への負担が懸念される全数把握ではなく、指定医療機関で継続的に発生動向を把握する。

 専門家から「今後、国内で院内感染例が増えることが予想される」との指摘があり、院内感染対策を強化することも確認された。(北林晃治)

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2010年9月22日 (水)

院内感染計59人に 多剤耐性菌で調査公表 帝京大病院

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リンク: 時事ドットコム:院内感染、計59人に=多剤耐性菌で調査公表-帝京大病院.

 帝京大医学部付属病院で起きた多剤耐性アシネトバクター菌の院内感染問題で、同病院は22日、すべての入院病棟や入院患者を調べた結果、感染者が新たに1人確認され、院内感染者が計59人になったという調査結果を公表した。厚生労働省などにも報告した。
 同病院は院内感染を受け、調査を実施。その結果、全入院患者1042人中1人の感染が新たに分かった。また、すべての入院病棟や外来診察室を調べたところ、もともと感染者がいる病室1部屋を除き、同菌は検出されなかった。(2010/09/22-11:21)

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2010年9月14日 (火)

新規抗菌薬、候補なし 厚労省研究班で報告「危機的状況」

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リンク: 新規抗菌薬、候補なし 厚労省研究班で報告「危機的状況」 - MSN産経ニュース. 2010.9.12 00:40

 多剤耐性アシネトバクターや「NDM1」遺伝子を持つ大腸菌など、既存の抗菌薬に耐性を示す細菌の対策に欠かせない新規抗菌薬の開発について、国内では現在、新規薬の候補が一つも残っていないことを、専門家が厚生労働省耐性菌に関する研究班で報告していたことが分かった。

 抗菌薬の収益性が低いことが、企業の開発意欲をそいでいるとみられる。報告者の藤本修平東海大教授(生体防御学)は「耐性菌との戦いは新規薬の開発に支えられてきたが、現在は危機的状況だ」と指摘している。

 報告によると、新たな抗菌薬が登場してから最初に耐性菌が報告されるまでの期間が約4年と短いことが、開発の手間の割に大きな収益に結び付かない理由。世界的にも1980年代から2000年代にかけて、新規の抗菌薬の数は4分の1以下と落ち込んでいるという。

新型インフル流行の時期に、タミフル耐性で同様の懸念が起こった。

その時は漢方にも注目がそそがれた。

その時のエントリーがこちら。
新型インフルは漢方で治る 週刊朝日 09/05/13

同じことが耐性菌に対してもあるはず。

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繰り返す菌の“進化”衛生管理で予防を 多剤耐性菌Q&A

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リンク: 繰り返す菌の“進化”衛生管理で予防を 多剤耐性菌Q&A - MSN産経ニュース. 2010.9.11 21:13

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 帝京大病院(東京都板橋区)での院内感染の発覚を契機に、アシネトバクターや緑(りょく)膿(のう)菌、新型の大腸菌や肺炎桿(かん)菌など、ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性菌の広がりが問題になっている。耐性菌はなぜ出現し、どう予防したらいいのか。

 Q 耐性菌はなぜ出現するのか

 A やみくもに抗菌薬を使ったりするなかで、抗菌薬に耐性を持った菌が生き残って広がっていったと考えられている。ある細菌が耐性をつけると、その性質に効く薬が開発されてきた。しかし、細菌がさらに耐性をつけるという、イタチごっこが続いている。

 Q 多剤耐性アシネトバクター(MRAB)は、いつごろから広がったのか

 A 2000年ごろから欧米で広がり始め、国内では一昨年から今年にかけて福岡大病院や愛知医科大病院などで確認された。韓国や米国など海外から持ち込まれたケースがほとんどだが、帝京大病院のケースは海外との関係が不明だ。

 Q 多剤耐性緑膿菌によるとみられる死亡例も出た

 A 緑膿菌は土や水中にいる一般的な菌。それが抗菌薬に対する耐性を持った。医療器具や水回りを介して感染する。健康な人には無害だが、免疫力が低下した人が感染すると重症化することもあり、院内感染の原因になってきた。

 Q 独協医科大病院では新型の耐性菌が見つかったというが?

 A 抗菌薬を分解するNDM1という遺伝子を持った、新型の耐性大腸菌だ。2009年に初めて確認された。インドやパキスタンの医療機関から欧米に広がり、ベルギーでは死者も確認されている。

 Q 新型の大腸菌は危険なのか

 A MRABや多剤耐性緑膿菌と異なり、これらの菌は健康な人でも膀(ぼう)胱(こう)炎を起こしたり、まれに血液に入って菌が全身の血液をめぐる敗血症を起こすことがある。大腸菌と同じように人間の腸内にいて、毒性が強い赤痢菌などがNDM1遺伝子を獲得した場合には深刻な被害が懸念される。

 Q 九州大病院ではKPCという遺伝子を持った耐性肺炎桿菌が見つかった

 A KPCはNDM1と同じように抗菌薬を分解する遺伝子。欧米で広がっており、国際的に動向が注目されている。

Q 耐性菌の予防方法は?

 細菌は主に接触することで感染する。院内感染を防ぐには、手洗いの励行や湿った場所の衛生管理、トイレや汚物室の消毒、さらに人工呼吸器や点滴の消毒などの対策が極めて重要だ。

関連過去記事

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2010年9月13日 (月)

多剤耐性のアシネトバクター、全国医療機関の1割で検出

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):多剤耐性のアシネトバクター、全国医療機関の1割で検出 - アピタル(医療・健康). 2010年9月11日12時34分

 複数の抗生剤の効かない多剤耐性細菌のアシネトバクターが全国の約1割の医療機関から見つかっていたことが、厚生労働省の研究班の調査で分かった。大規模な院内感染は起きていないものの、国内に一定数の耐性菌が存在することを示している。

 国立国際医療センター研究所(東京)の切替照雄・感染症制御研究部長らが今春、200床以上ある全国の医療機関に対し、多剤耐性アシネトバクターが患者から見つかっているかどうかを調べた。3割にあたる771医療機関から回答があった。

 2007~09年度の3年間で、患者から一例でも検出されたことがある医療機関は92施設(11.9%)だった。07年は39(5.1%)、08年は37(4.8%)、09年は49(6.4%)と微増傾向。07年に51人だった患者数も09年には97人に増えていた。

 細菌が検出されたのは、たんなどの呼吸器系が67.0%、尿が9.9%、血液が5.6%だった。

 主任研究者の荒川宜親・国立感染症研究所細菌第二部長は「国内でも薄く広くじわじわと増えており、どこの病院で出てもおかしくない状態と言える」とする。(北林晃治)

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2010年9月 8日 (水)

帝京大 耐性菌感染 年間報告の1・3倍

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リンク: 耐性菌感染、年間報告の1・3倍 帝京大 - 47NEWS(よんななニュース).

 昨年8月から1年間で46人に上った、帝京大病院の多剤耐性アシネトバクター菌の集団感染者数は、国内で1年間に報告される数の1・3~1・4倍に達することが、8日までの厚生労働省の調査で分かった。

 同省の調査では、この耐性菌が病院内で検出されたケースは2008年は35人、09年は32人だった。藤田保健衛生大病院の集団感染24人(10年2月以降)も年間報告数の約7割と大規模で、院内感染対策が国内での感染拡大防止には重要といえる。

 同省は07年半ばに、医療機関から多剤耐性アシネトバクターの検出について報告してもらう院内感染対策サーベイランス事業を開始。08年調査では、全国約500の医療機関で患者1万4558人からアシネトバクターが検出され、35人の菌は耐性菌だった。09年は約600の医療機関で、1万6929人のうち32人から耐性菌が検出された。2010/09/08 10:33   【共同通信】

46人は間違いで、7人漏れていて53人が正しいらしい。

リンク: asahi.com(朝日新聞社):帝京大病院の多剤耐性菌感染者、実は7人多い53人 - アピタル(医療・健康). 2010年9月8日11時43分

 帝京大病院(東京都板橋区)は8日、大半の抗生剤が効かない多剤耐性の細菌アシネトバクターへの感染者が、これまで発表していた46人ではなく53人だったことを明らかにした。追加された7人のうち4人は死亡しており、感染との関係は明らかになっていない。これまで因果関係が否定できない死者は9人だった。この結果を受け、原則としてすべての救急車の受け入れと、すべての新規の入院患者の受け入れの自粛を同日から始めた。入院中の患者全員についても感染していないか細菌の有無を検査するという。

 カルテを再確認したところ、まず昨年について2人の感染者の集計漏れが見つかった。改めて昨年1月にさかのぼって調べ直したところ、新たな感染者がさらに5人見つかり、合計7人増えた。亡くなった4人は62~81歳の男女。

 病院は当初、最初の感染者は昨年8月、感染と死亡の因果関係が否定できない死亡者は昨年10月にいたと説明していた。

 病院は、過去の検査結果について、新たにコンピューターのシステム会社の協力を求めて改めて調べる。

 今後、全入院患者の細菌検査をすることにより、さらに感染者が増える可能性がある。

 病院は、緊急に診なければならない場合には救急車や入院患者を受け入れるとしているものの、原則として救急車や新規入院患者の受け入れの自粛を始めたことにより、地域の医療への影響が懸念される。病院のベッド数は1154床にのぼる。

 同病院は、最後のとりでとされる三次救急の指定も受けており、もともと救急医療に力を入れていた。重症の救急患者を診る救命救急センターに加え、中等度から軽症の患者も受け入れてきた。救命救急センターでは年1200人の重症患者を受け入れている。このほか中等度から軽症の患者は年のべ9千台の救急車による搬送を受け入れてきた。

 新病棟に移った昨年5月からは、軽症者を含めて救急患者を一元的に受け入れるER(救急室)を開設した。

 同病院では今年6月から8月にかけ、別の多剤耐性の細菌、緑膿菌(りょくのうきん)の感染者も3人出て、うち1人が死亡している。

 病院の対応をめぐっては、集団感染を幹部が把握してから、保健所などに報告するまでに3カ月以上かかったことや、患者や家族への説明など、すべて後手に回った点が批判されている。今になって全入院患者の細菌検査をする点についても、改めて対応の遅さが批判されそうだ。

 厚生労働省と東京都は今月6日、多剤耐性アシネトバクターの集団感染を受け、同病院に立ち入り検査を実施し、3時間にわたり院内感染対策の態勢や感染拡大の経緯などについて事情を聴いた。

 厚労省は国立感染症研究所の専門家を帝京大病院に派遣するとともに、多剤耐性アシネトバクターの発生状況について全国調査に乗り出す方針を決めた。

46人が53人に増えると、帝京大の耐性菌感染は年間報告の1.5~1.6倍ということになる。

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