カテゴリー「生理・病理・薬理」の4件の投稿

2012年1月19日 (木)

首・肩コリと腰痛 温めて血行を良くして

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【快適生活学】首・肩コリと腰痛 温めて血行を良くして+(1/2ページ) - MSN産経ニュース 2012.1.19 08:15

 一年で最も寒い時期になりました。外出を控え、家で過ごす時間が増えていませんか。体を動かさないでいると、肩コリや腰痛が起こりがちです。

 花王で調べたところ、冬場には10~60代女性の70%が肩コリ、54%が腰痛、50%が首のコリで、それぞれ悩んだ経験があると答えました。首コリ、肩コリ、腰痛の原因の一つは血行不良です。血行が悪くなると、筋肉の中に痛みの原因となる発痛物質や、疲労物質などがたまってしまいます。体が縮こまりがちな冬は、夏場よりもコリや痛みを感じやすい傾向にあります。

 コリ、痛みを和らげるには血行を良くすること。特に温めることが効果的です。医療現場でも「温罨法(おんあんぽう)」という温めて血行を良くする治療法が行われています。日頃の対策としては、肩コリや腰痛向けの運動やストレッチをしたり、ショウガなど体が温まる物を食べたり、入浴も良いでしょう。温めることで血行が良くなり蓄積した発痛物質、疲労物質などが取り除かれ、コリや痛みが軽減されます。

 温め方にもひと工夫あり。蒸気を含んだ熱で温めると広く深く伝わるため、より効果的です。蒸しタオルを患部に当てたり、薬局などで市販されている“蒸気で温めるシート”を試してみたりするのはいかがでしょう。40度前後で、じんわりとやさしく温めると、気持ちがよく、リラックスできます。このようなシートには、肌や下着に貼るタイプがあり、温かさが持続し活動するときにも便利です。

 温めて血行を良くし、筋肉のコリをほぐして、寒い冬を元気に活動的に過ごしたいものですね。(花王 生活者コミュニケーションセンター)

こりや痛みは漢方の「病因論的気血水論」に従って対処すると解決しやすい。

「病因論的気血水論」では、右上半身の異常は水毒(水滞)証と捉え、左上半身の異常は血(毒)証と捉える。
(下半身では左右が逆転する)

それぞれ、水剤、血剤を中心にして対応する。

水剤は水分代謝をよくする薬剤、血剤は血行を良くしたりオ血(古血)を排除したりする薬剤のこと。

右の肩こりは水滞証、左の肩こりは血証と捉える。

両肩こり時は水滞と血証の両方があると捉える。

体の内部から改善する根本療法である。

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2010年3月31日 (水)

痛み「さする」と効果 無意識の動作で神経修復

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リンク: 痛み「さする」と効果 無意識の動作で神経修復 - 47NEWS(よんななニュース).

 打撲したり骨折したりした場合に痛む場所を「さする」という動作には、傷ついた神経回路を修復する効果があるとの研究結果を、群馬大大学院の柴崎貢志講師(分子細胞生理学)らが31日までにまとめた。

 柴崎講師は「さする行為には、神経再生を促そうという無意識な意味が込められているのではないか」と話している。

 柴崎講師らは、神経細胞にあって熱を感じるセンサーの役割を果たすタンパク質「TRPV2」に注目。マウスやニワトリの細胞を使った実験で、TRPV2があると、TRPV2をなくした細胞に比べて、刺激を伝える神経の「突起」という部分が長く伸びた。

 「さする」行為と同様の刺激を与えるため、TRPV2がある人間の神経細胞を載せた膜を引っ張ると、細胞が反応することを確認。TRPV2が物理的な刺激を受け止めるセンサーの役割を果たし、人間でも突起が伸びて神経が再生するのを促していると考えられるという。

 将来、胚性幹細胞(ES細胞)やiPS細胞などを使った再生医療技術と組み合わせると、効果的な神経再生に役立つ可能性があるのではないかとしている。2010/03/31 06:24   【共同通信】

幼児に「イタイのイタイのとんでけー」とさすってやると痛みが無くなるのは、おまじないや催眠的効果だけでなく、理に適っていたわけだ。

漢方薬の効果も患部の血液やリンパの流れを良くし、熱を運び去る事が鎮痛効果につながっている。
TRPV2に影響を与えている事もありそう。

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2010年1月 8日 (金)

服薬中の授乳 OK?

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リンク: 服薬中の授乳 OK?ダメ? : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).

大半の薬は問題なし 医師と相談を

母乳育児と服薬についての考え方が変わりつつある。これまでは、乳児への影響を心配し、服薬中に母乳育児を中止する傾向が強かったが、実際には問題がない薬が大半で、授乳は続けられる。

 ただ、一部には授乳の中止が必要な薬もあり、母乳育児に詳しい医師らと相談することが大切だ。

 「薬が母乳に出て、子どもに影響しないか心配」「子どもへの薬の影響が怖く、薬を飲むのを我慢した」――。

 東京都立川市にある多摩薬局、錦町薬局と立川相互病院薬剤部は、一昨年春から夏にかけ、乳児健診会場や薬局を訪れた母親らを対象に、授乳と服薬についてのアンケート調査を行い、約300人から回答を得た。約7割の母親が授乳時の服薬に不安を訴え、医師などから授乳中止を指示された人も約2割いた。

 いったん授乳を中断すると、その後母乳が出にくくなるケースもあり、母乳育児を続けたい母親には深刻な問題だ。多摩薬局薬剤師の宮崎亜紀さんは「医師の授乳中止を指示する言い方がそっけなく、戸惑ったという母親もいた。実際は、多くの薬は母乳を与えながらの服用が可能」と話す。

 両薬局と同病院薬剤部は、研究報告や医薬品メーカーの情報をもとに、薬と授乳のリスクについて、医師向けの資料を作成。患者向けにも、授乳しても問題がない薬や成分などを解説した文書を作った。

 国立成育医療センター(東京都世田谷区)母性内科医長の村島温子さんも、「母親が服用した薬の大半は母乳に移行するといわれるが、ごく少量にすぎない」と話す。「子どもが母乳を飲み、薬の成分が腸で吸収されて有害となる例は非常に限られる。医療関係者にも、もっと理解してほしい」と指摘する。

 薬の添付文書には薬の成分が母乳中に出る場合は、「授乳を避ける」などと記載されているものが多いが、最近の研究報告などから、問題がない薬が多いことが明らかになってきたという。その一方で、母乳育児は、栄養面や病気予防の利点があり、親子の絆を深めるなどの理解が広がっている。

 国立成育医療センター内には「妊娠と薬情報センター」(03・5494・7845)があり、村島さんがセンター長を務める。ホームページ(http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html)では、「授乳中に使用しても問題ないとされる薬剤の代表例」177種と、抗がん剤など「授乳中に使用してはいけない薬剤の代表例」24種を紹介。授乳と服薬についての相談にも応じる。

 薬の成分などは医薬品医療機器総合機構のホームページ(http://www.info.pmda.go.jp/)で調べることもできる。

 村島さんは「こちらで薬のすべてを網羅しているわけではなく、今後情報が変化することもありうる。自己判断ではなく、母乳育児に詳しい医師らと相談して、使用や中止を決めることが重要です」と話している。

 妊娠中の服薬については、時期や薬の種類などによって胎児への影響が異なる。「妊娠と薬情報センター」のほか、北海道大学病院など全国12か所の協力病院でも相談できる。

(2010年1月8日 読売新聞)

漢方薬の母乳への移行問題に関しては、

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2010年1月 5日 (火)

常識破られた 心臓の交感神経、心不全で役割変化

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人体は不思議です。

リンク: 心臓の交感神経、心不全で役割変化 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).

 心臓の鼓動を活発にする交感神経は、心不全になると逆に鼓動を抑える副交感神経に変わり、心臓への負荷を軽くしていることを、慶応大学の福田恵一教授らが突き止めた。従来の医学の常識を覆す成果で、米臨床医学誌に5日発表する。

 心臓の交感神経は心拍数を高めるノルエピネフリンを分泌し、副交感神経は心拍数を下げるアセチルコリンを分泌する。交感神経は首にある星状神経節と、副交感神経は脳幹から伸びる迷走神経とつながっており、生理学的にも解剖学的にも全く別物と考えられていた。福田教授らは、ラットを心不全の状態にすると、交感神経の細胞がアセチルコリンを作りだすことを発見。心不全で亡くなった人の心臓でも同じ変化が起きていることを確かめた。遺伝子操作でこうした変化が起こらないようにしたマウスは、心不全状態にすると、50日後の生存率は正常マウスの半分の40%になった。

(2010年1月5日 読売新聞)

漢方生薬は、天然物共通の性格で、薬理作用のある成分が単一であることは皆無で、数多くの成分が確認されており、未確認の成分もまだまだあります。
拮抗する作用の成分が含有されているケースも珍しくありません。

有名なのは朝鮮人参です。
有効成分のサポニンのginsenoside Rb群には中枢抑制(鎮静)作用がある一方で、Rg群には逆の中枢興奮作用があることが判っています。
ブレーキとアクセルの両方の働きを持つようなわけです。
実際に朝鮮人参を服むと、鎮静・興奮のどちらの効果が現れるのでしょうか。
答えは、両方なのです。
興奮状態のときに鎮めたくて服むと、鎮静作用が働いて落ち着き眠れるようになります。
逆に徹夜してでも頑張りたいような時に服むと、興奮作用が働いて目が冴えます。
つまり、人体側が必要とする方を選択するということです。
ひどい騒音の中でも、耳を澄ませて集中すると、聞きたい音だけ聞こえてくるのと同じような感じです。
このことは天然物のクスリと化学薬品のクスリとの違いの一つであります。

人体の持つ柔軟な適応力に感心します。

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