カテゴリー「薬のリスク」の70件の投稿

2012年4月 3日 (火)

お通じのはなし

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
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授乳中の赤ちゃんがいらっしゃる佐々木さんから「防風通聖散を服用していたが、授乳中は服用しないようにという注意があるのに気が付いた。問題ないだろうか」という問い合わせが過去記事の「服薬中の授乳 OK?10/01/08」のコメント欄にありました。

使用しないようにという注意書きがある理由を説明し、あまり心配なことはないという返事をしました。その中で便秘と解消方法を書いたのリーフレットを紹介すると書きました。

防風通聖散の能書には確かに「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載されています。
その理由は、大黄という漢方薬が配合されているからです。
大黄は大腸を動かしお通じを付ける働きがあります。防風通聖散が便秘に効くわけのひとつです。
薬の母乳への移行に関しては、母親が服用した量の200分の1という微量が母乳に移行したというデータがあるので、微量ではあるが大黄の成分が母乳から乳児に入る可能性が考えられることになります。その場合起こる影響として赤ちゃんの便がゆるくなるかもしれないということです。そのため上の注意書きがあるわけです。
上記の注意は「赤ちゃんの便がゆるくなるかもしれないからお母さんは服用しないでください」ということと考えてよいと思います。
現実にいかがだったでしょうか。
赤ちゃんが下痢になったり軟便になったりしたでしょうか。
恐らく何の影響もないはずと推測していますが、万が一そうであってもお母さんが服用を止めれば薬の成分は体からすぐに出ていくので影響もすぐ無くなり心配ないと考えます。
万病のもとは風邪と言われますが便秘も健康の敵です。
佐々木さんもできるだけ薬や浣腸に頼らないで食養生や運動で解消されることをおすすめします。
マサキ薬局でお話するときに使っているお通じについてのーフレットを次のブログ更新で紹介したいと思っています。よろしかったらご覧なってください。

かなり以前のものですがこれです。

「032.pdf」をダウンロード

次回に説明を加えたいと思います。

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2012年2月29日 (水)

脱法ドラッグから麻薬成分…幻覚作用の商品も

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脱法ドラッグから麻薬成分…幻覚作用の商品も : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

東京都は28日、都内で販売されている「脱法ドラッグ」を買い取って成分を調べたところ、6商品から麻薬の「AMT」や「メチロン」が検出されたと発表した。

 また、11商品には麻薬と同じような幻覚作用があり、薬事法で医療目的以外の販売が禁止されている指定薬物が含まれていた。都は「購入者は絶対に使用しないでほしい」と呼び掛けている。

 麻薬が含まれていた6商品は「GT XXX COCO」「GT Mebius」「GT 666 Lovers β」「GT XXX」「GT 666 COCA」「TRINITY」。

(2012年2月28日21時27分  読売新聞)

東京都の発表がサイトに掲載されている。

平成24年2月28日
福祉保健局

 都では、合法と称して流通している違法(脱法)ドラッグによる健康被害を未然に防止するため、都内で流通・販売されている製品の試買調査及び成分検査を行っています。
 今般、都内の販売店から購入した製品の試験検査を行ったところ、5品目から「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」に規定する麻薬である「3-(2-アミノプロピル)インドール」【通称:AMT】が、1品目から同政令に規定する麻薬である「2-メチルアミノ-1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)プロパン-1-オン」【俗称:メチロン】が検出されました。
 AMTやメチロンを摂取した場合、視覚・聴覚の変容、呼吸困難、意識障害等が現れるおそれがあり、AMTの摂取が原因と疑われる死亡例も報告されています。
 また、AMT及びメチロンは、「麻薬及び向精神薬取締法」により、その所持・譲渡・譲受・使用等が厳しく禁じられています。
 都では、当該製品の不正流通・不正使用による健康被害発生の未然防止を第一に考え、本件を公表してその危険性を広く都民へ周知するとともに、当該製品の迅速な排除を図ることといたしました。
 なお、当該製品の流通販売経路等の詳細については、現在、健康安全部薬務課において捜査中です。

1月18日には「指定薬物を含有する違法ドラッグの発見について ~大麻・覚せい剤類似成分を検出~」という報道発表資料がある。

都民の皆様へとして

  • 違法ドラッグについては、使用がやめられなくなったり、死亡例を含む健康被害や異常行動を起こす場合があり、大変危険です。決して摂取又は使用しないでください。また、薬事法に基づき「指定薬物」に指定されたものについては、製造、輸入及び販売等が原則禁止されており、個人輸入でも処罰されます。
    当該品をお持ちの方は、直ちに使用を中止し、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。
  • 「合法ドラッグ」「合法ハーブ」「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」と称して販売されている製品であっても、どのような物質が含まれているか不明な製品が多く、合法であるとは限りません。また、身体に有害な作用を及ぼす物質が含まれているおそれが高く大変危険です。絶対に使用しないでください。

とある。

若人がチョットした好奇心で手をつけて深みにはまり、一生を台無しにすることが少なからずあることを認識すべし。

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2012年2月 9日 (木)

西洋フキ、肝臓に悪影響の疑い 厚労省が販売中止指導へ

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朝日新聞デジタル:西洋フキ、肝臓に悪影響の疑い 厚労省が販売中止指導へ - アピタル(医療・健康) 2012年2月9日0時52分

 厚生労働省は8日、花粉症患者向けにネットなどで売られているバターバー(西洋フキ)やそれを含む食品の販売を当面中止するよう事業者を指導することを決めた。消費者には摂取しないよう注意を呼びかける。

 英国医薬品庁が、肝臓に悪影響を与える疑いがあるとして、事業者に自主回収を依頼したことを受けた。同庁には、バターバー製品との関連が疑われる急性肝炎や肝不全などが40例報告されているという。

 厚労省が把握している日本への輸入実績は、カプセル剤や粉末剤などの製品で2011年に約115キロ。今のところ、国内での健康被害の報告はないという。

こういう西洋生薬、ハーブが流通しはじめていたのは知らなかった。

西洋フキはヨーロッパ全域に分布生育するキク科フキ属の多年草で日本のフキとは親戚で姿は似ているが種が違う。
ギリシャ時代からくすりとして使われており、鼻づまり・花粉症、偏頭痛、尿管の炎症などに良いとされ現在欧米でOTCやサプリメントとして流通しているという。

国立健康栄養研究所のサイトによると、

2012年1月27日、英国MHRA (The Medicines and Healthcare products Regulatory Agency) がバターバー (西洋フキ) を含む製品を使用しないように注意喚起。

とある。

含有するピロリジジンアルカロイドに肝毒性があるという。

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2012年2月 6日 (月)

幻覚物質4倍、強力大麻「バッズ」横行

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幻覚物質4倍、強力大麻「バッズ」横行 : 健康ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

 大麻草の花が集中する部分ばかりを集めた「バッズ」と呼ばれる乾燥大麻の摘発が相次いでいる。

 大麻草を自家栽培するケースが増え、入手が容易になったことが背景にあるとみられる。バッズは、葉や茎が混ざったものと比べ、幻覚作用をもたらす化学物質の含有率が約4倍に上るとの調査もあり、国連は世界薬物報告書で、「青少年が使用すれば、将来、精神疾患を引き起こす恐れがある」と警告している。

 「バッズだけが高値で売れる。葉は売り物にならず、自分で吸うか捨てるかだ」

 埼玉県警が2009年10月、栽培したバッズを所持したとして、大麻取締法違反容疑で逮捕した密売グループの20歳代の男は、県警の調べにこう供述した。グループは借家3軒で大麻草を水耕栽培しており、県警は336株を押収した。

 大阪府泉大津市でも11年10月、リュックサックに乾燥大麻約25グラムを隠し持っていたとして、同法違反容疑で府警に逮捕されたレゲエ歌手の男(31)の自宅から袋詰めにされたバッズ約1・1キロが見つかった。

 警察庁や大阪府警によると、これまで国内で流通してきた乾燥大麻の大半は密輸入品で、茎や葉などが混ざったものだったが、摘発は03年の207件をピークに、10年は24件に減った。

 一方、自家栽培の摘発は00年には47件だったが、その後、専門知識がなくても屋内で簡単に栽培できるよう品種改良された種子がインターネットなどで売買されたために増加。09年には312件、10年も172件が摘発された。 (2012年2月6日 読売新聞)

日本の麻には精神神経に影響を与える作用はあまりないとされる一方、

日本には伝統ある麻の文化が受け継がれている。

大麻 08/09/14

大麻は、繊維の麻(アサ)、七味トウガラシに入っている麻の実と同じ植物から取れるものなのをご存知でしたでしょうか。

日本では麻は古来、繊維用、食用、そして薬用として安全に利用されてきた歴史があります。
戦後、占領時代にアメリカに命じられて法律が作られ禁止されてしまったという経緯があります。
どこか、日本国憲法と似ていますね。

漢方では、麻の果実を乾燥し、皮付きのものを{麻子・マシ」皮を去ったものを「麻子仁・マシニン」よび、薬味薬性が甘平の水剤と規定されています。
麻子仁には腸のすべりをよくする作用があるので、体力が低下した年寄りの便秘に卓効がある「麻子仁丸」という漢方処方に配合されます。

マシニンも麻の実も麻薬的な作用はもちろんありません。

食品の麻の実は、麻の実食品のサイトに詳しい。

繊維の麻は、栃木県の鹿沼地方で厳重な管理の下で栽培されています。

麻の衣類は今では高級品になっているようです。

この文化を穢しているのが大麻を乱用する行為。

困ったことだ。

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2011年12月30日 (金)

「脱法ハーブ」販売、142店で…氷山の一角か

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「脱法ハーブ」販売、142店で…氷山の一角か : 健康ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

 興奮や幻覚作用を引き起こす薬物を植物片に混ぜ、「合法」と称した「脱法ハーブ」の販売が横行している問題で、脱法ハーブを取り扱う販売店が、少なくとも14都道府県で142店舗に上ることが読売新聞の調査でわかった。

 インターネット販売の無店舗業者もおり、氷山の一角とみられる。厚生労働省は年明けにも自治体に対し、取り締まりの徹底を指示する方針だ。

 調査は、各都道府県の薬務担当課が把握している販売店数などを集計したもので、脱法ハーブ販売店の全国的な実態が明らかになるのは初めて。最多は東京都61店。次いで大阪府21店、沖縄県19店、福岡県11店、埼玉県9店、京都府5店の順で、都市部に集中していた。

 脱法ハーブは、ハーブ専門店や雑貨店、アダルトショップなどで、大半が粉末状で売られているが、たばこ状に巻いた商品や、吸引用のパイプや巻紙を販売する店もある。(2011年12月30日 読売新聞)

最近大きく懸念されている乱用薬物。

脱法ハーブ、11人が使用後救急搬送…福岡 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞 2011年12月6日 読売新聞

「合法ハーブ」で病院搬送…嘔吐や意識障害 : 健康ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞) (2011年11月16日 読売新聞)

覚せい剤、麻薬に足を踏み入れる入口の薬物の一つだ。

興味本位で手を付けると必ず泥沼の深みにに引きずり込まれ、絶対に足が抜けない。

後悔先に立たず。

こころすべし。

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2011年12月29日 (木)

強壮剤から未承認成分検出…群馬県が回収指示

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強壮剤から未承認成分検出…群馬県が回収指示 : 健康ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

 群馬県は28日、高崎市緑町の「ランジェリーショップアマゾネス」が販売した強壮剤「刀覇 とうは」から、薬事法に違反する未承認の医薬品類似成分が検出されたとして、同店に販売中止と自主回収を指示した。

 店を経営する東京都内の業者などについても管轄する都に通報した。商品は今年8月から店頭に並び、約10個が販売済みという。 (2011年12月29日 読売新聞)

刀覇で検索してみると、この強精剤の成分は、朝鮮人参、冬虫夏草、ウコギ、ギムネマ、アガリクス、となっていて全て問題ない健康食品の組み合わせになっている。

違反成分については、群馬県のサイトに速報が掲載されている

原産国:台湾

検出成分:ヒドロキシホモシルデナフィル

  ヒドロキシホモシルデナフィルを含有し経口で摂取するものは、薬事法第2条第1項に規定する医薬品に該当し、製造販売承認を受けていない当該品を販売することは、無承認無許可医薬品の販売・授与等を禁止した同法第55条第2項の規定に違反します(無承認無許可医薬品の販売・授与等)。

  国内外で医薬品としては承認されておりませんが、シルデナフィルと同様の作用を示すことが実験的に確認されており、健康被害が発生するおそれを否定できません。

(参考)シルデナフィル
    国内ではシルデナフィルのクエン酸塩が医薬品(販売名:バイアグラ錠)として承認されてい ます。

などとある。

要するに勃起不全対応でバイアグラ類似成分をひそかに配合していながら、天然素材のみとうたっていたわけだ。

近隣の外国が原産の健康食品類には珍しくない事件ではある。

ご注意を。

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2011年12月22日 (木)

タミフルで突然死増加?

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タミフルで突然死増加? - MSN産経ニュース 2011.12.21 20:50

 平成21年に流行した新型インフルエンザ(当時)で死亡した国内約200人の分析から、治療薬タミフルの使用で容体が急変して死亡するリスクが高まったとする研究結果を、薬の安全性を調べているNPO法人「医薬ビジランスセンター」(大阪市)理事長の浜六郎医師らがまとめ、21日発表した。

 浜医師らは、21年8月~22年3月に当時の新型インフルエンザで死亡したとして厚生労働省が公表している約200人の経過を分析。タミフルを処方された112人のうち、処方後12時間以内に呼吸困難になった人が37人いた。一方、治療薬を処方されなかった25人で12時間以内に呼吸困難になったのは1人だった。

 これらの結果から、タミフルを処方された人の場合、容体が急変して死亡する危険性が、治療薬なしの場合と比べて、約3・8倍高いと推定されるとしている。

浜六郎先生らの発表は『薬チェックは命のチェック」のサイトのインターネット速報版No151にもある。

http://www.npojip.org/sokuho/111221.html

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2011年12月15日 (木)

ポリオの「不活化」ワクチン、医師と相談を…神奈川

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ポリオの「不活化」ワクチン、医師と相談を…神奈川 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

生ワクチンより安全

 ポリオの予防接種を巡り、神奈川県は、独自輸入した未承認の不活化ワクチンによる県民向けの接種を15日から始める。

 万が一の事故には、任意の予防接種による健康被害に対する国の補償制度に準じて補償する方針だが、定期接種の生ワクチンと比べて補償額は少なく、接種費用も自己負担しなければならないなど、課題も残る。接種時期を迎えた子供を抱える保護者は、どのような選択をすべきなのだろうか。

 ウイルスの病原体を弱めて作った生ワクチンを接種すると、まれにワクチン内の生きたウイルスによってポリオに感染する。不活化ワクチンはウイルスを殺して作るため、生ワクチンより安全とされる。ポリオの流行が収まった国では不活化に切り替えるのが一般的。日本では1980年を最後に野生株のポリオ感染は報告されていないが、先進国で唯一、生ワクチンを使用している。

 小宮山厚生労働相は8日の参院厚生労働委員会で、「切り替えの決断が遅かった」と認め、2013年春頃としていた不活化ワクチンを承認した上での導入時期を「来年度秋に間に合わせるよう督励している」と前倒しを示唆。しかし、海外の承認薬を臨時輸入する特例承認には慎重だ。

 厚労省は生ワクチンによるポリオ感染は100万人あたり1・4人としている。

 感染の危険性は専門家によっても意見が分かれるが、昨年、藤沢市で生ワクチンを接種した1歳の女児がポリオに感染した。県内の小児科医には、生ワクチンの危険性を身近に感じ、不活化ワクチンの個人輸入に踏み切るケースも増えてきた。

 不活化ワクチンは未承認のため、国の補償制度がない。接種費用も自己負担だ。だが、昨年度全国で約4500人だった接種者は、今年度は7月までの4か月で1万2000人を超えた。長男の丈ちゃん(生後11か月)に不活化ワクチンを接種させた川崎市中原区の主婦木元典子さん(39)は、「不活化の方が危険性が少ないと判断した。(未承認ワクチンへの不安は)色々と調べる中で解消した」と話す。

 拡大する不活化ワクチン接種だが、補償がないため、接種する医師側の心理的負担は大きい。藤沢での感染例をきっかけに個人輸入を始めた県内のある小児科医は、「『この1本で万が一のことが起きたら』と当初は注射を打つ手が震えた」と証言する。県は不活化ワクチンの接種費用の助成も検討したが、小児科医から「お金だけ出してリスクを医師に押しつけるやり方は認められない」と猛反発を受けた。

 今年4~6月、国内の生ワクチン接種率は全国平均で対前年度比17・5%減、県内では21・5%減に落ち込んだ。「地域によっては半分ぐらいという報告もある」(県医師会)という。医療関係者が口をそろえるのは、接種しないことによる危険性だ。免疫を持たない未接種者が増えると、生ワクチンを接種した子供の便などから二次感染が広がる恐れもあるからだ。

 接種には、何らかのリスクや負担が伴う。県は不活化ワクチンの接種にあたり、「かかりつけ医とよく相談し、判断してほしい」と話す。

 県の不活化ワクチン接種は、県にはがきで申し込み、小田原、茅ヶ崎、厚木、平塚の4保健福祉事務所で実施する。12日現在の申し込み数は1336人。問い合わせは、不活化ポリオワクチン予約担当(045・210・3570)。(加藤淳)

(2011年12月14日 読売新聞)

100万人に1.4人でもさらに安全な方法を選択したい親の気持ちは理解できる。

なぜ切り替えの決断が遅れるのか納得がいかない。

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2011年11月26日 (土)

「茶のしずく」石鹸 日本アレルギー学会が注意呼びかけ

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「茶のしずく」石鹸 日本アレルギー学会が注意呼びかけ - MSN産経ニュース 2011.11.25 19:51

せっけん製造販売会社「悠香(ゆうか)」(福岡県)が販売した「茶のしずく石鹸」の旧製品で小麦アレルギーの発症者が相次いだ問題で、日本アレルギー学会の特別委員会は25日、「原因に気づかず、重症化する例も多い。少しでも、かゆみなど異常を感じたら専門医を受診してほしい」と注意を呼びかけた。

 症状などを分析するため、12月中にも症例を登録するインターネットサイトを開設する予定。

 特別委では、診断基準を策定し、24日までに222症例を検討。せっけんに含まれる小麦由来成分の「グルパール19S」が、皮膚や粘膜から吸収されて異物と認識され、体内にアレルギーの原因となる抗体がつくられた後、小麦を食べると食物アレルギーを発症すると考えられるという。

 患者のほとんどが、かゆみや呼吸困難などのアナフィラキシー症状を訴えており、特に重症とされる血圧低下に至った例が30~50%あった。ただ、治癒が難しい従来の小麦アレルギーとは違い、せっけんを中止すれば皮膚だけでなく、小麦アレルギーの症状も軽くなる人が多いという。発症後に、だんだんと小麦を食べられるようになった患者もおり、治癒と考えられるケースが3例あった。

 悠香からは、特別委に対し、4日現在で診断書のあるアレルギー発症者が569人あり、1254人から症状を訴える相談や問い合わせが寄せられたとの報告があった。

 特別委委員長で、藤田保健衛生大の松永佳世子教授は「顔より先に、全身にじんましんなどの症状が出る例が多く、せっけんが原因と気づくのが遅れることもある」と指摘。早期の受診を呼びかけた。

 厚生労働省によると、茶のしずく石鹸以外でも、小麦由来成分を含んだシャンプーやせっけんなどでアレルギーが7件報告されている。このうち2件(3製品)が茶のしずく石鹸と同じ小麦由来成分を使用していた。

アレルギー学会のサイトの小麦アレルギーに関する情報センターのページが参考になる。

FAQ(一般の方向け)はこちら

20年ほど前尿管結石を患った際、結石が長く尿管に留まっていたので、X線造影剤を点滴して結石を確認するレントゲン検査を何回も受けたことがあった。
3回目くらいから造影剤にアレルギーを起こし、しずく石鹸と同様にジンマシン、顔が腫れるなどの症状が出た。
エコーでも結石は掴めるがX線の方がはっきりするので、やりたいということで造影剤の副作用を抑える漢方薬を検査前に飲んでおくことにした。
黄連解毒丸、インチンコウ湯などの苦寒剤を通常の倍量服用して臨んだ。
症状はほとんどでなくてすみ無事に結石の排出を確認することができた。

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2011年9月19日 (月)

覚せい剤流通の変化 世界ATSアセスメント2

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リンク: 覚せい剤流通の変化|世界ATSアセスメント2 - 弁護士小森榮の薬物問題ノート - BLOGOS(ブロゴス). 2011年09月18日17時28分

9月13日、国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、世界のATS状況に関する重要な報告書『2011年版世界ATSアセスメント2011 Global ATS Assessment』を発表しました。

報道発表のタイトルは、「ATS:世界で2番目に乱用されているタイプの薬物」というもの。世界でもっとも広く乱用されているのは大麻ですが、これに次ぐ第2位の薬物としてATSが急速に浮上しており、世界の不法薬物の流通にも変化が生じていると、この報告書は警鐘を鳴らしています。

ATSとは、アンフェタミン型興奮剤(Amphetamine-type stimulants)のことで、わが国で乱用される覚せい剤(メタンフェタミン)やアンフェタミン、MDMA類などをさす用語ですが、ここでは、現在世界で問題になっているケタミンや脱法ドラッグとして広まったメフェドロンなども含めた、中枢神経刺激作用のある合成薬物全般を視野に入れて、世界の動向を分析しています。

ATS市場の構造変化

かつて、個人的な小規模密造が大多数を占めていたものが、密造所の規模が次第に大掛かりなものになってきたことと同時に、ヘロインやコカインの場合と同様に、原料となる前駆物質の調達から製造、製品の流通までのすべての段階を掌握する、国際的な薬物犯罪組織の関与がうかがわれるようになっています。

従来、メタンフェタミン市場とほとんど関係ないと思われていた地域で、メタンフェタミンが密造され、日本の空港に向けて、続々と送り込まれてきています。しかも、その背後に見え隠れするのは、世界をまたいで暗躍する国際的な薬物犯罪組織です。これまでコカインやヘロインの世界市場を取り仕切ってきた組織が、その手法を使って、メタンフェタミン市場に乗り出してきた様子なのです。

これまで、東南アジア・極東を舞台に展開してきた覚せい剤密輸をめぐる攻防戦が、一気に地球規模に拡大したようです。この変化を迎えて、私たちの意識も、地球規模に組み替えておかなくてはなりません。

日本と韓国の覚せい剤市場

東アジア(East Asia)と表示されているのが日本と韓国ですが、他の地域と比べ、メタンフェタミンの純度が高く、また末端小売価格が飛びぬけて高いことがわかります。

この高価格が、世界のメタンフェタミン市場を動かし、アフリカや南米からも覚せい剤が運びこまれる原動力になっているのです。

以上は抜粋です。

学校薬剤師にとっては薬物乱用防止は職務として重要課題。

この世界に一歩足を踏み入れたら最後、廃人への道をまっしぐらに転落していく。

その入り口が少年の酒・たばこで→シンナー→大麻と段々深みに嵌って行く。

入り口でストップしてやることが大人の責務。

関連過去記事

薬物乱用 学校保健委員会 10/03/01

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