カテゴリー「漢方医学」の18件の投稿

2009年7月17日 (金)

日本人平均寿命、女性は世界一、男性は4位

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):日本人平均寿命、また延びた 女性は世界一をキープ - 医療・健康.

 08年の日本人の平均寿命は男性が79.29歳、女性は86.05歳で、前年をそれぞれ0.10歳、0.06歳上回り、3年連続で過去最高を更新した。厚生労働省によると、女性は24年続けて世界で最も長寿で、男性は4位だった。がん、心疾患、脳血管疾患の3大疾患による死亡率が下がった影響が、最も大きかった。

 厚労省が16日に発表した「簡易生命表」で分かった。男女の平均寿命は、インフルエンザが流行した05年を除き、00年以降延び続けている。08年がうるう年でなければ死亡率は下がり、男女とも平均寿命は推計でさらに0.03歳長くなっていたという。

 厚労省が把握している海外の最新データと比較すると、男性の平均寿命が最も長いのはアイスランドで79.6歳、スイスと香港が79.4歳で続いた。女性は日本に次ぐ香港が85.5歳、フランスが84.3歳だった。

 日本人が3大疾患により死亡する割合は、男性が約55%、女性が約52%。3大疾患による死亡がなくなったとすると、平均寿命は男性が87.39歳、女性は93.05歳まで延びるという。

 都道府県別の平均寿命については今回の簡易生命表では示していないが、厚労省は5年ごとに調査しており、次回は2010年の推計を発表する予定。

漢方の原典『黄帝内経素問』の上古天真論篇に漢方の基本的な考え方を述べている一文があります。
「其の道を知る者は、陰陽に法り、術数に和し、食欲に節あり、起居に常あり、妄りに労をなさず、故に能く形と神と倶にして尽き、其の天年を終り、百歳を渡りて乃ち去る」とあります。

これを現代のことばに直すと「大自然の法則をよく心得ている者は、天然自然の順序法則に順応し調和して自己の行動を律し、暴飲暴食をすることなく、日常の生活は常に変わらず、むやみに心身を過労して精力を消耗する様なことをしないため、肉体と精神が片ちんばにつきるようなことなく、両者とも同じようにつきて、天寿を終わり百歳をわたってこの世から姿を消せる」ということになります。

 人が健康に生きる基本条件としては、生活環境、気候風土と食物があげられます。
この三つの調和が破れた時に人は病気になるのですが、この破れた調和を天然・自然のもので補って修復しようというのが漢方であるということができます。

 漢方の理念(基本精神)を一言でいえば「自然との調和」ということになり、自然との調和を実践した生活を続ければ、不老不死までは望めないが、天命をまっとうし、百歳を越えて生きられ、静かに老衰してこの世を去れるということでもあります。

 注目すべきは「能く形と神と倶にして尽き(肉体と精神が片ちんばではなく同じようににつき)」ということばです。

現代の老齢化社会の困った問題は、頭(精神)は元気なのに体が動かない老人、また逆に体は元気なのに頭(精神)が働かない老人が多いことにあります。自然と調和した生活態度を持ち続け、医療にも漢方を多く取り入れることが21世紀の人間社会を幸せな社会にすることにつながると確信しています

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2009年6月 2日 (火)

梅雨時は痛みに注意(再掲)

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腰や関節の痛みは、熱の滞りが体表より深い筋骨の部分にまで及ぶことによって起ってきます。

熱が滞る原因の根本には、体表からの熱の発散が悪くなっていること、体表への血液循環が悪くなっていること(血液不足、血流不足)が基本にあり、そのため体表からの熱の放出がスムースに行えなくなっている状態があります。
それに津液不足、血熱、瘀血(おけつ=古血)などの要因がからんでいるケースも多くあります。

梅雨時に痛みが増しやすい理由

人間は、生命活動により生じた熱で余分なものは体外に捨てて常に体温を36度くらいの一定温度に保っています。
この熱を逃がす冷却装置(ラジエーター)の役目をしているのは、皮膚・大小便・呼吸器の三つで、その中でも熱の放出のために一番重要なのが皮膚です。
体表の熱は、皮膚表面の水が蒸発する時の気化熱として逃がすことでコントロールされています。
梅雨時は湿気が特に多いので、体表からの水分の発散は悪くなり、そのため体表からの熱の放出はされにくくなります。
放出されなかった熱は、体表より深い部分に停滞してきます。
この熱が奥の部分の筋骨の辺りで多く停滞すると痛みが強くなると言うことになります。
これが湿度の高い梅雨時に痛みが増す理屈です。

梅雨時に注意すること

*水分のとり過ぎに注意をし、控えめに。
*冷たい飲み物、生野菜、果物を控え、水分補給は温かいもので。
*食事の時には血行を良くし体を温める香辛料を欠かさない。
*適度な運動をして体を動かす。できれば雨でも室内で体操を。
*筋肉を動かすことは血行を良くし、水分代謝も促進します。
*布団をできるだけ乾燥させる。

痛みを治すためのポイント

身体の歪を直す適切な漢方処方の服用。(その人の歪にあわせて使い分け

るので、使う漢方薬は人によって違ってきます)

*筋肉での疲労物質の代謝を促す成分の補給。(ビタミンB1、ニンニク)

傷む個所の血行を改善し疲労物質の除去と栄養分の補給。(ビタミンE、朝鮮ニンジンなど)

関節部分の傷んだ軟骨を補う成分の補給。(コンドロイチン、コラーゲン、グルコサミンなど)

お困りの方、今年は実行してみてください。

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2009年5月13日 (水)

新型インフルは漢方で治る 週刊朝日

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週刊朝日2009.5.22.号

ワクチンは間に合うのか、タミフルは足りるのか? 新型インフルエンザ上陸で不安が広がる中、「漢方薬で治る」との説が浮上してきた。レッドクリフの時代である3世紀の中国で生まれた「秘伝書」に、すでに処方が書かれているという。意外な組合せだが、東洋の知恵が救世主となるのだろうか。

新たに浮上してきた説ではない。
漢方家にとっては日常茶飯的なことだが、保健医療の世界でも、ツムラ漢方のサイトで、2005年に取り上げている。
http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/today/kkn/050905.htm
mikoさんのサイトで、これを紹介してタミフル問題を論じているのは2年前のこと。
http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/142586/

週刊朝日の記事

横浜市大医学部非常勤講師(漢方医学)の森由雄医師が診察したインフルエンザ患者のうち、「タミフル」で治療した13人と、「麻黄湯」と呼ばれる漢方薬を与えた11人を比較した。高熱で来院した患者が36.9度以下の体温になるまでの時間を計測したところ、タミフルが平均25.38時間に対し、麻黄湯は14.09時間だった。
「これまでも大青竜湯などがタミフルと同等の効果があることが分かっていましたが、タミフルよりも効果がある漢方薬があることが分かったのです」

5歳の女児と10歳の男児の治療例がある。
2例とも発熱翌日受診し、麻黄湯を投与し翌日解熱した。

ポイントは麻黄湯の服用量だ。通常、大人ならエキス剤1服(2.5㌘)を1日3回飲むところを最初は2時間ごとに1服を3回飲み、以降は3時間ごとにして、解熱するまで続けた。結果、1日で通常の倍以上を与えた。「通常の服用量では効果がないのであきらめていたところ、服用回数を増やしてみたら効いたのです」
 増量は副作用を起こす恐れがあることから、森医師は患者の同意を得たうえで、細かな経過観察をした。患者には自宅で2~3時間おきに体温を測ってもらい、電話で病状を聞きながら服薬指導をしたという。

診療が多忙な中で、電話でのこまめな服薬指導ができるのは、漢方への熱い情熱と患者の快復への強い思いがあるからこそでしょう。

そして、この頻回投与療法を思い立ったきっかけが、「傷寒論」と呼ばれる中国医学の古典だった。
「すべては今から1800年前に、すでに書かれていたことなのです」
「傷寒論」とは、紀元3世紀前半、後漢末期に中国の地方長官だった張仲景が、当時流行した熱病に対する治療法をまとめた医学書とされる。この熱病で自らも親族の3分の2を失ったことから、書き起こしたと伝えられる。

 まだウイルスも免疫も解明されていない時代の経験に基づく治療法だが、極めて実用的で効果があった。

しかし西洋医学が導入される中で、忘れられかけた存在となっていた。

それが近年、「SARS」などの新型ウイルスの流行で、日本や中国、韓国で、見直す医師が相次いだ。異常行動の危険性が指摘されているタミフルに代わる治療法としても注目を集める。そして、新型インフルエンザについても有効性が期待されているのだ。

癌研有明病院漢方サポート外来担当の星野消化器内科部長によると、「傷寒論」に基づくインフルエンザ治療は、
まず、服用量を通常の2~3倍にする。
「急性疾患に対する場合と慢性疾患とでは、漢方でも治療法が異なります」
そのうえで、38度以上の高熱があって汗をかいていない場合はまず「麻黄湯」を投与する。強い発汗作用のある漢方薬で、体の免疫力を高め、ウイルスを撃退する。麻黄湯で効果がなければ、「大青竜湯」を試みる。すでに発汗している場合は、「桂枝湯」を加えた「桂枝麻黄各半湯」を投与する。

 タミフルがウイルスの増殖を直接阻害する薬なのに対し、漢方薬は人間が本来持つ免疫力を高めてウイルスを排除する点が根本的に異なる。このためウイルスがたとえタミフルに耐性を持ったとしても効果は続く。

今回の新型ウイルスは強い感染力が特徴だが、それでも発病する人としない人がいる。感染しても発病しない人は「免疫力が高い」と言われているが、ではどうすれば免疫力を高められるのか。
「皮膚や粘膜を丈夫にすること、そして体を冷やさないことです」
そう答えるのは、日本薬科大学の丁宗鐡教授。
「日頃から蒸気を吸ったり、マスクをしたりして乾燥を防ぐことが大切です。体温を下げないように、寝ている間も帽子をかぶるなど服装に注意し、冷たい飲物を控え、お風呂でよく暖まりましょう」
そして何より、十分に寝てきちんと食べる、規則正しい生活が大切だという。
「漢方で言う『養生』をしっかりしておくことが一番の予防になるのです」

「小柴胡湯に配合されている『柴胡』という生薬には、サイトカイン・ストームを抑える作用があります。タミフルと一緒に処方するのも一つの方法です」と丁教授は言う。

新型インフルエンザに漢方薬が効くという臨床例はまだない。しかし新型は従来のインフルエンザと症状が似ているとされることから、「漢方でも十分対処できると思います』と盛り医師は自信を示す。

万が一、新型ウイルスが強毒性に変異してパンデミックが起きたら、病院は重症患者であふれ、タミフルは底をつくだろう。自分の身は自分で守る以外にない。そのとき、東洋医学の知恵が力を発揮するかもしれない。 本誌・三嶋伸一

漢方薬の特徴の一つに、「条件付」ということがある。効果を出すには、一定の条件があり、それを満たさないと効果が現れない。
それが証ということ。
インフルに感染しても人によって現す証は変わってくる。
そのため、麻黄湯が効かず、大青竜湯や桂枝麻黄各半湯でないと効果がない場合が出る。さらに細かく考えれば、何十種類かの処方が挙げられるかもしれない。また同じ人でも時間経過で証が変化し薬を変える必要が出てくることもある。
そこのところが、漢方はオーダーメイドの医療と言われる所以。
森先生が電話までして服薬指導が必要になったのは、漢方にそういう性格があるから。
パンデミックになったらとても手が回らないことになるのは避けられない。
やはり養生が一番。

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2009年3月 6日 (金)

アルツハイマーには漢方!

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リンク: アルツハイマーには漢方!…阪大の研究で効果分かる : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 幻覚や妄想などアルツハイマー病の周辺症状にも処方される漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」に、症状の原因と考えられる脳の神経細胞死を抑える効果があることが、大阪大の遠山正彌教授、松崎伸介助教らの研究でわかった。

Click here to find out more! 漢方薬の効能の仕組みに迫る成果として注目される。

 松崎助教らが着目したのは、細胞内のたんぱく質の形を整える小胞体にある遺伝子で、遺伝性のアルツハイマー病患者に変異が多いプレセニリン1(PS1)。PS1が変異した小胞体は、神経伝達に重要なカルシウムの濃度変化に対応できず機能が低下、不完全なたんぱく質が蓄積して細胞死が起きる。

 実験では、PS1を変異させた実験用の神経細胞を使い、小胞体内のカルシウム濃度を変化させる薬剤を投与。約60%が死滅したが、抑肝散を加えると死滅率は約25%に減った。

 抑肝散は子供の夜泣きや疳(かん)の虫などを抑えるために使われてきた漢方薬。遠山教授は「患者の多くを占める老年性アルツハイマー病も小胞体の機能低下が関係しており、今回の結果と同様の仕組みで周辺症状を抑えている可能性が高い」と話している。

(2009年3月3日22時47分  読売新聞)

抑肝散の処方構成は、ソウジュツ、ブクリョウ、センキュウ、トウキ、サイコ、カンゾウ、チョウトウコウという7種の漢方薬です。
血流を活発にする生薬の組合わせで、脳血流を改善し認知症の改善につながるのでしょう。
その他、よく使われる当帰芍薬散、黄連解毒湯、なども血剤中心の処方構成になっています。

当帰などには、アルツハイマーの原因物質β-アミロイドを抑制するフェルラ酸があることがわかっています。
このことも効果に関係していると考えられます。

現代医薬学的手法で漢方薬の薬理が解明されていくのは光明です。

漢方の特徴は、病んだ部位にだけスポットを当てるのではなく、有機的に関連する臓腑のバランスを整えることで回復させる点にあります。
そのことを踏まえた形で研究が進むことを望みます。

関連エントリーもどうぞ。
http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-2f37.html

http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/yomiuri-online-.html

http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_33f0.html

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2009年3月 4日 (水)

雛人形の左右

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きのうは三月三日のひな祭り。
三日を過ぎて飾っていると婚期が遅れるそうで、もう仕舞われた方が多いでしょう。

雛人形のお内裏様とお雛様を左右どちらに置いて飾るか、関東・関西で逆になるようです。

ウイキペディアには

内裏雛の左右

内裏雛は内裏の宮中の並び方を模している。中国の唐や日本では古来は「左」が上の位であった。人形では左大臣(雛では髭のある年配の方)が一番の上位で天皇から見ての左側(我々の向かって右)にいる。ちなみに飾り物の「左近の桜、右近の橘」での桜は天皇の左側になり、これは宮中の紫宸殿の敷地に実際に植えてある樹木の並びでもある。明治天皇の時代までは左が高位というそのような伝統があったため天皇である帝は左に立った。しかし明治の文明開化で日本も洋化し、その後に最初の即位式を挙げた大正天皇は西洋式に倣い右に立った。それが以降から皇室の伝統になり、近代になってからは昭和天皇は何時も右に立ち香淳皇后が左に並んだ。

上記について補足すると、即位礼では天皇は正殿真中に立ち、皇后は向って右に立つ。左右どちらが上位であるか以前に真中が上位である。天皇が皇后の右に立つ理由は、少なくとも即位の礼においては西洋に倣ったわけではなく、真中・向って右に並ぶのであって、左・右に並んでいるわけではない。中国では西太后・皇帝・東太后と並ぶが、日本では西太后に当る地位がないので、言ってみれば、(空席)・天皇・皇后となるのである。つまり、関東雛の雛の位置は真中を考えずに、左右の現象だけで判断された結果と推察される。[要出典]

それを真似て東京では、男雛を右(向かって左)に配置する家庭が多くなった。永い歴史のある京都を含む畿内や西日本では、旧くからの伝統を重んじ、現代でも男雛を向かって右に置く家庭が多い。社団法人日本人形協会では昭和天皇の即位以来、男雛を向かって左に置くのを「現代式」、右に置くのを「古式」としどちらでも構わないとしている。

とあります。

つまり、古来、位が上の人間は向って右に立つのが慣わしなので、男雛が向って右に飾るのが古くからのしきたりだった。
西洋文化が入ってきてから、西洋式にならって、上位の人間が向って左に立つようになり、雛の飾り方も変わって来た、ということ。

雛の飾り方の左右についてネットで検索してみると、多くのサイトで左右について解説していますが、ほとんどが上記の説明と同様で、その根拠について言及しているのは見つけられませんでした。

雛人形の製作は、都のある京都中心で始まり、関東はずっと後になってから製作するようになった。
関東では、発祥・元祖の上方に敬意を表し、関東での製作だということを表示する意味で、飾り方を逆にするようにしたのだという解説を聞いたこともあります。

「左が上位」は、左大臣が右大臣より上位だし、「右に出るものはいない」や「左遷」という言葉があることでわかるでしょう。

左を上位とする原理は、東洋思想・哲学の根本原理、陰陽論に拠るものです。

漢方医学でも病態・人体の歪の把握に、陰陽を重要なものさしとして使っていて、原理は同じです。

自然界の陰陽については

      陰           陽

      地           天
      下           上
      裏           表
      内           外
      右           左   などとし、

人体の陰陽については

      寒           熱
     下半身        上半身
      湿           乾
      水           血
      腹           背
      内           外

などと規定されています。

左右に関しては、向ってみぎ・ひだりではありません。
手の右手、左手と同じ事で、向って右の手が左手になるがごとしです。

雛人形の並び方に関していえば、男性は陽だから左に、女性は陰で右になります。

ちなみに、あうんの呼吸のアウンは阿(あ・口を開けている)、吽(うん・口を閉じている)です。
阿(あ)が陽(左)で、吽(うん)が陰(右)です。
大寺院の門に立つ仁王像は、阿像が左に、吽像が右に配置されるのが常道と聞きます。

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2009年2月23日 (月)

日中医薬研究会

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21日(土)、22日(日)は日中医薬研究会・関東支部の月例会でした。

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会場は淡路町のグリーンホテルで、画像はスタート直後です。

40名ほどの参加でみっちり充実した研修をしました。

8月24日の当ブログに、日中医薬研究会のタイトルでエントリーしています。

日中医薬研究会のホームページは、http://www.hougi.org/ですが、今リニューアル中です。

新しいサイトは、http://nittyuuiyaku-kennkyuukai.com/ で、しばらくで完全移行になる予定です。

関東支部では無料の研修体験ができます。
関心のある方は http://www.hougi.org/bosyu.pdf をご覧下さい。

関東支部への入会に関しては、http://www.hougi.org/hougi.nsf/pages/sub011 をどうぞ。

関西でも、同じスタイルで研修会が開催されています。

関西支部への入会に関しては、http://nckansai.blog69.fc2.com/blog-category-4.html をどうぞ。

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2009年2月 2日 (月)

木簡にインフルエンザ治療法

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2月1日読売新聞朝刊・くらし教育面のコラム「立体考差」が表題のテーマです。

漢方医学の性格の一面を正しく捉えて紹介されていると思います。

ネット上ではこのコラムは掲載されないようなので全文引用します。

編集委員 小出重幸

インフルエンザの特効薬として登場した抗ウイルス剤「タミフル」が効かない耐性ウイルスが今冬、日本をはじめ世界各地に蔓延、医療関係者をあわてさせている。
国立感染症研究所によると、耐性ウイルスが出現した「Aソ連型」は今冬の国内患者の過半数(53%)を占め、ウイルスの大半(99%)が耐性を持っていることが確認されたからだ。
野鳥など野生生物にも広く分布するインフルエンザと、人類はどのように付き合ってきたのかー。

中国では古くから「傷寒」と呼ばれてきた。
もちろんウイルスが見つかっていたわけではないが、「発熱、悪寒、関節痛、全身倦怠感などの激しい感染症を傷寒と名づけ、現代の病名では、インフルエンザやSARS(重症急性呼吸器症候群)などがこれに当たる」と、真柳誠・茨城大学教授(中国科学史)は語る。
驚いたことに、ゴビ砂漠やシルクロードの遺跡から発掘される漢代の「木簡」には、病気の特徴的な症状や治療薬がしっかり記録され、「トリカブト、細辛、桂皮、生姜などを煎じて飲むと、発汗して回復へ向かうー」などとある。

三浦於莵・東邦大学医学部教授は、現代のインフルエンザでもこの治療法が十分通用すると語る。
「現在も使われている麻黄附子細辛湯や葛根湯などとほとんど同じ処方。
かかったかなと感じた発病初期にすぐ飲んで、体を温めれば、抗ウイルス剤に劣らない治療効果があるのです」

原因となる病原体を突き止め、直接攻撃する治療法で西洋医学は発展した。
一方漢方医学は体の抵抗力を支えることを主眼に治療体系を作ってきた。
感染症対策の専門家、国立衛生研究所の、岡部信彦・感染症情報センター長は、インフルエンザに対処するためには両方の治療手段が不可欠だと説く。

「タミフルに代わる新しい抗ウイルス剤やワクチン開発も進んでいるが、インフルエンザには複数の治療手段が必要だ。
若い元気な世代にまでタミフルを処方するような治療法は日本だけで、適切ではない。
漢方医学の治療手段も活用して欲しい」

明治初期以降、医師教育からはずれていた漢方医学が、大学医学部のカリキュラムに復活したのは2001年。
現在は、全国に80ある医学部のうち69で必修となり、漢方薬の基本を学んだ医師たちが、臨床現場に赴任してきている。

「葛根湯を飲めば汗をかく、これは免疫物質が体内でつくられ始めたサインだというようなことは、最近の研究でようやく判明したのです」(三浦教授)

漢方医学の中核には、自然の回復力を健康の礎にしようとする養生思想がある。
歴史の淘汰から生き残った伝統医学の知恵を、私たちも身近に取り戻したいと思う。

漢方では病気の原因のうち人体の外にあるものを「邪」という概念でとらえています。
邪は、寒邪(かんじゃ)・風邪(ふうじゃ)・暑邪・湿邪・燥邪・火邪の六つあるとし、六淫とよばれます。
当然そのいくつかが複合するケースもあるわけです。

現代でいう病原体は邪ということができます。
寒邪に傷(やぶ)れた病気が、上にある、「傷寒」なのですが、インフルエンザや感冒は傷寒だけでなく、寒以外の邪におかされた場合も含んでいると考えられます。
かぜは風邪と書きますね。
ちなみに風邪に中(あた)ってかかった病は、中風(ちゅうふう)という病名になります。

人体の生理を漢方的(人間工学的)に細かく把握した上で、病邪に対してはきめ細かく対応する方法論を確立しているのが漢方のすばらしさです。

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2008年8月24日 (日)

日中医薬研究会

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きのう、今日と日中医薬研究会で漢方の勉強なんです。

この会は、昭和51年に発会です。もう30年を越えています。

会場は神田のお茶の水グリーンホテルです。

漢方はいろいろ流派があります。

日本の漢方では、古方派、後世方派、折衷派などがあります。

最近は、中国医学も隆盛です。

日中医薬研究会の創始者、渡辺武博士は、古方派に属します。

渡辺博士の師は、荒木性次先生で、そのまた師の湯元求真先生にも教わったそうです。

サイトはこちらです。http://www.hougi.org/

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2008年8月 7日 (木)

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花(4)

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今日のテーマは、百合(ユリ)で、渡辺武先生の「薬草百話」の解説を紹介します。

ユリは気毒、気の滞りという、現代薬では精神、神経の薬にあたる、無形の分野の補正薬である。
ユリの語源は「大きな花が風邪にゆりうごく」、「鱗芽が多くより合う」、「花が美しく栄ゆる」などから出たといわれ、鱗芽を乾した漢薬百合は、多量の澱粉と蛋白質、脂肪を含み、薬性は「甘平」で、消炎、鎮静、鎮咳、利尿薬として用いられる。

・金匱要略の百合病
 漢方薬の原典といわれる「金匱要略」(後漢紀元217年・張仲景著)には、百合病篇があり、つきものでもあるのか、祟りでもあるような現代医学でも手に負えないような神経症、ノイローゼ、欝病にあたる病像を百合病と名付け、百合を配合した薬方で治療する項目が残されている。

楚々とした美女の姿を、「歩く姿は百合の花」とたとえたのは、繊細な神経、移り気な精神を安定させる百合の適応症を支持したものである。

中国の百合は、ユリ科の白花のユリで唐時代から明の本草綱目に至るまでの文献まで、食用の巻丹(オニユリ)ではないとしている。日本の江戸時代の漢方家たちは、邦産品では、関西地方に多く野生しているササユリを賞用し、関東に多いヤマユリは二級品としている。

中略

ユリの花は強い芳香を放つので、香り高いものは、皮膚や頭髪、鼻、呼吸器、大腸に有効であるという、漢方の五行説の気剤の概念からもその応用が開けたものと考えられる。

奈良県桜井市の大神神社の4月18日の神事「鎮花祭」は薬祭で、ササユリとスイカズラが神饌としてお供えされ、病気の鎮圧を祈願されます。

さらに奈良市最古の神社率川(いさかわ)神社には、三枝(さえぐさ=ユリの古名)祭という神事があります。
たくさんのササユリの花で飾った酒樽を神前に供え、百合の舞が献ぜられて、神をお慰めするとともに、疾病除けの祈願をする由緒深い優雅なお祭りです。
このササユリは疾病除け、ことに精神神経病に霊験があるといわれ、梅雨期の鬱陶しさを払う気剤として、神酒とおもに参詣客に授与されています。

近代科学は、この味覚の分野を、酒は百薬の長の教えにより、芳香性健胃整腸薬やスパイス(香辛料)として発展させ、嗅覚の分野である香りを皮膚や頭髪の保健のための香粧品として受け継いでいます。

ちなみに、大神神社鎮花祭の4月18日は、渡辺武先生の誕生日でした。

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2008年8月 6日 (水)

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花(3)

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テーマは、牡丹(ボタン)で、「わかりやすい漢方薬(渡辺武著)」の解説を紹介します。

「坐れば牡丹」というのは、もともとは美しい花の茎が広がった姿をいったものですが、世間では、坐ったらテコでも動かない女性の事を、尻の重い女性などといいます。
その時の女性の体の状態を説明しますと、生理不順で何ごともおっくうで、呼ばれてもつい立つのが面倒くさくなっているのです。
どかっと尻に根が生えたように座り込んでいる姿は、まさにこわい「山の神」スrタイルです。
体にたまった古血(漢方ではオ血という)が循環しないせいなのです。
こうしたオ血の時には、排出させる効力を持っている牡丹を飲めば、古血が排出されて、すっきりした健康美にかえるのです。
だから「坐れば牡丹」というのは、女性が坐って尻に根が生えたら、牡丹を飲みなさいと言っているわけです。

女性に多い便秘やヒステリー症状、生理不順を、芍薬と牡丹を飲んでとり去れば、たいていの女性が肉体的に健康な魅力ある美しさに立ち返ります。
さらに「歩く姿は百合に花」と形容しているのは形而上の精神的状態を示しているのです。

この芍薬、牡丹が日本に入ってきたのは、今から千三百年前の聖武天皇のころ、唐から遣唐使が持ち帰ったのが始まりです。
それも、花が美しいという観賞園芸用ではありません。
当時は日本の医療も薬剤も全くない時代で、芍薬や牡丹は貴重な草根木皮の薬剤であったのです。
「立てば芍薬」の諺は、わが国の漢方の歴の中で考えてみれば、日本の美女を生んできた金言であり、芍薬や牡丹の伝来は、漢方の始まりだったのです。

丹の薬用部位は根の木芯を除いた根皮です。
これは牡丹皮と呼ばれます。
辛寒の血剤と規定され、古血を排除する、駆オ血剤の代表です。

つづく」

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2008年8月 5日 (火)

立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花(2)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

テーマは、芍薬(シャクヤク)で、わかりやすい漢方薬(渡辺武著)の解説です。

古人は美しい女性を見て、はなにたとえてうまいことをいったものです。
「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と。
芍薬も牡丹もキンポウゲ科の中国原産の花、古来、日本に伝来して園芸家たちに珍重され、栽培されてきた花です。
芍薬は、長い茎に大きな花弁の美しい花が重そうに見えます。
牡丹は茎が広がり、大きな幾重ものあでやかな花を咲かせます。
ともに、美しい大輪の花ですが、その姿は諺のように
対象的なのです。

この女性の美しさをたとえた言葉をたとえた言葉を、漢方の世界では、女性が健康な美しさを保つ金言として、こう解釈しているのです。
まず一節の「立てば芍薬」は「腹が立てば芍薬」と考えます。
朝眼がさめると頭が重く、いつもご主人の前で腹を立てている人、つまり俗にいわれるヒステリー症状の女性のことです。
こんな女性は、腹が立てば芍薬を飲みなさいという意味なのです。
人間が腹を立てるのは、腸に水がたまったり、便秘などのために、その重さで内臓が下がってくるからです
そのために痔(じ)やヘルニヤ、それが続くと子宮後屈などの症状が起こりやすくなるのです。

もともと人間の体は悪い状態を正常にもどそうとする作用があります。
お腹の筋肉と、背中の筋肉がつり上がって、何とかして持ち上げようとします。
人間が腹を立てている姿を観察しますと、腹筋と背筋がつり上がっているのです。
早くいえば、腹を立てるということは、内臓を持ち上げようとする生理反応が起こっていることです。
女性のヒステリー症は、腸にたまった水が原因である場合が多いようです。
その水分を体の外へ排泄する薬効を持っているのが実は芍薬なのです。
「立てば芍薬」というのは、腹が立ったら芍薬を飲めば治る、ということを言っているのです。

芍薬は苦平の水剤で、腸管の水滞を排除するのが特徴的作用です。

つづく

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2008年8月 4日 (月)

立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

8月2日のプレゼントの本「わかりやすい漢方薬」のカバーの絵の解説です。

一昨日の画像をもう一度ご覧下さい。

Swakakan016
宮田雅之画伯の切り絵です。
美しい和服の女性が、芍薬、牡丹と百合の花に囲まれています。

この三つの花はその美しさから、観賞用に愛でられるものですが、実は大変重要な働きを持つ漢方薬なのです。

本のカバーに解説があります。

「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」
昔から日本美女の象徴としてこの言葉が使われていますが、漢方薬の世界では、人間のアンバランスな姿態を目標にして、それを正常にする補正薬である芍薬(水毒の排除薬)、牡丹(血毒の解毒薬)、百合(気毒の発散剤)を意味しています。

美人薄命といわれたのは、容姿はシャクヤク、ボタン、ユリの美花にたとえられても、肉体と精神、神経にひずみのあるガタガタの人間であったことです。

漢方では二ー三世紀ころから、今日の精神病、神経症、ノイローゼに当たる疾患の治療薬を列挙した「百合病篇」が見られるし、奈良の大三輪神社の鎮花祭(くすり祭)には、古来、百合(ササユリの根)と忍冬(スイカズラの全草)とが、神饌として神前に供えられ、この健康管理の伝統を今日まで伝えています。

つづく

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2008年7月30日 (水)

八ヶ岳薬用植物園へ行ってきました(4)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

山梨県森林総合研究所・八ヶ岳薬用植物園(山梨県小淵沢)見学の続きです。

この植物園は薬用植物の他に、山の幸がいっぱいです。

山菜やきのこ、果実類が栽培されています。収穫のシーズンに行ってみると楽しみが増えそうです。

園内散策のモデルコースが三つ設定されています。

実木・山菜コースには、ブルーベリー、アーモンド、サンザシ、ヤマブドウ、ラズベリー、カリン、ボケ、アンズ、クルミ、サンショウ、アマチャ、リンゴ、ナツメなどなど50種類の実木があります。

これからの季節は秋の味覚を目でもタップリ楽しめそうです。

Yatu_008amacha_2アマチャです。

花まつりの甘茶です。

散りそうな花が少しついていました。

ユキノシタ科でアジサイの一種です。

9月ころ葉を採り、霧吹きして乾かないうちに手でもみ一夜寝かせてから乾燥します。強い甘味が出るので、甘味・矯味薬として利用されます。

Yatu_018fujibakama_2 フジバカマです。

キク科で秋の七草の一つです。

生薬名:蘭草(らんそう)

これは黄色い花ですが、もう少し赤い花だったと思っていました。

薬味・薬性:辛平  全草を乾燥して用いる

糖尿病による浮腫、リウマチ、神経痛にも応用されます。

Yatu_022nemunoki ネムノキです。

生薬名:合歓皮(ごうかんひ)

樹皮を乾燥して使います。

薬味薬性:甘平

強壮、興奮、鎮静、鎮痛、駆虫、作用があり、

心煩、不眠、打ち身、骨打などに応用します。

赤っぽい花とオシベが束になって突き出しています。

漢方薬の本をプレゼントをしています。

詳しくはこちらで、http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_0686.html

明日が締め切りです。

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2008年7月29日 (火)

八ヶ岳薬用植物園へ行ってきました(3)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

山梨県森林総合研究所・八ヶ岳薬用植物園(山梨県小淵沢)見学の続きです。

この植物園へのアクセスは、kiyohikoは車でなくJRを利用しました。
ふじみ野市から1時間弱で立川駅へ出ます。
そこであずさ号に乗り、1時間半ほどで小淵沢駅に着きます。
そこから車で10分かからずに目的地植物園に着きました。

小淵沢駅からは小海線が出ていて、その沿線は、清里や野辺山といった、八ヶ岳山麓のきれいなペンションが立ち並ぶ人気リゾートです。

小淵沢は最近はやりの市町村合併で、北杜市(ホクトシ)小淵沢町に名前が変わっていました。

植物園のホームページのトップページに管理棟・山の幸展示館の画像が出ています。
事務所があり、植物園案内板、漢方薬の標本、植物関係の参考書籍、パソコンも数台おいてあって500種以上収録した薬用植物の画像と解説が見られ、とても参考になりました。

食堂もあり、持参の弁当をそこや二階の展望室で使わせてもらう事ができました。

それなのに入場料が無料という親切さです。

今回は、ここの設立に尽力された佐竹元吉先生のお取り計らいで、皇太子殿下を案内されたという斉藤先生にガイドしてもらえるという幸運に恵まれました。

画像を三つ紹介します。

Yatu_013 朝鮮人参が実をつけていました。

ウコギ科の多年草です。

ごぞんじ、高貴薬。解説の必要もないくらいでしょう。

甘微寒の水剤と規定されます。

薬用部は根ですが、実にも薬効があり、製剤が出ています。

平成16年の播種とあったので、4年経っています。普通ならあと一二年で掘り上げられます。

Yatu_010

有名なトウキ(当帰)です。

セリ科の多年草。

甘温の血剤。温性の血剤の代表で婦人用の名薬です。

当帰配合の当帰芍薬散という有名処方があります。

Yatu_020_2 オミナエシの黄色い花も咲いていました。

生薬名を敗醤(ハイショウ)といいます。

薬用部は根で苦平の血剤です。

腫れ、浮腫、結熱、風痺を除き、苦味性の利尿作用もあります。

敗醤とは味噌が腐敗したという意味で、ネズミのおしっこが腐ったような独特の異臭の形容です。オミナエシの根を干すと強い臭いが出ます。この臭いに鎮静作用があり、不眠にも有効です。

つづく

漢方薬の本をプレゼントをしています。

詳しくはこちらで、http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_0686.html

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2008年7月28日 (月)

八ヶ岳薬用植物園へ行ってきました(2)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

山梨県森林総合研究所・八ヶ岳薬用植物園(山梨県小淵沢)見学の続きです。

グーグルの検索では出てきませんでしたが、森林総合研究所のホームページから手繰っていくと植物園のホームページが見つかりました。
http://www.geocities.jp/yatsugatake_garden/

この施設の前身は、カラマツ、アカマツの苗畑、特用樹展示林や林産物の試験研究に使われていた場所でした。特用林産物の振興、普及啓発の目的で、八ヶ岳薬用植物園として整備し、平成9年に開園されました。所属は山梨県です。

標高      海抜 900~950㍍

面積      約9.5 ha(東京ドーム 約2個分) 広い!

栽培植物   きのこ、山菜、薬草、その他有用植物

植物種類   約300種類

展示ゾーン  ハーブ・薬用樹木展示園(主に薬効のある樹木)・特用樹木展示園(特別な用途に使われる樹木)・薬用花卉類展示園( 主に薬効のある草本)・食用実木展示園(実を食べる植物)・山菜園(山菜として食べられる植物)・きのこの森(主な食用きのこの)・しずくの森(樹液がとれる樹木)・どんぐりの森(いわゆるどんぐりがなる樹木)

山の幸教室、薬草観察会が定期的に開かれています。昨日は、ここでとれたブルーベリーを使ったジャムづくりをやっていました。
薬草観察会は、8月9日(土)、16日(土)、30日(土)に行われるようです。

昨日は、花がたくさん咲いていて、蝶も舞っていました。

Yatu_012 コガネバナ(オウゴン)が咲いていました。

黄芩は、漢方の血剤の主薬です。

根が薬用部で、

薬味薬性は苦寒。

消炎・解熱・利尿作用があり、配合処方には、有名な、大柴胡湯・小柴胡湯のほか、三黄寫心湯・黄連解毒湯などの処方があります。詳しくはこちらを、http://nckansai.blog69.fc2.com/blog-entry-83.html ご覧下さい。

Yatu_021 キキョウ(桔梗)です。

辛温の水剤と規定されます。

根にサポニン等有効成分があり、

鎮欬去痰作用・排膿作用により、

化膿症、扁桃腺炎、咽喉痛に用いられます。

桔梗湯、桔梗白散、排膿散、防風通聖散などの有名処方に配合されます。

つづく

漢方薬の本をプレゼントをしています。

詳しくはこちらで、http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_0686.html

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2008年7月27日 (日)

八ヶ岳薬用植物園へ行ってきました

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

山梨県小淵沢にある、山梨県森林総合研究所・八ヶ岳薬用植物園を見学してきました。

Yatu_002 八ヶ岳植物園入り口です。

Yatu_003 ハーブ園とご一緒した方が写っています。

帰りは大雨で、あずさ24号が2時間遅れて散々でした。

つづく

漢方薬の本をプレゼントをしています。

詳しくはこちらで、http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_0686.html

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2008年7月21日 (月)

漢方と中医学の違い

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

漢方初学の方に、「漢方と中国医学はどう違うのか、どちらを学ぶのが良いのか」との質問を受けました。

丁度同じ趣旨の回答が、日中医薬研究会のホームページの掲示板に載っています。
日中医薬研究会関東支部の総括講師・河合齋先生の回答です。

漢方の勉強のために中国留学をお考えの方からの問い合わせのお答え

漢方の本場は中国か日本かと云うことになりますが、
確かに発祥は昔の中国に違いありませんが方技(漢方は漢の方術即ち漢薬を用いて病気を治す技術のことです)の伝承は
日本の漢方家に因るところが大で
現在の中国では仲景国醫大学など僅かの所で『傷寒論』『金匱要略』を教科として学んでいるだけで,大半は中医學を教えています。

それでは漢方(古方,後世方、折衷方とがあります)と中医學とどちらを勉強するのが良いかになりますが、
中医學も原典は『傷寒論』『金匱要略』であることにはかわりないのですが、
むしろ弁証法として体系化され末梢の学徒になると原典から乖離して理解されていないところがあります、
但し日本の古方家の多くは豊富な臨床経験に基いて処方を決定し標、本に基づく本当の意味での隨証治療が為されなくなっており

続きを読む方はこちらを・・・

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2008年6月23日 (月)

梅雨時の痛み

ふじみ野市 マサキ薬局の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

梅雨時は痛み(骨節疼痛)に要注意

梅雨時には痛みが増しやすい理由


人間が行う生命活動には、常に熱の発生が伴っています。
余分な熱は体外に捨てて常に体温を36度くらいの一定温度に保っています。
この熱を逃がすため、人体でのラジエーターの役目をしているのは皮膚・大小便・呼吸器の三つで、その中でも熱の放出のために一番重要なのが皮膚です。

梅雨時に限らず、節々の痛み(骨節疼痛)は、熱の滞りが体表より深い筋骨の部分にまで及ぶことによって起ってきます。

熱が滞る原因の根本には、体表からの熱の発散が悪くなっていること、体表への血液循環が悪くなっていること(血液不足、血流不足)が基本にあり、そのため体表からの熱の放出がスムースに行えなくなっている状態があります。

それに津液不足、血熱、お血(古血)などの要因がからんでいるケースも多くあります。

体表の熱は皮膚表面の水の蒸発による気化熱によって逃がされることでコントロールされています。
梅雨時は湿気が特に多いので、当然体表からの水分の発散は悪くなり、そのため体表からの熱の放出はされにくくなります。
放出されなかった熱は、体表ではなくそれより下の部分に停滞してきます。
この熱が深い部分の筋骨の辺りで多く停滞するために痛みが強くなると言うことになります。
これが湿度の高い梅雨時に痛みが増す理屈です。

梅雨時に注意すること

*水分のとり過ぎに注意をし、控えめに。

*冷たい飲み物、生野菜、果物を控え、水分補給は温かいもので。

*食事の時には血行を良くし体を温める香辛料を欠かさない。

*適度な運動をして体を動かす。できれば雨でも室内で体操を。

*筋肉を動かすことは血行を良くし、水分代謝も促進します。

*布団をできるだけ乾燥させる。


痛みを治すためのポイント

*身体の歪を直す適切な漢方処方の服用。(その人の歪にあわせて使い分けるので、使う漢方薬は人によって違ってきます)

*筋肉での疲労物質の代謝を促す成分の補給。(ビタミンB1、ニンニク)

*痛む個所の血行を改善し疲労物質の除去と栄養分の補給。(ビタミンE、朝鮮ニンジンなど)

*関節部分の傷んだ軟骨を補う成分の補給。(コンドロイチン、コラーゲン、グルコサミンなど)


お困りの方、今年は実行してみてください。
ずいぶん変わってきますよ。

以上はホームページ、「健康情報いろいろ」のページ、「梅雨時の痛み対策」の項の転載です。詳しくは、http://masaki-ph.com/theory.html 「漢方のおはなし」のページ「膝痛・腰痛の漢方対策」をご覧ください。

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