カテゴリー「漢方薬」の38件の投稿

2012年1月12日 (木)

甘草成分に受精高める効果 長崎国際大、マウス実験

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

甘草成分に受精高める効果 長崎国際大、マウス実験 - MSN産経ニュース 2012.1.11 14:46

 漢方薬などに使われる甘草に含まれる成分に、能力が低い精子でも受精の確率を高められる効果があることを、長崎国際大薬学部(長崎県佐世保市)の田中宏光准教授らの研究グループが、マウスを使った体外受精実験で確認した。人にも効果があれば、男性がドリンク剤で飲んだり女性が座薬で摂取したりすることで受精率が向上するとみられる。

 田中准教授によると、マウスによる体外受精実験では、受精の能力が低い雄5匹の精子と健康な雌5匹の卵子を使用。それぞれの精子と卵子を、通常の体外受精時に使う培養液と甘草の成分を混ぜた培養液とで受精させ、受精率を比較した。通常の培養液で0%だった検体と同じ組み合わせのペアが、甘草の成分入りでは15・6%に、通常で43・5%のペアが甘草成分入りで84%になるなど、全ての検体で効果が確認された。

甘草は、漢方では甘平の脾胃剤に分類され、漢方処方の中で最も使用頻度が高い漢方薬。
その大きい需要に応えられる供給の不足が懸念され、栽培増進が図られているいる繁用重要漢方薬である。

関連過去記事

漢方原料「甘草」も脱中国 国内栽培開始へ 10/12/07

薬用植物のカンゾウ栽培へ 合志市と新日本製薬 11/03/09

ツムラ 甘草 大量栽培に成功 11/04/19

タジキスタンに初の日系工場 甘草から薬の原料生産 11/09/20

| | コメント (0)

2011年12月16日 (金)

クルクミン ヒトの心臓機能を改善

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

【りこめんど】クルクミン ヒトの心臓機能を改善+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 肝機能を高めることで知られているウコンの主成分「クルクミン」は心不全の原因となる高血圧性心肥大の心臓機能を改善することが国立病院機構京都医療センターの長谷川浩二・展開医療研究部長(51)らが実施した臨床試験で確認された。

 研究成果は、11月に米国フロリダで行われた米心臓協会年次学術集会と、同月に札幌市で開催された国際機能性食品学会で発表され、世界的に注目を集めた。

 長谷川部長らの研究グループは、平成20年にマウスにクルクミンを摂取させ、心不全の進行を抑制することをつきとめており、今回、ヒトを対象とした臨床試験でも「高吸収クルクミン」が心臓機能を改善することを実証した。

 ヒトを対象とした臨床試験では、ベンチャー企業のセラバリューズ(東京都千代田区)と共同開発した高吸収クルクミン(食品名・セラクルミン)を1日2回30ミリグラムずつ高血圧性心肥大患者30人に24週間摂取させたところ、患者の左室拡張障害が改善した。プラセボ(偽薬)を同期間摂取した患者には改善は見られなかった。

 左室拡張障害は、一般に加齢や高血圧に伴って血液を送り出す心臓の左室の筋肉が硬くなる現象。収縮しても膨らまなくなり、帰ってくる血液を処理できにくくなる。心筋梗塞(こうそく)や心不全になりやすくなるほか、心臓機能の低下が肺に負担をかけて肺に水がたまる鬱血(うっけつ)性心不全にも関与する症状。

 長谷川部長は、「今回の研究で、食品であるクルクミンの人体への効果の一つを証明した。これまでは左室拡張障害患者の予後を改善させる医薬品もなかった。この障害は心不全の最も初期症状で、吸収効率を高めたセラクルミン摂取で有意に改善が見られたことは将来的には新しい治療法につながる可能性がある」と話している。(財川典男)

ウコンは経絡の心経に入るとされているのは循環器系に働くということ。
漢方の定説が現代医学的に実証されたことになる。

ウコンは心経のほかに肝経、胆経と肺経に入るので悪血を破り。結気を散らす両作用がある。
そこで、利胆と芳香性健胃整腸薬として肝臓炎、胆のう炎、胆石症、カタル性黄疸などに応用し、また、止血通経薬として吐血、はな血、血尿、月経不順、月経痛や胸脇の痛み、腹痛などに内用する(薬草百話 ウコン 渡辺武)

| | コメント (0)

2011年12月12日 (月)

ゴボウの種で膵臓がん縮小 富大和漢医薬学研など発見

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

つなごう医療 中日メディカルサイト | ゴボウの種で膵臓がん縮小 富大和漢医薬学研など発見 (2011年12月9日) 【北陸中日新聞】

生薬から成分 実用化へ臨床試験

 伝統医薬学に特化した国内唯一の研究所、富山大和漢医薬学総合研究所(富山市)の門田重利教授(天然物化学)らが、ゴボウの種に含まれる成分が膵臓(すいぞう)がんの縮小に効果があることを発見した。既に臨床試験が始まり、治療法が少ない膵臓がんの治療薬として実用化が期待されている。

 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)、クラシエ製薬漢方研究所(富山県高岡市)との共同研究。効果が確認されたのはゴボウの種に含まれる「アルクチゲニン」。ゴボウの種は漢方生薬として使われている。

 がん細胞の多くは自ら栄養を補給するために周囲に血管を作りながら増殖するが、膵臓がんの細胞はわずかしか血管を作らず、あまり栄養補給しない。栄養が少ない状態で生きる膵臓がんの細胞は防御機能が高く、抗がん剤にも耐性を示すため治療が難しい。

 生薬に注目した門田教授らは、低栄養状態にした膵臓がんの細胞を、500種類以上の生薬から取り出した成分にさらす実験を繰り返し、アルクチゲニンの効果を確認。膵臓がんを発症させたマウスを使った実験では、アルクチゲニンを投与したマウスは、投与しなかったものに比べ、約1カ月後にがんの大きさが約3分の1に縮小した。

 6月には臨床試験を開始。門田教授は「ゴボウの種は身近に多く存在するため、開発費を抑えることも期待できる」としている。

関連過去記事

ゴボウの種子 膵臓がん抑制作用 10/04/27

ごぼうの種ですい臓がん治療 11/07/05

牛蒡子(ごぼうし)は、薬味薬性が辛・寒 あるいは苦・平の血剤と規定される。

風熱を散じ熱毒を解す作用がある。

解熱、解毒、消炎、去痰作用があるので、感冒、咳嗽、麻疹、風疹、諸腫などに用いられる。

有名処方では、銀翹散(ぎんぎょうさん)という感冒薬に配合されている。

乳腺炎にも応用され結構効果があって継続使用される。

| | コメント (0)

2011年11月29日 (火)

今年の鬼柚子

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

毎年暮れに大きな柚子・鬼柚子と柿ををいただきます。

今年もりっぱな実です。

2メートルくらいの木に9個なったそうです。

111129_144501_2

むいて食べてもおいしいです。

3年前にもアップしています。

大きな蜜柑 09/01/04

大きな蜜柑(2) 09/01/05

| | コメント (0)

2011年10月15日 (土)

漢方薬原料の生薬、9種類23検体から放射性セシウム

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

漢方薬原料の生薬、9種類23検体から放射性セシウム - MSN産経ニュース 2011.10.14 23:29

 今年3月以降に採取された漢方薬の原料に使用する国産生薬35種類109検体について、日本漢方生薬製剤協会が放射性物質の検査を行ったところ、9種類23検体で放射性セシウムが検出され、このうち3種類9検体は食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超えていたことが14日、日本製薬団体連合会(日薬連)の報告で分かった。

 現在製品化されている漢方薬で3月以降に採取した生薬を使っていたのは1製品のみで、この製品の生薬からは放射性物質は検出されていない。

 薬事法は、放射性物質が少しでも検出された生薬を含む漢方薬の販売を禁じている。日薬連から報告を受けた厚生労働省は同日、各都道府県を通じ、医薬品製造販売業者などに対して、念のため3月以降に採取した生薬を使用した漢方薬を自主回収したうえで、今後は生薬を生産する市町村単位ごとに検査を行うことなどを求めた。

最近中国産の漢方薬の輸入価格がが急騰している。

そのため日本の生薬問屋さんは軒並みに卸価格の2、3割の値上げを余儀なくされている。

そこへ国内産の漢方薬に放射線汚染の問題が加わってくると影響は甚大。

関連過去記事はカテゴリ「漢方薬」にあり。

| | コメント (0)

2011年9月20日 (火)

タジキスタンに初の日系工場 甘草から薬の原料生産

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

asahi.com(朝日新聞社):タジキスタンに初の日系工場 甘草から薬の原料生産 - アピタル(医療・健康) 2011年9月19日13時3分

 タジキスタンと日本の企業の初の合弁工場が22日から現地で操業を始める。漢方薬の原料になる「甘草(かんぞう)」の加工メーカー「宏輝」(本社東京)が、南西部のハトロン州に地元の有力者らと合弁会社を設立した。現地産の甘草を使い、肝炎薬の中間原料を年3千トン生産する。

 甘草はマメ科の多年草。根の部分が漢方薬や化粧品の原料になる。宏輝によると、主産地の中国で乱獲が問題になっており、まだ手つかずのタジキスタンで安定した調達をめざす。抽出したエキスでつくる製品を日本や中国に輸出する。

ここへきて漢方生薬の価格が急騰している。

日本で使われる漢方生薬の供給は大半を中国に依存している。

中国の諸事情が影響して大変な値上げになってきた。

原料の生薬の価格が上がれば次に来るのは漢方処方のエキス剤の値上げ。

国内産の和漢生薬の拡大は漢方医学の振興・活用のためには大切なテーマになってきた。

日中医薬研究会の創設者 故渡辺武博士が定めた「規」の第4項は、「医薬資源の自給自足をはかること」となっている。
今を予測しての警告だった。

関連過去記事

ツムラ 甘草 大量栽培に成功 11/04/19

漢方原料の生薬 輸入8割 中国依存のリスク 11/01/26

漢方原料「甘草」も脱中国 国内栽培開始へ 10/12/07

| | コメント (0)

2011年8月13日 (土)

40日以上早く彼岸花が開花

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

その名のとおり決まってお彼岸に咲く彼岸花。

今年は8月10日に上野台団地の道際で咲いているのを見つけました。

P1010439

梅雨明け時期の6月に気温がとても高い真夏日が続き、その後に一転して涼しい日が何日も続いたので、この彼岸花は狂わされたようです。

彼岸花の前回のエントリーは2年前。

彼岸花 09年09月21日

| | コメント (0)

2011年7月 5日 (火)

ごぼうの種ですい臓がん治療

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

ごぼうの種ですい臓がん治療 NHKニュース 7月5日 5時19分

漢方薬として使われてきたごぼうの種の成分が、すい臓がんの治療に役立つ可能性があることが富山大学などのマウスを使った実験で分かり、治療薬の開発を目指して臨床試験が始まりました。

この研究は、富山大学の和漢医薬学総合研究所と、国立がん研究センター、それに富山県高岡市の製薬会社が、共同で取り組んでいるものです。研究グループは、自覚症状がほとんどなく、手遅れになることが多いすい臓がんの治療に漢方薬を利用できないか調べるため、500種類以上の漢方薬の成分を試験管の中のすい臓がんの細胞に直接、投与したところ、解熱剤として使われてきたごぼうの種に含まれるアルクチゲニンという成分にがん細胞を小さくする効果があることが分かりました。また、すい臓がんを発症させたマウスにアルクチゲニンを口から与えたところ、およそ1か月後には投与しなかったマウスに比べてがん細胞の成長が3分の1ほどに抑えられたほか、アルクチゲニンを与えたマウスでは与えないマウスの倍の100日程度生きていたケースもあったということです。実験結果を受けて研究グループは、先月下旬から、すい臓がんの患者に顆粒状にしたアルクチゲニンを服用してもらう臨床試験を始めており、安全性や有効性を確認できればすい臓がんの治療薬として開発を進めることにしています。富山大学和漢医薬学総合研究所の門田重利教授は「ヒトに対しても治療効果があることを証明し、すい臓がん患者を助けられるよう新しい薬を作りたい」と話しています。

関連ニュースを前回取り上げたのは1年2ヶ月前だった。

ゴボウの種子 膵臓がん抑制作用 10/04/27

牛蒡子(ごぼうし)は、薬味薬性が辛・寒 あるいは苦・平の血剤と規定される。

風熱を散じ熱毒を解す作用がある。

解熱、解毒、消炎、去痰作用があるので、感冒、咳嗽、麻疹、風疹、諸腫などに用いられる。

有名処方では、銀翹散(ぎんぎょうさん)という感冒薬に配合されている。

乳腺炎にも応用される。

新薬開発を進めるのには時間がかかる。

| | コメント (0)

2011年4月19日 (火)

ツムラ 甘草 大量栽培に成功

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

asahi.com(朝日新聞社):ツムラ、「甘草」大量栽培に成功 漢方で使う生薬 - アピタル(医療・健康) .2011年4月18日

 漢方薬の最大手ツムラは18日、生薬の一つ「甘草(かんぞう)」の大規模栽培に成功したと発表した。甘草は漢方薬の7割で使われ、主に中国から野生品を輸入している。しかし、近年、乱獲が問題となり、中国政府は輸出を制限している。ツムラは将来は、全てを栽培品にシフトする方針だ。

 甘草の根や茎には、抗炎症や抗アレルギー作用があり、年間1千トン以上を中国から輸入している。中国では需要の高まりで資源枯渇が心配されているが、人工栽培では有効成分を含む甘草が育ちにくかった。

 ツムラは10年前から北京中医薬大学などと研究を始め、中国で栽培に適した土壌を突き止めた。主成分のグリチルリチン酸2.5%以上を含むという医薬品の基準を満たし、通常5年の栽培期間も1年3カ月と短縮、収穫量も7倍に上るという。中国の特許登録手続きを完了しており、野生品の在庫が無くなり次第、栽培品を使い始めるという。(岡崎明子)

国内栽培の研究に関しても昨年から報道がある。

薬用植物のカンゾウ栽培へ 合志市と新日本製薬 11/03/09

漢方原料「甘草」も脱中国 国内栽培開始へ 10/12/07

| | コメント (0)

2011年3月 9日 (水)

薬用植物のカンゾウ栽培へ 合志市と新日本製薬

ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。

薬用植物のカンゾウ栽培へ 合志市と新日本製薬-熊本のニュース│ くまにちコム 2011年03月09日

 化粧品や健康食品などを製造・販売する新日本製薬(福岡市)が2011年度から、合志市と提携して同市で漢方薬などの主原料である薬用植物カンゾウ(甘草)の実用栽培に取り組むことが8日、分かった。学識者らによると、国内でカンゾウの調達はほぼ全面的に輸入に頼っており、これまで実用栽培は進んでいなかった。同社と市は4月にも連携協定を結ぶ。

 NPO法人「薬用植物普及協会みやぎ」の理事長を務める草野源次郎・元大阪薬科大教授などによると、カンゾウは主に中国北部などに自生。ウイルス抑制や鎮痛などの効能があるとされ、国内製造の漢方薬の大半に使用されている。国内では製薬会社などが実用栽培を目指しているが、商業生産には至っていないという。

 同社は漢方薬製造への参入や他社への原料供給を目指し、約5年前に栽培研究に着手。すでに高品質の苗作りや露地栽培の技術を確立し、委託栽培先を探していた。くまもとテクノ産業財団(益城町)の仲介で、農業を活用した新産業創出を施策に掲げ、独立行政法人九州沖縄農業研究センターや県立農業大学校などの研究機関が集まる合志市に着目。栽培の中核地域になると判断した。

 初年度に最終段階の試験栽培をした後、実用栽培に入る。同市は地元農家や農業法人、研究機関に栽培を依頼するほか、生育状況の調査などにあたる。

 合志市での栽培面積は未定。ただ3~4年後には、今後計画している人吉市や湯前町、青森県などでの栽培分と合わせ、現在の国内輸入量の10%にあたる200トン程度の生産を目指すという。(鎌倉尊信)

価格が高騰することは国内栽培推進にはプラスの要素。

関連記事は左欄のカテゴリー『漢方薬」にある。

国産生薬に山村の活路 09/12/16

漢方原料「甘草」も脱中国 国内栽培開始へ 10/12/07

漢方原料の生薬 輸入8割 中国依存のリスク 11/01/26

| | コメント (0)