カテゴリー「食のリスク」の31件の投稿

2009年10月28日 (水)

エコナ自主返上で揺れるトクホ

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リンク: 特定保健用食品:食用油「エコナ」で自主返上 有効?安全?揺れるトクホ - 毎日jp(毎日新聞).

 花王が今月8日、エコナ(食用油)の特定保健用食品(トクホ)の表示許可を自主返上したことで、改めてトクホへの関心が高まった。トクホの有効性や安全性を審査する仕組みはどうなっているのか。トクホ返上劇で浮かび上がった課題についても考えた。【小島正美、山田泰蔵】

894品目認定/再評価の機会なく/科学的根拠甘い

 トクホは「血圧の上昇を抑える」「おなかの調子を整える」など特定の健康効果が期待できる食品。病気の予備軍にあたる人がトクホを選びやすいように国が審査して効果にお墨付きを与え、製品にマークを表示できるようにした。91年に始まり、今年8月末で894品目が許可・承認を得た。

 9月からは、許可業務が厚生労働省から消費者庁に移管された。トクホを申請する企業は、食品安全基本法と健康増進法に基づき、有効性や安全性に関する各種試験データを保健所経由で消費者庁に提出、このあと、消費者庁の監視役の消費者委員会と内閣府食品安全委員会が審査し、最終的に消費者庁が許可するかどうかを決める。

 有効性の試験は人を対象にした試験が必須で、安全性も各種毒性試験が課せられ、申請には1億円以上の費用がかかるといわれる。

・・・略

消費者庁は「医薬品並みとはいかないが、通常の食品に比べれば、有効性や安全性に関する確認試験はしっかりと行われている」と話す。食品安全委も「データが足りなければ、追加試験を求めるなど審査は厳しく行っている」という。

 ところが、今度のトクホ返上問題では許可されたあとに健康への懸念が生じた。食品安全委の評価結果が出る前の段階で、適切な措置がとれない制度上の不備が浮かび上がったわけだ。

 消費者問題に詳しい細川幸一・日本女子大准教授(消費者政策)は「いまのトクホの審査では許可業務に関する法的規定はあるが、何か問題が生じたときの一時的な許可停止など、許可後の規定がない」と法的な不備を指摘する。

 トクホはいったん許可されると、無期限に有効なため、再評価の機会がない。農薬取締法では登録される農薬は3年ごとに登録が更新され、その都度、安全性が再評価される。阿南久・全国消費者団体連絡会事務局長は「人の健康にかかわるトクホも、農薬と同様に定期的に再評価する仕組みが必要だ」との要望書を今月5日、消費者庁などに提出した。

特定保健用食品での効果の表示例

(1)おなかの調子を整える

 (オリゴ糖類、乳酸菌類、食物繊維類などを含む食品)

(2)コレステロールを正常に保つのを助ける

(3)血圧が高めの人

(4)ミネラルの吸収を助ける

(5)骨の健康が気になる人

(6)むし歯の原因になりにくい

(7)歯を丈夫にする

(8)血糖値が気になり始めた人

(9)中性脂肪、体脂肪が気になる人

 ※「高血圧を改善する」「血糖値を改善する」など医薬品の効能に相当する表示は認められていない

効能効果の表示の規制は可笑しな点がある。

上の表示に関しては、端的に言って、高血圧(血糖値)を改善する目的でトクホはつくられており、血圧(血糖値)が気になる人高血圧(血糖値)を改善することを期待して、トクホを飲む、というのが現実。

しかし、トクホをのむだけで病気が治ると考えている人はまず居なくて、「少しくらい補助になるだろうから同じのむならトクホにしよう」程度。

逆に病院の強い薬を長くのんでいるのに改善しないことを経験している人も多い。

消費者は、経験や自分なり勉強して正しい判断をしている人が結構多いもの。

行政が考えるほど、消費者は愚かではない。

関連エントリーは

エコナ 関連商品も販売自粛
http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/yomiuri-onlin-6.html

エコナ情報
http://blogmasaki-ph.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-d904.html

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2009年10月 6日 (火)

タイ製やせ薬服用後に死亡

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):タイ製やせ薬服用後に死亡 個人輸入の女性 東大調査 - 医療・健康2009年10月6日12時19分

 インターネットの個人輸入代行で購入したやせ薬を飲んだ女性が昨年、不整脈と意識障害で服用1週間で死亡したことが、東京大法医学教室などの調査でわかった。女性が購入したタイ製やせ薬には、利尿剤や国内未承認の食欲抑制剤が入っていたという。オランダの法医学の国際誌フォレンジック・サイエンス・インターナショナル電子版(10月30日号)に掲載された。

 女性は40代で東京在住。家族によると、以前からむくみがちで、医師に相談し利尿剤を飲んでいた。一方、年齢的に太りやすくなり、タイの病院が体格に合わせて出すという「ホスピタルダイエット」と呼ばれるやせ薬をインターネットで買った。だが、飲み始めて「だるい、食欲がない」と話し、8日目に自宅の居間で呼吸が減って意識が混濁。救急車で東大病院に運ばれたが、亡くなった。

 司法解剖などの結果、女性は筋肉を収縮させるカリウムやナトリウムの値が異常に低く、腎臓の一部が石灰化する「偽性バーター症候群」の特徴が見られた。究明に東大病院腎臓内科の協力を得た。

 研究グループは、残っていたやせ薬7種を分析。国内未承認の食欲抑制剤シブトラミンのほか、甲状腺ホルモン、女性が前から飲んでいた利尿剤フロセミドとは別の利尿剤ヒドロクロロチアジドなどを検出した。利尿剤の相互作用でカリウムやナトリウムの排出が急激に進んだ結果、電解質異常による不整脈や呼吸筋麻痺(まひ)、意識障害が誘発され、死亡したことがわかった。

 「利尿剤や甲状腺ホルモンは副作用があり、やせるために飲むことは勧められない」と東大法医学教室の吉田謙一教授。世界的な医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル・ケースリポートにも5月に報告した。

 「ホスピタルダイエット」は、健康被害の訴えが数年前から相次ぎ、厚生労働省がホームページで10件の被害例を示し、注意を促している。(編集委員・河原理子)

厚労省の該当ホームページはこちら
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/030902-1.html
平成14年から発生している。

ダイエットは摂取カロリーのコントロールが不可欠。

適切なコントロールの為には、標準体重、肥満度、必要エネルギーの把握が必要。

標準体重=身長㎡×22
(例) 身長165cm
    1.65×1.65×22≒60㎏

肥満度(BMI=体格指数により肥満度を判定する)
   BMI=体重㎏/身長㎡
       BMI が18.5~25が普通体重(正常)
            25以上が肥満

1日に必要なエネルギーの計算法
  標準体重(身長㎡×22)×25~30kcal.(運動量により選定)
(例) 身長165cm
  必要カロリー=60㎏×30kcal.=1800kcal.

しっかりコントロールしても体重がなかなか落ちない場合がある。
代謝がわるい人。
その場合は、排泄、発汗、利水を改善し、燃える身体に改善、即ち代謝を良くする漢方処方の服用で健康に安全に改善できる。

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2009年10月 2日 (金)

エコナ情報

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食品安全委員会が、高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食用油等に関連する
情報(第2報:Q&A)
 というのを発表している。

Q1 なぜ食品安全委員会では高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について評価しているのですか。

Q2 リスク評価の進捗状況はどうなっているのですか。

Q3 何が問題になっているのですか。

Q4 ジアシルグリセロール(DAG)とはどのようなものですか。

Q5 グリシドール脂肪酸エステルとはどのようなものですか。

Q6 なぜ評価に時間が掛かっているのですか。

Q7 今後の評価の予定を教えてください。

Q8 エコナ関連商品は食べても大丈夫ですか。

エコナは特定保健用食品の認可を受けている。
管轄はこの秋、厚労省から消費者庁に移っている。

問題がはっきりするまでは一旦受けた認可は取り消されない。

認可の時点でのしっかりした審査を願いたい。

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2009年9月19日 (土)

エコナ 関連商品も販売自粛

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リンク: 「エコナ」関連商品も販売自粛 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

消費者庁が情報提供を要請

 花王が特定保健用食品「エコナ」関連製品を販売自粛・出荷停止した問題で、18日、花王へ約7千件の問い合わせが寄せられた。消費者庁では、花王に対し、不安を解消するために消費者への情報提供を行うよう要請している。

 花王が販売を自粛、出荷停止にしたのは、脂肪が体に付きにくいとされる食用油「エコナ クッキングオイル」やドレッシング、マヨネーズなど計59品目。発がん性が指摘される物質に変化する可能性がある「グリシドール脂肪酸エステル」が、他の食用油よりも多く含まれていることが判明したためだ。花王は「安全性に問題はないが、消費者の不安に配慮し販売を自粛した」と説明している。同社では返品希望にも応じている。

 同社では消費者相談室(0120・501・243)への問い合わせが殺到したため、メールや郵便での対応も始めた。住所は〒131・8501東京都墨田区文花2の1の3、花王エコナ消費者相談室。メールアドレスはecona@kao.co.jp

 一方、「はごろもフーズ」(静岡市)も、「エコナ クッキングオイル」を使用した「エコナ シーチキンL」など4商品の販売自粛、出荷停止の措置を取った。返品希望にも応じている。問い合わせはフリーダイヤル(0120・856004)へ。

 また「さとの雪食品」(徳島県鳴門市、0120・86・1212)の「手あげ風 粋生油あげ1枚入り」にも「エコナ クッキングオイル」が使われており、出荷・販売が休止された。

 特定保健用食品を許認可する消費者庁にも健康への影響に関する問い合わせが相次ぎ、同庁では、花王に対し、消費者への情報提供を要請した。福島瑞穂消費者相は「知らない人が買ったり使ったりしないように広報活動が大事だ。これまでに被害が起きていないか検証し、正確な情報を発信したい」と話した。

 また、消費者団体は、25日午後2時から東京・四ツ谷駅前の主婦会館で緊急集会を開く。主催するのは、全国消費者団体連絡会、主婦連など5団体。花王や厚生労働省、食品安全委員会、消費者庁の担当者から、これまでの経緯や現状に関する説明を受け、今後の対応について話し合う。

 主婦連事務局長の佐野真理子さんは「消費者の安全を第一にした対応を、花王や行政に対して求めていきたい」と話している。

(2009年9月19日  読売新聞)
食品安全委員会ではDAGおよびDAG油を作る工程で生成されるグリシドール脂肪酸エステルに対して、健康への悪影響の有無を評価をしているところ。
DAGとは、ジアシルグリセロールのこと。
グリシドール脂肪酸エステルとはDAG油を作る工程で生成される物質であり、グリシドールという物質に脂肪酸が1個結合したもの。
グリシドール脂肪酸エステルが遺伝毒性を持つ発がん物質であるかどうかの毒性学的なデータは得られていない。
体内でグリシドール脂肪酸エステルからグリシドールへの反応がどの程度起こるかについてのデータは得られていないが、グリシドール脂肪酸エステルは、消化されると分解されてグリシドールを遊離する可能性がある。
グリシドールは、国際癌研究機関(IARC)によって「人に対し発がん危険性あり」(2A群)と分類されている。
とある。

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2009年7月29日 (水)

コンビニ弁当食べてはいけない

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リンク: 武田邦彦 (中部大学): 2009年前半の6大噺 コンビニ弁当を食べてはいけない.

2009年も6ヶ月が経った.私にとってもっとも印象的だったのが,「コンビニ弁当」だろう.

なにしろ,食べ残し弁当の豚肉を,リサイクルしてブタに食べさせることになった.「環境に配慮した」という.単にお金儲けだけだ.そして子供の命を脅かしている。日本の大人はどうなったのだろうと落胆した.

・・・・・・・・・

ウシをリサイクルしてウシに食べさせて,狂牛病が起こった.ウシは餓死するときでも自分からは共食いしない.それを人間が「粉砕して飼料のなかに混入して」判らないようにして共食いさせた.

人間の共食いではクールー,ヒツジではスクレイピーが起こる.みんな同じ異常プリオンである.哺乳動物の共食いは,どうも異常プリオンが発生するらしい.

それも潜伏期が20年ぐらいだ.

もう,事実ははっきりしているのだ.決して,肉を同じ動物に共食いさせてはいけない.それはきわめて危険なのだ.

・・・・・・・・・

ところで,「60才以上の人は,コンビニ弁当を食べてもよい」.60才以上なら潜伏期間があるので,何とかなる。でも,60才以下はダメだ.私は講演会のたびに,そう呼び掛けている。

ある人が「そんなことを言ったら,コンビニに訴えられるんじゃない?」と言ってくれたが,訴えられても良い.その方が社会の多くの人が豚肉の危険性を判ってくれる。

コンビニは商売だけを考えて,お客さんの健康には興味がないことが証明された.

コンビニは,豚肉をリサイクルしてブタに食べさせるなら,ブタには狂トン病がないことを証明しなければならないし,それには潜伏期間を含めて,最低でも30年はかかるだろうから,はっきりしていないことは明らかだ。

将来,30年先に,コンビニ弁当を食べた子供は,短い人生を終わるだろう.それも親が見かけの環境などと言ってリサイクルしたからだ.

現代の日本は,子供の健康を考える偉い人は絶滅したように感じられる.

(平成21728日 執筆)

月刊「サイゾー」2005年11月号に、
現代人の食生活に警告!コンビニ弁当で豚が死産!?
という記事がある。

マサキ薬局のホームページで取り上げているので、転載する。

02年、福岡県内のある養豚場で、妊娠した25頭の母豚に異変が起きた。
「出産した子豚の大半が死産。無事生まれたかと思うと、奇形であったり……。
通常、白透明の羊水は、チョコレート色に濁っていました。
このようなことは、養豚業を35年間続けてきて初めてのこと」(養豚場主)


第一報は西日本新聞「食くらし」取材班により報じられた。記事によると、養豚場主は豚のエサ代を浮かせるため、回収業者から賞味期限の切れたコンビニの弁当やおにぎりを調達。
それを毎日3キロ約100日間、妊娠中の母豚に与え続けた結果、日増しに太り始めたという。
そこで、農場主はすぐに量を減らしたが、結局、約250頭の子豚に不幸が襲った。

同紙では、こうした“食”に関するニュースをシリーズ連載。
読者からの反響も多く、連載記事をまとめたブックレット『食卓の向こう側』は、これまでに5冊刊行されている。

「現代の“食”が、私たち社会の何を映し、何を問いかけているのか。その背後にあるものを見つめることが、テーマのひとつです」(同取材班)

この豚を襲った惨事だが、いまだ、原因は判明しない。
しかし、コンビニ弁当を食べ続けた母豚の身に起こった事件であることは、紛れもない事実である(コンビニ名は不明)。
『脱コンビニ食!』(平凡社新書)などを著書に持つ食生態学者の山田博士氏は、今回の事件について次のような見解を示す。

「人間と比べて、一生のサイクルが短い豚に、早くから顕著な影響が出たと考えることが出来ます。これは、決して豚に限ったことではありません」

厚生労働省の発表によると、04年の死産件数は3万4000件にも上る。医療技術の飛躍的な進歩にもかかわらず、過去10年の新生児の死亡率は、ほぼ横ばいのまま。

「流産については、統計資料はありませんが、推計年間30~40万人ほど。未熟児や先天性異常の赤ん坊も増えています。また、最も健康であるはずの若者にも異変が起こっています。青年海外協力隊に入隊を希望する若者の実に“4割”近くが、健康診断で失格となっているのをご存じでしょうか? この原因として考えられるのが、現代の食生活なのです」(山田氏)

忙しい現代人は、コンビニの弁当やおにぎり、デパ地下の総菜といった、調理済み・加工食品-コンビニ食品-に頼りがちである。
しかし、山田氏は前記した食品に含まれている可能性が高い5つの成分の危険性を説く。
その5つとは、①合成着色料(タール色素)、②安息香酸、③亜硝酸塩、④BHA(酸化防止物質)、⑤MSG(化学調味料)である。

「①で特に気をつけたいのが『黄色4号』と呼ばれる色素。これは、お菓子や飴、漬物などに使用され、ぜんそくや目鼻のアレルギーを引き起こす場合があります。②は、毒性の高い保存物質であり、加工食品や清涼飲料水、ドリンク剤に使われ、突然変異を起こす変異原性が指摘されています。ハムやソーセージの発色に使われる③は、アレルギーの原因であり、タンパク質の成分であるアミン類と一緒になると強い発がん性を誘発。コンビニ食の調理用油に広く使われるパーム油の酸化防止のために添加される④は、発がん性を懸念した厚生省(当時)が、80年代に全面禁止を検討したもの。コンビニ食の味付けにかかせない⑤は核酸性の場合、痛風になる可能性を高め、成長ホルモンや生殖機能への影響も疑われています」(山田氏)

一方、最近の大手コンビニでは、食品添加物、原材料、包材において独自の品質管理基準を設け、安全性を宣言しているところも多い。
コンビニ、食品メーカー各社は、食の安全性に向けて品質管理を積極的に進めているのもまた事実である。

「最近、若者の間で潰瘍性大腸炎やクローン病などが多くみられるようになりましたが、それは食生活の欧米化やコンビニ中心の偏った食生活が原因ではないかといわれています。ですが、コンビニ食だけが危ないと言い切ってしまうこともできません。死産や奇形について言うなら、サプリメント(ビタミンA)の過剰摂取を危険視する声もあります。養豚でも育成を早めるために、ビタミン剤やアミノ酸を与えることがあるそうです」と山口大学医学部付属病院・管理栄養士の田坂克子氏は指摘する。

そこで、前出のビタミン使用の有無を確かめたが、「通常は使用するが、妊娠期間中は、コンビニ弁当しか与えていない」とのこと。

「コンビニ弁当を与えれば1カ月20万円ほどのエサ代が浮き、その分は自分の酒代に……なんて考えていたら、結局は総額300万円ほどの被害を被ることに。変な欲は出したらいかんということですね」(畜場主)

本来のエサに戻した現在、畜場では月に200頭もの元気な子豚がうまれているという。豚児では済まされない豚を襲った災難であった。(大崎量平)

平均的日本人は1日80種類、11g(100gとの報告もある)の食品添加物を摂っていると云われます。個々の安全性(毒性)もまだ問題点がある上に、多くの種類を何十年も合せて摂り続けた場合の弊害についての検証も課題です。現状では添加物の摂取をゼロにすることは不可能です。そこで、有害・不要な物質を素早く体外へ排除する(デトックス)作用の強い、漢方薬・クマザサ・クロレラなどの活用が健康を守る対策のポイントになってくると思います。(正木)

サイゾーでコメントしている、正しい食のあり方について啓蒙活動を続けている山田博士氏(食生態学者)が紹介しているのはこちら。
http://yamadainochi.com/yama-h051018.shtml

メインページはこちら
http://yamadainochi.com/index.shtml

食べものが人を180度変え、家族を変え、国を変え、歴史を変えてきた、重い現実を、ぜひ知ってほしいと思います。

とある。

草食動物を共食いさせるというような、自然の摂理に反することを行うと必ず報いがくるということ。
漢方の理念「自然との調和」の精神へ回帰を。

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2009年7月 4日 (土)

食の安全と安心 リスク評価とリスク管理

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1カ月前のことになりますが、参院で野党が政府提案の食品安全委員会委員の一人を否認しました。

リンク: NIKKEI NET(日経ネット):政治ニュース-政策、国会など政治関連から行政ニュースまで.

参院、食品安全委の吉川氏を否決 同意人事案

 参院は5日午前の本会議で政府が提示した6機関15人の国会同意人事案のうち、食品安全委員会委員に吉川泰弘東大大学院教授を充てる案を民主党など野党4党の反対で否決した。米国産牛肉輸入再開を決めた食品安全委プリオン専門調査会座長を務めたことなどを反対理由に挙げている。

 衆院は4日の本会議で15人全員に同意しているが、任命には衆参両院の同意が必要なので、吉川氏の人事案は白紙に戻る。

文中、「米国産牛肉輸入再開を決めた」とあるのは??です。

安全委員会に輸入再開を決める権限はありません。
権限を持つのは農水省でしょう。
リスク評価を行うのが仕事であって、科学的に作業を行った結果を報告しただけでしょう。
「結論は全頭検査をしてもしなくてもリスクに差はない」が結論だったと理解しています。

参考 知らなかったBSEの性格(2)
    BSE検査を緩和へ

この結論は普通に当たり前のことで、世界中この認識と聞きます。
もしこの評価がおかしいと思うならなら科学的に反論・反証して論破しなければなりません。
それが正道というもの。

野党の先生方の行為は、民主主義に悖るまことに愚かというほかありません。
黙視できない日本学術会議は6月30日に会長談話を、食品安全委員会は7月1日に委員長談話を発表しこの理不尽さを訴え国民に理解を求めています。

続きを読む "食の安全と安心 リスク評価とリスク管理"

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2009年6月26日 (金)

クローン牛・豚 安全評価 食品安全委員会

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リンク: クローン牛・豚「安全」…食品委 : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 体細胞クローン技術で生まれた牛や豚の食品としての安全性について、内閣府食品安全委員会(見上彪委員長)は25日、「従来の家畜と同様に安全だ」とする評価書をまとめ、厚生労働省に答申した。

 これで同省の規制対象にならないことが確定した。今後は流通の可否について、農林水産省が改めて検討する。

 評価の理由として〈1〉遺伝子は従来の家畜と同じ〈2〉肉や乳の成分にも差がない――などをあげた。クローン家畜の子孫についても、同様に安全と判断した。

 ただ、安全委が評価書案を公表して意見を募集したところ、安全性に対する不安の声が数多く寄せられたため、見上委員長は「国民の理解を得られるように、情報提供を継続して行う必要がある」と話している。

 国内では、牛と豚合わせて約900頭が体細胞クローン技術で生まれているが、農水省が各研究所に出荷の自粛を要請しており、流通はしていない。

(2009年6月26日  読売新聞)

新開発食品評価書 「体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代に由来する食品」はこちら
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai291/dai291kai-siryou5-5.pdf

農水省が流通にOKを出すにまでには未だ時間がかかるでしょう。

kiyohiko は、自然の摂理に反する行為は必ず報いを受けると思っています。
10年程度の観察、研究で結論を出すのは尚早に過ぎます。

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2009年5月25日 (月)

BSE検査を緩和へ

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5月24日朝刊1面トップの記事。

BSE検査を緩和へ、米国産牛肉の輸入条件も調整か : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 政府は、国産牛のBSE(牛海綿状脳症)対策として実施している検査を緩和する検討に入った。検査対象となる牛を現在の「月齢21か月以上」から「月齢31か月以上」に改める方向だ。

 国内でのBSE発生を受けて原因とされる飼料への規制を強めてから7年以上がたち、若い牛にBSE感染が見つかる可能性が極めて低くなったためだ。国産牛の検査緩和に伴い、現在「20か月以下」としている米国産牛肉の輸入制限も緩和されそうだ。

 政府がBSE検査の緩和を検討するのは、各国の家畜の安全度を認定する国際獣疫事務局(OIE)が24日からパリで開く総会で、日本を危険性の低い「準安全国」に認定する見通しとなったことが背景にある。「準安全国」は原則として月齢制限なし(月齢30か月以上は脊髄など危険部位を除去)で牛肉を輸出できる。

 OIEの認定を踏まえ、厚生労働省と農林水産省は具体的な検査基準の緩和案をまとめ、食品安全委員会に諮問する。了承の答申が得られれば、年内にもBSE対策特別措置法関連の省令を改正する予定だ。

 日本は2001年9月にBSEの原因とされる肉骨粉入り飼料を禁止した。07年以降に見つかったBSE牛は5頭で、月齢は65~185か月だった。07年度の国産牛の解体数は約122万8000頭で、20か月以下は12%程度とされる。実際に肉牛が解体されるのは2~3年目が多く、「30か月以下」まで引き上げれば、検査対象外の牛は大幅に増えることになる。

 一方、米国は07年、OIEに「準安全国」に認定された。日本が国産牛の検査対象を「31か月以上」に緩めた場合、米国産牛肉の輸入条件を「20か月以下」に制限したままでは、不公正な貿易制限として米国から世界貿易機関(WTO)に提訴される恐れもある。政府は「月齢30か月」まで輸入条件を緩和する案を軸に米政府と調整する見通しだ。

(2009年5月24日03時06分  読売新聞)

日本でBSE感染牛が初めて発見されたのは、2001年9月10日で、すぐに月齢0ヶ月の牛を含む全頭検査が始まった。

2005年8月に、月齢21ヶ月以上 へ検査対象がゆるくなった。

5月24日読売新聞9面の記事では、

国際獣疫事務局(OIE)が検査を求めている牛の月齢は「36ヶ月以上」だ。今年に入って、EUの15カ国は、BSE検査の対象月齢を「30ヶ月以上」から「48ヶ月以上」に緩めた。BSEの原因となった肉骨粉入りの飼料を禁止した後に生まれた牛は安全性が高いとして、OIEの基準以上に緩めた。

ところが、日本では都道府県や政令市などが運営する全国77か所の国産牛のBSE検査施設で、現在もすべての牛を対象とする全頭検査を独自に続けている。
安全性への風評が心配で「科学的に不要と分かっていても、横並びでやめられない状況にある」(政府関係者)からだ。
政府としては、検査基準の緩和を、全頭検査中止に踏み切るきっかけにしてもらう狙いもある。

と解説している。

2008年9月29日のエントリー 「知らなかったBSE(2)」で、

これまでのEUでのBSE検査の結果では、現在の検査で30ヶ月齢以下の牛のBSEはほとんど見逃すとされています。
ということは、上の引用部分は、有り得ない・うそ、ということになります。

ほとんどの肉牛は30ヶ月齢以下で食用になります。
従って、検査でBSEでないと判定された牛の中にBSE感染牛が紛れ込むことを避けることはできないことになります。
それ故BSE検査は、完全なヤコブ病対策にはなり得ません。
危険部位の除去が唯一の有効な対策となるわけです。

肉骨粉禁止の飼料規制と危険部位除去が最も重要なBSE対策なのに、国民もメディアも、全頭検査こそが最も重要な対策という誤解をし続けていて、全頭検査という神話が作られているのです。

と書いた神話が生き続けているということです。

この全頭検査に使った無駄な経費(税金)は、累積でいくらになるのだろうか。
何百億いや何千億円?
知りたいものだ。公表しているのだろうか。

関連記事

遺伝性のBSE発見

知らなかったBSEの性格

知らなかったBSEの性格(2)

BSE全頭検査「やめられぬ」 全自治体、自腹で継続へ

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2009年5月 5日 (火)

潮干狩り 貝毒にはご用心

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GWは潮干狩りのシーズン。

貝には毒があることがある。

asahi.com:貝毒に「安全策」、潮干狩りアピール 大阪湾 - ゴールデン・ウィーク特集.

 2年連続でアサリなどから貝毒が検出された大阪湾で、沿岸各地の潮干狩り場が衛生面に配慮しながら営業を続けている。貝毒の影響で売り上げが激減した昨年の二の舞いを避けようと、客が掘った貝を引き取り、持ち帰り用の安全な貝を渡す対策をとった。関係者らは「これで安心。連休はぜひ潮干狩りに来てほしい」とアピールしている。

 貝毒は、毒性を持つ植物プランクトンを食べたアサリやシジミなどが、体内に毒素を蓄積。これらの貝を人が大量に食べると、頭痛やしびれ、呼吸困難などの症状を招くという。

 大阪府水産課によると、大阪湾では今春、貝毒の原因となる植物プランクトンが大量発生。海水1ミリリットル中の数は、昨年は最大約80個だったが、今年は同約440個に達した。暖冬でプランクトンが増殖しやすかったことなどが原因として考えられるという。

 同府貝塚市の二色の浜では昨春、潮干狩りの解禁前に国の規制値を超す貝毒がアサリから見つかり、オープンが5月中旬にずれ込んだ。このため昨シーズンの入場客は前年比で1割強に落ち込んだという。さらに今年も、4月中旬の解禁直後に貝毒を検出。潮干狩りと客の安全確保を両立するため、21日から客が掘った貝を持ち帰り用の貝に交換する対策をとっている。

 一方、同府岬町の淡輪潮干狩場では、近くのアサリから貝毒は検出されていないものの、客の不安にも配慮して掘った貝を別の貝に交換している。淡輪潮干狩管理組合の福本三郎組合長は「対策は十分にとっているので、安心して潮干狩りを楽しんでほしい」と話している。

1975年に三重県でアサリ中毒が起き、その調査で初めて正体が判明。
これを機に全国的に、漁協や自治体が養殖天然の区別なく出荷前に毒性を調べる二枚貝の監視活動が始まった。
それ以後貝毒の被害が激減した。(読売新聞5月2日「NEWSなおにぎり」)

平成20年食中毒発生件数は厚労省のサイトによると、

平成20年    事件数    患者数   死者数
総数       1396    24303    4
魚介類       106      925
 貝類                35      236
 ふぐ        40       56     3
 その他       31      633

貝毒について詳しいことは、
ウイキペディア
兵庫県立水産技術センターのサイト
などで。

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2009年4月17日 (金)

集団嘔吐:甘茶飲んだ保育所の園児28人 岐阜・岐南

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2008年7月10日のエントリー「アジサイ中毒情報に疑問」に訪問者が多いので、何かあったのかと検索してみた。

あった。

集団嘔吐:甘茶飲んだ保育所の園児28人 岐阜・岐南 - 毎日jp(毎日新聞).

 岐阜県は16日、同県岐南町の2カ所の保育所の園児が花祭りで甘茶を飲み、うち28人が嘔吐(おうと)症状を訴えたと発表した。いずれも軽症で、全員快方に向かっているという。岐阜保健所は何らかの異物が混入した可能性もあるとみて調べている。

 県生活衛生課によると、岐南町立中保育教育園と同町立北保育教育園が同日、町内の寺院で花祭りを合同で開催。午前10時半ごろ、3~5歳の園児計119人が甘茶を飲み、30分~1時間後に28人が嘔吐した。甘茶は、ボランティアの地元住民が市販の茶葉を煮出して作り、7.5リットルのステンレス容器2本と2リットルのペットボトル3本で持ち込んだという。【三上剛輝】

アマチャは額アジサイの親戚。
江戸時代にユキノシタ科のアマチャの葉をもんで乾燥させ、その煎汁を4月8日の灌仏会(かんぶつえ=花まつり)に甘茶湯として用いるようになった。
主産地は日本で、phyllodulcin という甘味成分を含有している。
甘味・矯味薬として家庭薬原料、口腔清涼剤などに用いる用途がある。

ちなみに、昨年のアジサイ中毒情報は、青酸中毒とほぼ断定的に報道されて、アジサイの葉に含有する青酸が追跡されたが、確証が得られなかったとのこと。
厚労省は通達を訂正している。
 http://www-bm.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/080818a.pdf

今回は、製造から喫茶までのどの過程でどんな異物が混入のしたのだろうか。

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2009年3月16日 (月)

BSE全頭検査「やめられぬ」 全自治体、自腹で継続へ

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):BSE全頭検査「やめられぬ」 全自治体、自腹で継続へ - 食と料理. (2009年3月13日)

 国が昨夏から補助金を打ち切った生後20カ月以下の国産牛に対する牛海綿状脳症(BSE)検査について、牛を扱う食肉衛生検査所を持つ44都道府県と33市の計77自治体がすべて、新年度も独自財源で検査を続けることが、13日わかった。多くは検査をやめても安全性に問題はないと考えていたが、消費者の「安心」を重視。「単独ではやめられない」とした。

 都道府県には科学者や業者などでつくる任意団体「食の信頼向上をめざす会」(会長=唐木英明・東大名誉教授)がアンケートし、結果を13日発表した。33市には朝日新聞が問い合わせた。

 都道府県が答えた検査継続の理由(複数回答)は、「消費者が求めている」が35件と最も多く、「他の自治体と違う判断は難しい」(18件)などが続いた。

 33市からの聞き取りでも、32市が「消費者の安心のため継続する」と回答。その多くは「20カ月以下の検査をやめても安全性に問題はないと思っている」としたが、「他の自治体がやめない以上、単独で廃止できない」と答えた。安全性に問題がないことは「国がまずきちんと国民に説明するべきだ」(福島県郡山市)などと要望が相次いだ。

 国は昨年7月末まで20カ月以下の検査費も全額補助。07年度は1億4千万円かかった。だが飼料規制や脳や脊椎(せきつい)などの除去が徹底されていれば、検査をやめても感染リスクは極めて低いと食品安全委員会が判断したのを受け、補助金をやめた。

 唐木会長は「国が要らないと判断した検査に独自財源を投入するなら、自治体にも説明責任はある。全自治体で連携し、一斉に検査をやめたり、メディアや国を巻き込んで国民の誤解を解いたりする努力をするべきだ」と指摘する。

漢方なブログでは08/09/2508/09/29に、BSE関連のエントリーをたてています。

08/09/25

全頭検査していればBSE感染牛は全て判別できるものと解釈していましたが、病原体が少ない間は、検査で検出できないと知りました。
検査の精度は意外に低いのです。
全頭検査を実施しているのは、世界中で日本だけと聞きます。

BSEの毒は、フグの毒とおなじで、危険部位の卵巣、肝臓などを除去すれば、フグが安全に食べられるように、BSEの牛も危険部位の、脳、脊髄、脊柱などを除去すれば安全ということです。

牛を解体するときに、病原体が拡散する危険がないのかと思いますが、病原体は神経だけに存在し、解体で病原体が飛び散って健全な部分が汚染されることはないといいます。

アメリカ産牛肉輸入問題で騒動を起こしているお隣韓国でも、全頭検査をしていないし、その要求もないそうです。

何故日本だけは、無意味で無駄な全頭検査をしているのでしょうか。

2008/09/29

この国庫補助が今年の7月31日で終了し、その後を、どうするのか国と都道府県の綱引きが続いたが、結局、全都道府県が独自予算で継続することになっています。
この措置は、世界では非常識と不思議がられているといいます。

結局、全頭検査=安全という誤解を利用して、国民を安心させておこうという選択をしているのではないでしょうか。

代議士は自分の地盤の牛肉の販売が有利になる状況をつくろうとし、自治体も自分の県の畜産が不利になることを恐れるからなのでしょう。
自分が先陣を切ることを躊躇している、どこかが決断してくれるのを待っていたというのが実情のようです。
それにしては、意味のない安心料として莫大な経費を使ってきたものです。

まだ続けるんですね・・・?

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2009年3月14日 (土)

クローン牛・豚「安全」

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リンク: クローン牛・豚「安全」 : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

食品安全委「肉・乳成分に差なし」

 体細胞クローン技術で生まれた牛や豚の食品としての安全性について、厚生労働省の諮問を受けて検討してきた内閣府食品安全委員会は12日、「従来の繁殖技術で生まれた牛や豚と差がない」とする評価書案をまとめた。

 来月10日までホームページなどで一般の意見を募り、最終的な評価書として同省に答申する。流通解禁の可否や表示方法などは今後、農林水産省などが検討するが、生産コストが高いなどの問題もあり、商品化までにはかなりの年月が必要との見方が強い。

 評価書案は国内外230の研究論文を分析。〈1〉遺伝子は従来の家畜と同じで、肉に新規物質は含まれていない〈2〉肉や乳の成分に差がない――などとして、食べても安全と結論づけた。クローン動物は死産や病死が多いが、異常があった動物は早く死に、生後6か月超の牛や豚は「従来の家畜同様に健全」、子孫も「従来の家畜と差はない」とした。

 クローン牛・豚については昨年、米国や欧州が安全との評価を公表。どちらも出荷自粛しているが、海外で流通し始めると輸入される可能性もあり、厚労省が安全性評価を急いでいた。

 国内で生まれたクローン牛・豚の出荷自粛を要請している農水省の井出道雄次官は12日の記者会見で「商業的にやる必要があるかどうかは(安全性とは)別の判断」と述べ、さらに検討が必要との考えを示した。

 商品化には、消費者団体に反対意見があり、生産・流通側にも「コストと消費者の抵抗感を考えると、メリットが少ない」との意見がある。国内では昨年9月現在、体細胞クローン牛557頭、クローン豚335頭が研究用で生まれている。

 体細胞クローン技術 核を抜き取った未受精卵に、動物の皮膚や筋肉の細胞の核を移植し、その動物と遺伝子が同じ個体を誕生させる技術。高品質の肉牛や乳量の多い牛などを使い、ほぼ同じ性質の「コピー」を大量生産できると期待されている。

[解説]クローン肉流通には課題

 クローン牛・豚について、食品安全委員会が食べても安全との評価書案をまとめたことで、安全性の議論はひとまず決着した。しかし、実際に一般の食卓に上るかどうかは別次元の話だ。

 まず、コストの問題がある。国内では和牛の子牛(9か月)1頭が約50万円だが、商業化が一番進んでいるとされるアメリカでさえ、クローンの子牛の値段は1頭当たり150万円以上と報じられるなど、まだまだ高い。このため、農林水産省は「値段的な問題から、クローン牛そのものがすぐに流通することはないだろう」と指摘する。

 この見通しを示すのは農水省だけではない。国内の生産現場でも「同じ遺伝子を持つ牛でも、育て方で肉質は全く違ってくる」などと、クローン技術導入に否定的な意見が少なくない。

 海外から輸入された場合どうするか。不安を感じる消費者のため表示の問題が浮上するが、遺伝子組み換え食品と違い、クローン食品は遺伝子に差がなく、表示が正しいかどうか検証できないという問題も残る。

 クローン技術については、消費者が「何となくイメージが悪い」という感想を抱くなど、現実的な話として受け止められていないのが実情だ。国は、科学的な側面からの「安全」の説明だけでなく、導入のメリットとデメリット、今後の課題など総合的な説明を丁寧に行うことが必要だ。(十時武士、小林直貴)

(2009年3月13日  読売新聞)
食品安全委員会の評価書はこちらでみられる。
専門的な用語の解説がこちらでみられる。
こういう報告もある。
「ipsマウス、1年後6割癌に、京大・山中教授が報告」(asahi.com)
自然の摂理に逆らうことは何か起こりそうな気がする・・・。

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2009年3月 3日 (火)

うずら鳥インフルエンザに関する食品安全員会委員長談話

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食品安全委員会は安全宣言しています。

平成2 1 年3 月2 日
愛知県のうずら飼養農家における鳥インフルエンザの発生に関する食品安全委員会委員長談話

1 . 今般、農林水産省から、愛知県におけるH 7 N 6 亜型( 弱毒タイプ) の鳥インフルエンザの発生が発表されました。

2.食品安全委員会としては、「鶏肉・鶏卵の安全性に関する食品安全委員会の考え方」(平成19年10月4日)(別添)と同様にうずら卵・うずら肉を食べることによって、鳥インフルエンザがヒトに感染することは考えられず、うずら卵・うずら肉は「安全」と考えていますので、国民の皆様には、冷静に対応していただきますようお願いします。

別添とは、

鶏肉・鶏卵に関する食品安全委員会の考え方(2007年10月4日更新)で、

鶏肉・鶏卵は「安全」と考えます。

わが国の現状においては、鶏肉や鶏卵を食べることにより、高病原性鳥インフルエンザがヒトに感染する可能性は、以下の理由から、ないものと考えています。
・酸に弱く、胃酸で不活化されると考えられること
・ヒトの細胞に入り込むための受容体は、鳥のものとは異なること
・通常の加熱調理で容易に死滅するので、加熱すればさらに安全

鶏肉・鶏卵の安全のための措置として

○国産の鶏卵は、卵選別包装施設(GPセンター)で、通常、厚生労働省の定める「衛生管理要領」に基づき、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤で洗卵されています。
○国産の鶏肉は、食鳥処理場で、通常、約60℃のもとで脱羽され、最終的に次亜塩素酸ナトリウムを含む冷水で洗浄されています。

H5N1タイプは強毒タイプですが、今回のH7N6亜型は弱毒タイプということもあり、過剰な反応は無用ということです。

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2009年1月28日 (水)

フグ中毒 山形で7人中毒

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珍しい形(?)のフグ中毒事件が起こっています。

リンク: なじみ薄いフグ、東北6県に規制条例なし…山形で7人中毒 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

山形県鶴岡市の飲食店でフグの白子(精巣)を食べた7人が意識障害になるなどした中毒事故で、店長(65)は白子料理を作ったのは初めてだった。

 フグに関する知識もほとんどなかったという。

 26日夜に中毒が起きた「鮮魚料理きぶんや」は、地元の人によると「魚料理がおいしい」と評判で繁盛していた。県警の調べに対し、店長は白子を出した理由を「常連客で以前にフグの空揚げを出したことがあり、同じ料理だと申し訳ないと思った」などと話しているという。

 さらに、「トラフグ以外の白子に毒はないと思っていた」と打ち明け、捜査員を驚かせた。実際は逆で、トラフグの白子には毒がなく、今回出されたヒガンフグの白子には毒がある。

 フグの毒に詳しい東京医療保健大の野口玉雄教授は「フグ毒の正体はテトロドトキシンという化合物。青酸カリの500~1000倍の強い毒性があり、2ミリ・グラム程度の摂取で成人が絶命するとされる。加熱しても、分解しない」と言う。

 中毒になると、5分ほどで舌と唇がしびれ始め、次第に全身に伝わっていく。致死量を食べた場合は、嘔吐などの末、6~8時間で呼吸困難に陥り絶命する。解毒剤がなく、治療は毒を吐き出させ、人工呼吸器を着けるしかないそうだ。

 このため、フグの販売や調理は、都道府県の条例などで規制されている。しかし、厳しさには差がある。

 東京、京都、山口など19都府県は免許が必要で、専門の試験がある。東京の試験は、5種類のフグを選別し、20分以内に毒のある部位を取り除いて皮を引き、刺し身にしなければならない。無免許で販売、調理すると懲役などの罰則もある。一方、学科や実技の講習を受けて登録するだけでいい自治体もある。

 東北6県にはこういった条例そのものがない。山形県は要綱で資格制を定めているが、違反しても罰則はない。「東北地方はフグに対するなじみが薄く、規制の必要がないため」と県では説明する。1955年以降、山形県内で起きたフグ中毒事故は6件。すべて自分で釣るなどして家庭で調理したもので、飲食店での発生は初めてだ。

 店長は、県が定めたフグを扱うための講習を受けておらず、資格もなかった。調理師の免許さえ持っていなかった。フグは市内の鮮魚店から仕入れていたが、鮮魚店側も店長の資格の有無を確認していなかった。野口教授は「調理を資格者に任せるのは常識。その信頼を裏切る飲食店があるとは」とあきれる。

 (山形支局 古屋祐治、地方部 北出明弘)
 (2009年1月28日06時07分  読売新聞)

  動物性食中毒の発生数
          件数   患者数  死亡数
  18年     39    89     3
  19年     35    79     2
      死亡事例は家庭でのフグ調理

フグの毒はテトロドトキシンという神経毒で、ご存知のとおり、あたるとしびれが生じ、呼吸麻痺で命をとられます。

この毒はフグが体内で生成したものではなく、微生物が産生した毒を、フグが餌を介して取り入れ、体内に蓄積したものです。
従って、毒が存在しない環境で育てたフグには毒はないということになり、毒なしのフグの養殖が可能だそうです。
当然、フグ自身はこの毒にあたることはありません。

調理の免許などの制度・規定が、県によって違うのは面白いですね。

昔は毒キノコなどの中毒のときは、漢方で対応したわけですが、黒豆に少量の甘草を加えて煮た煮汁を使っていました。
120㌘の黒豆と少量の甘草とを200ccの水でざっと煮て煮汁をとり、二回に分服します。
たちどころに効果があると聞いています。
覚えていると役に立つことがあるかもしれません。

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2008年10月 4日 (土)

こんにゃくゼリー 再び事故(読売新聞)

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リンク: こんにゃくゼリー 再び事故 : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

「所管不明確」対策立てぬ行政

こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせ死亡する事故が繰り返し起きている。9月20日に、兵庫県の1歳の男児が死亡。1995年以降、国民生活センターで把握しているだけで17件目となり、行政の責任を問う声もあがっている。

 同センターによると、今回の事故は7月29日、兵庫県に住む1歳9か月の男児が、祖母宅に預けられたときに起きた。祖母は冷凍庫で凍らせたミニカップに入ったこんにゃく入りゼリーを、男児におやつとして与えた。男児はそれを丸ごとのみ込み、のどに詰まらせた。病院に搬送し、こんにゃく入りゼリーを取り出す処置を行ったが、気道はふさがれていたという。男児は多臓器不全で死亡した。祖母は、こんにゃく入りゼリーの危険性を知らなかったという。

 同センターによると、ゼリーは主に寒天やゼラチンを凝固剤として使っている。一方、常温で流通する一口サイズのゼリーの場合、増粘多糖類を使用することが多い。こんにゃく入りゼリーは、増粘多糖類に加え、こんにゃくも入っている。そのため、弾力性や硬さが増し、歯ごたえはよいが、砕けにくい特性がある。

 また、カップの中のゼリーを吸い出したり、指で押し出したりして食べる形状が多く、勢いよく口の中に入って、のどを詰まらせる危険性がある。凍らせると、さらに硬くなり、危険性が増すという。

 今回の事故原因となったこんにゃく入りゼリー「蒟蒻畑 マンゴー味」を製造していた業界最大手のマンナンライフ(群馬県)は2日、野田消費者相に対し、今後の再発防止策について説明した。子どもと高齢者が食べないよう、商品袋の表面に表示している警告文を大きくし、個々のミニカップにも同様の警告を追加する。また、「凍らせて食べないで」との注意も商品袋の裏面に表示するという。

 しかし、「メーカー側の対応だけでは限界」との声もあがっている。全国の消費者団体で組織する「消費者主役の新行政組織実現全国会議」は9月30日、こんにゃく入りゼリーの製造・販売の禁止を求める緊急声明を出した。自民党消費者問題調査会は1日、安全性を確認するまで現在流通しているこんにゃく入りゼリーを回収するよう政府に申し入れた。

 政府は、所管の省庁が明確でないことを理由に、抜本的な対策を打ち出していない。消費者問題に詳しい吉岡和弘弁護士は「何度も同じ事故で、貴い命が奪われている。再発を防げなかった行政の責任は極めて大きい」と話している。

(2008年10月3日  読売新聞)

事故発生年月

被害者の性別事故時の被害者年齢
1995年7月 男児 1歳6ヶ月
1995年8月 男児 6歳
1995年12月 女性 82歳
1996年3月 男性 87歳
1996年3月 男性 68歳
1996年3月 男児 1歳10ヶ月
1996年6月 男児 2歳1ヶ月
1996年6月 男児 6歳
1999年4月 女性 41歳
1999年12月 男児 2歳
2002年7月 女性 80歳
2005年8月 女性 87歳
2006年5月 男児 4歳
2006年6月 男性 79歳
2007年3月 男児 7歳
2007年4月 男児 7歳
*2008年7月 男児 1歳9ヶ月

合計:17件(*付赤文字が今回の死亡事故)

13年たっても発生が止まらないのはけしからん・・・?

でも誤飲、窒息は珍しいことではないのでは?
餅で窒息は毎年何件も聞きます。
虚した老人には、嚥下のトラブル恐れて胃ろうの処置を受ける人が多いのが最近。
普通の食事でのどを詰まらせたり、気管に入る事故が珍しくないからでしょう。
こんにゃくゼリーの1年に1,2件は多いのか・・・?
製造・販売にストップをかけるとか。

こんにゃくゼリーにだけゼロリスクを求めるのは変でしょう。
消費者相・政治家や行政まで本気でそんな認識なのでしょうか。
安全委員会のサイトの、食べ物による窒息事故を防ぐためにというページが参考になります。
平成18年に食べ物の誤嚥による窒息は、4407件になっています。

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2008年9月29日 (月)

知らなかったBSEの性格(2)

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知らなかった、誤解していたBSE

日本でBSE感染牛が初めて発見されたのは、2001年9月10日で、米国の多発テロ(9.11)の前日でした。
政府は各種の対策を取り、1ヶ月後には、「BSEの疑いのない安全な畜産物の供給について」と題する農林水産大臣談話を発表しています。

今後は、と畜場においてBSEに感染していないことが証明された安全な牛以外、と蓄場から食用として出回ることはありません。どうぞ、安心して召し上がって下さい。
平成13年10月18日

坂口厚労相と武部農水相が並んでTVカメラの前で焼肉を食べていたのを思い出します。

前回書きましたが、これまでのEUでのBSE検査の結果では、現在の検査で30ヶ月齢以下の牛のBSEはほとんど見逃すとされています。
ということは、上の引用部分は、有り得ない・うそ、ということになります。

ほとんどの肉牛は30ヶ月齢以下で食用になります。
従って、検査でBSEでないと判定された牛の中にBSE感染牛が紛れ込むことを避けることはできないことになります。
それ故BSE検査は、完全なヤコブ病対策にはなり得ません。
危険部位の除去が唯一の有効な対策となるわけです。

肉骨粉禁止の飼料規制と危険部位除去が最も重要なBSE対策なのに、国民もメディアも、全頭検査こそが最も重要な対策という誤解をし続けていて、全頭検査という神話が作られているのです。

2005年5月に、食品安全委員会は、「BSE検査対象月齢を全月齢から21ヶ月齢以上に変更しても人に対するリスクはかわらない」と判断した。
これを受けて国は、と畜場でのBSE検査対象月齢を21ヶ月齢以上に変更しました。
しかし、全都道府県は、国民が不安に思うという理由で全頭検査を継続し、国は3年間に限ってその費用を負担することにしました。

この国庫補助が今年の7月31日で終了し、その後を、どうするのか国と都道府県の綱引きが続いたが、結局、全都道府県が独自予算で継続することになっています。
この措置は、世界では非常識と不思議がられているといいます。

結局、全頭検査=安全という誤解を利用して、国民を安心させておこうという選択をしているのではないでしょうか。

代議士は自分の地盤の牛肉の販売が有利になる状況をつくろうとし、自治体も自分の県の畜産が不利になることを恐れるからなのでしょう。
自分が先陣を切ることを躊躇している、どこかが決断してくれるのを待っていたというのが実情のようです。
それにしては、意味のない安心料として莫大な経費を使ってきたものです。

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2008年9月27日 (土)

中国の牛乳へのメラミン混入事件に関する情報

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食品安全委員会がネット上に情報を出しています。

リンク: 食品安全委員会:中国における牛乳へのメラミン混入事案に関する情報について.

 中国において、メラミンが混入された粉ミルクが原因と思われる乳幼児の腎結石等の被害が生じている、との報道がなされています。
 我が国においても、中国から輸入した加工食品の原材料として、メラミンの混入が確認された製造者の牛乳を用いていたことが確認され、事業者による自主回収が行われています。

 世界保健機関(WHO)のQ&Aでは、メラミンが牛乳に添加された理由を、「中国の事件が発生した地域では、増量の目的で生乳に水が加えられていた。
水が加えられて希釈されると、たん白質含量は低くなる。
牛乳のたん白質含量は、窒素含量を測定する方法で検査されるので、窒素含量の多いメラミンを添加すればたん白質含量を高く偽ることができる。」と解説しています。

 食品安全委員会では、メラミンに関する科学的な情報を提供します。
また、関係機関の情報も合わせて紹介します。

 平成20年9月に公表された、丸大食品株式会社が中国から輸入した加工食品におけるメラミン混入事案の場合、最高で37.0 ppmの濃度のメラミンが「まんじゅう(クリームまん)」、「クリームパンダ」、「グラタンクレープコーン」、「抹茶あずきミルクまん」及び原料牛乳に含まれていたとのことです。
参考までに、欧州食品安全機関(EFSA)が2008年9月に出した声明におけるTDI(耐容一日摂取量)を元に以下のように試算しました。
 メラミンについては、毎日、一生涯食べ続けても健康に悪影響を与えない量(TDI)は一日当たり体重1 kg当たり0.5 mgですので、体重が50 kgの成人の場合は25 mgが上限となります。また、体重が20 kgの子供の場合は10 mgが上限となります。

1.「まんじゅう(クリームまん)」の場合
 36.6 mg/kgのメラミンを含むまんじゅう(クリームまん)の場合、成人では、一人で毎日0.68 kg ※(約20個:1個35 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。また、子供では、一人で毎日0.27 kg※※(約8個:1個35 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。

(※成人におけるメラミンのTDIに相当の25 mgに対するまんじゅう(クリームまん)の量は、25÷36.6=0.68 kgです)
(※※子供におけるメラミンのTDIに相当の10 mgに対するまんじゅう(クリームまん)の量は、10÷36.6=0.27 kgです)

2.「クリームパンダ」の場合
 37.0 mg/kgのメラミンを含むクリームパンダの場合、成人では、一人で毎日0.67 kg ※(約17個:1個40 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。また、子供では、一人で毎日0.27 kg※※(約7個:1個40 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。

(※成人におけるメラミンのTDIに相当の25 mgに対するクリームパンダの量は、25÷37.0=0.67 kgです)
(※※子供におけるメラミンのTDIに相当の10 mgに対するクリームパンダの量は、10÷37.0=0.27 kgです)

3.「グラタンクレープコーン」の場合
 14 mg/kgのメラミンを含むグラタンクレープコーンの場合、成人では、一人で毎日1.78 kg ※(約33個:1個55 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。また、子供では、一人で毎日0.71 kg※※(約13個:1個55 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。

(※成人におけるメラミンのTDIに相当の25 mgに対するグラタンクレープコーンの量は、25÷14=1.78 kgです)
(※※子供におけるメラミンのTDIに相当の10 mgに対するグラタンクレープコーンの量は、10÷14=0.71 kgです)

4.「抹茶あずきミルクまん」の場合
 4.0 mg/kgのメラミンを含む抹茶あずきミルクまんの場合、成人では、一人で毎日6.25 kg ※(約209個:1個30 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。また、子供では、一人で毎日2.50 kg※※(約84個:1個30 gとする)も食べなければこの値に達することはありません。

(※成人におけるメラミンのTDIに相当の25 mgに対する抹茶あずきミルクまんの量は、25÷4.0=6.25 kgです)
(※※子供におけるメラミンのTDIに相当の10 mgに対する抹茶あずきミルクまんの量は、10÷4.0=2.50 kgです)

メラミンのTDIについては、盲目的に信用することなく、検証が必要でしょうが、現時点では動物実験で科学的に検証された数値なので、これを基準にして科学的にリスクを評価して対処を考え、消費者に正確な情報を伝えることが、無用なパニックを起こさないために重要なことだと思います。

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2008年9月25日 (木)

知らなかったBSEの性格

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

知らなかった、誤解していたBSE

BSEの病原体・異常プリオンタンパク質は、血液を介して全身に広がることはありません。
病位は神経に限定されています。

プリオンは正常なものと異常なものとがあり、異常プリオンが正常プリオンにくっついて、
正常なものを異常に変化させるという形で、異変が進行します。
その進行速度は1日に1㍉だそうです。
体内での病原体の伝染は、腸から神経を通って、脊髄を脳へ向かいます。
脳に達して、脳にある程度の量の病原体がたまると発症し、十分な量がたまって、はじめて検査で検出が可能になります。
牛は発症すると6ヶ月以内に死に至るといいます。

病変は神経以外には生じません。

病原体量が少ない間は、BSEに感染していても検査で見逃されてしまうわけです。
30ヶ月齢以下では、感染していても病原体量が少ないので検出できません。
つまり30ヶ月齢以下を検査しても無意味だということです。
日本は、どんな若い牛でも全頭を検査するという、無駄をしていることになります。

全頭検査していればBSE感染牛は全て判別できるものと解釈していましたが、病原体が少ない間は、検査で検出できないと知りました。
検査の精度は意外に低いのです。
全頭検査を実施しているのは、世界中で日本だけと聞きます。

BSEの毒は、フグの毒とおなじで、危険部位の卵巣、肝臓などを除去すれば、フグが安全に食べられるように、BSEの牛も危険部位の、脳、脊髄、脊柱などを除去すれば安全ということです。

牛を解体するときに、病原体が拡散する危険がないのかと思いますが、病原体は神経だけに存在し、解体で病原体が飛び散って健全な部分が汚染されることはないといいます。

アメリカ産牛肉輸入問題で騒動を起こしているお隣韓国でも、全頭検査をしていないし、その要求もないそうです。

何故日本だけは、無意味で無駄な全頭検査をしているのでしょうか。

つづく

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2008年9月24日 (水)

遺伝性のBSE発見

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遺伝性のBSE発見、牛の体内で異常プリオン

【ワシントン=増満浩志】BSE(牛海綿状脳症)の病原体である異常プリオンが、外部から感染しなくても、遺伝子の変異によって牛の体内で作られ、発症につながる例もあることが、米農務省国立動物病センターなどの研究で分かった。
研究したユルゲン・リヒト現カンザス州立大教授は「BSEがないと言われているどの国でも、この病気は発生しうる」と指摘、専門誌プロス・パソジェンズに11日発表した。

遺伝性のBSEが見つかったのは、米アラバマ州で2006年に発症した当時約10歳の雌牛。

 牛肉の輸入再開をめぐる日米交渉が続く中、感染源が注目されたが、同省などの疫学調査では手がかりがつかめなかった。
同センターで遺伝子を解析した結果、異常プリオンを作る変異が初めて見つかった。
人間にも同じタイプの変異が知られ、遺伝性のクロイツフェルトヤコブ病(CJD)を引き起こすという。

BSEは1980年代に英国で急拡大した。その始まりについては、遺伝性の異常プリオンが肉骨粉などの形で牛のえさになった――という説があり、リヒト教授らは「今回の発見がその説を支える証拠になる」としている。
20089122304  読売新聞)

最近BSEについて、専門家の話を聞く機会がありました。

誤解していたことがいくつかありました。

次回に書きます。

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2008年7月31日 (木)

このサイトご存知でしたか?

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このところ、食に関する事件や困った問題が連続して起こっています。

大事な食事のことなので、何を、誰を信用して選び、買い、つくり、また注文したら良いのか、考えると不安になってしまう困った時世です。

kiyohikoは、薬局が生業ですので、いわゆる(公文書ではいつも「いわゆる」が頭につきます)健康食品も扱っています。

健康食品・サプリメント類の日本での市場規模は2兆円で世界第2位と聞いています。

健康食品も色々問題を起こして報道されています。

新しい製品が続々と登場してきます。

百花繚乱なんですが玉石混淆なんです。

販売者側の私たちは何が本物か、どれが偽者か見分ける目を研ぎ澄まさなければなりません。

正しい情報を得る努力が、実は大変なんです。

そんな時とても役に立つサイトがあって助かっています。

独立行政法人国立健康・栄養研究所が公開している、「健康食品」の安全性・有効性情報、というサイト http://hfnet.nih.go.jp/ です。

一般の方は、一般公開ページをご利用ください。
食品、栄養などの専門職の方は、会員サイトに登録し、情報提供にご協力ください。

とあります。

最新ニュース、基礎知識、話題の食品・成分、被害関連情報、素材情報データベースと内容が充実しています。

現在学会で認められている説がどういうものかが判るので大変参考になります。

ご存知でしたか。

私は去年まで知りませんでした。

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2008年7月22日 (火)

食のリスクの一口メモ(4)

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食のリスクのミニデータです。

世界の食品にける事件・事故

平成20年 1月  中国産餃子による中毒事件

平成19年 6月  中国産ペットフードからメラミン検出(米国)

平成19年 6月  米国産健康食品原料への放射線照射問題

平成18年 5月  ポッジティブリスト制施行

平成18年 3月  清涼飲料水中のベンゼン問題(英国)

平成17年12月  未承認遺伝子組換えナタネの検出(カナダ)

平成17年 4月  中国産ビーフンから未承認遺伝子組換え米の検出

平成17年     スーダン含有食品への検査強化(英国)

平成16年 1月  鳥インフルエンザの検出

平成15年     インド産トウガラシから未指定着色料スーダンの検出(仏)

平成15年 6月  メチル水銀含有食品の摂取規制

平成14年10月  ポテトのアクリルアミド発生問題(スウェーデン)   

平成14年     ダイエット用健康食品による健康障害発生(中国)

平成14年 7月  輸入ほうれん草の残留農薬事件

平成14年 5月  肉まんのTBHQ使用事件(中国)

平成14年 1月  未承認遺伝子組換えパパイヤ検出(米国)

平成13年 9月  狂牛病汚染牛発見(千葉)

平成13年 7月  鶏肉のインフルエンザ汚染(中国)

平成13年 6月  未承認遺伝子組換えポテト(ニューリーフプラス、Y)混入

平成13年 2月  牛肉、豚肉の口蹄疫事件(英国)

平成12年11月  牛肉の狂牛病事件(英国)

平成12年 7月  未承認遺伝子組換えトウモロコシ混入事件(英国)

平成12年 6月  黄色ブドウ球菌汚染事故(大阪、雪印乳業)

平成11年 6月  鶏肉のダイオキシン汚染事故(ベルギー)

平成10年10日  ピスタチオナッツ アフラトキシン汚染(イラン)

平成10年 8月  オリーブボツリヌス菌汚染(イタリア)

平成 9年 7月  鶏肉バンコマイシン耐性菌汚染(中国)

平成 9年     内分泌かく乱物質問題

平成 9年 5月  マグロへの一酸化炭素使用事件(台湾)

平成 8年 5月  病原性大腸菌O-157による食中毒(大阪)

平成 8年 3月  牛肉の狂牛病事件(英国)

平成 7年10月  ミネラルウオーター異物混入事件

平成 5年10月  米輸入(タイ)

平成 4何 9月  ウオッカフタル酸ジブチル混入事件(ロシア)

平成 4年 4月  ワインのイソチオシアネート混入事件(伊)

平成元年 3月  ブドウの毒物混入事件(チリ)

しっかり記憶にあるもの、全然知らなかったもの、色々ありました。

伊藤澄夫先生の講演からの引用です。  

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2008年7月20日 (日)

食物アレルギー

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食品衛生法でアレルギー表示が規定されています。

表示義務品目と表示推奨品目があります。

えびかにが表示推奨品目から表示義務品目に格上げになるとのことです。

表示義務(7品目)

卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに

表示推奨(18品目)

あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

*可能性表示の禁止

「卵が入っている場合があります」のような可能性表示は不可。

「本品製造工場では、○○を含む製品を(使用した設備で)生産しています」は可。

*表示不要

・店頭で量り売りされる惣菜・パンなどその場で包装されるもの

・注文して作るお弁当など

物アレルギーの方は、本当に大変です。

その食材の痕跡に対してでも反応を起こします。

餌として食べた魚のお腹の中にある小エビになどにもしっかり反応してしまうのはあたりまえ。
製造ラインでのコンタミネーションで反応すると聞きます。

kiyohikoはキウイフルーツが若干駄目です。

身体が痒くなることがあります。

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2008年7月15日 (火)

食のリスクの一口メモ(3)

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シーズン到来の食中毒関連のミニデータです。

       食中毒発生状況

件数     2006         2005         2004         2003         2002

事件数   1491         1545         1666         1585         1850

患者数      39026       27629       28175        29355       27629

死者数         6              7              5              6            18

        2002年の死者数が多い原因はO‐157です。

食中毒発症件数(2006年度)

          事件数     患者数     死者数     備考

総数        1491         39026            6

魚介類           80             772            1           フグ

魚介類加工品         8             164            0

肉類・加工品         71             950            0

玉子・加工品          7              158           0

乳・加工品             1                81           0

穀類                   28              335           0

野菜類                97              787           2

菓子類                11              594           0

複合調理食品     141            7194           0

その他               582          23009           2          キノコ

不明                  467           4982            1

データは、こちらから。http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/04.html#4-2

10万人当たりの年間死亡者数 というデータはこうなります。(中谷内一也・リスクのモノサシ)

ガン                    250

自殺                     24

交通事故                9

火事                      1.7

食中毒(’60年)        0.27

自然災害                0.1

食中毒(’80年)        0.0107

食中毒(’00年)        0.004

落雷                      0.002

食中毒の発生件数、患者数に比して、死亡者数はうんと少ないのですね。

ちなみに、日本人(1億2700万人)がBSEに罹るリスクは、0.0026人。

今日までBSE対策に投入された税金は、人件費を除いても約4000億円。

消費者・業界の経済損失は、約6000億円以上。

そして現実の死者はゼロ。

という計算もあるそうです。(小澤義博氏)

どう評価したら良いのでしょうか?

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2008年7月10日 (木)

あじさい中毒情報に疑問??

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あじさい中毒報道は勇み足の可能性がありはしないでしょうか。

7月1日付で、厚生労働省監視安全課長名で「アジサイの喫食による青酸食中毒について」通達が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/080701-1.html 

事例は、2件です
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/dl/080701-1a.pdf

先月、つくば市と大阪市で、料理に添えられたアジサイの葉を食べた人が、30~40分後に、嘔吐、吐き気、めまい、顔面紅潮などの症状を起こしたというものです。

(注)アジサイ
葉などに青酸配糖体を含み、咀嚼、胃内の消化等により青酸配糖体と酵素が反応し、遊離した青酸(HCN)によって嘔吐、失神、昏睡等の中毒症状を起こす。

とあります。

アジサイの葉に含まれる青酸が原因と断定しているととれるような文章です。

これが本当なら、危険な植物が今さかんに愛でられているわけです。

実際に、これらの事例で青酸が検出されているのでしょうか。検出されたという報道はまだ耳にしませんが。

アジサイの葉に青酸が含まれているという、確たる文献はあるのでしょうか。

アジサイに青酸が含まれているという話しは聞いた事がありません。

似たようなものとして梅のアミグダリンは有名ですが。

根拠に興味がわきます。

甘茶という植物があります。薬用植物で医薬品扱いです。お釈迦様つながりで有名なこの甘茶は、アジサイの一種なのです。甘茶に青酸が含まれているならとっくに判っていたはずです。

そんな事はないとして、安全な医薬品として長年流通してきて問題がなかったたわけです。

患者を診た医師が 「症状が青酸中毒に似ている」 とは言ったのでしょうが、青酸中毒と断定する場合は、検出を確認してから発言するはずです。

その時の主役の料理に問題がないことが確認されているのでしょうか。

アジサイが原因だったとしても青酸以外の成分が犯人だった可能性はどうなのでしょうか。

どう推移するのか、気になるところです。

カイワレダイコン事件を思い出してしまいます。

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2008年7月 5日 (土)

食道楽が説く玉子の善悪(2)

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食道楽の玉子つながりで続けます。

食育のススメ(黒岩比佐子)」という本が食道楽を解説しています。、

鶏卵は早くから食べられていましたが、値段が高く、お歳暮の贈答品などにも使われていました。
当時の主婦にとって、鶏卵を買うときに「いかに新鮮なものを見分けるか」ということと、買ってから「いかに長期保存するか」は大問題でした。
卵の外観を見ただけでは、生みたてで新鮮なのか、腐りかけているのかがわかりません。
もちろん、一般家庭にはまだ冷蔵庫などはありません。日本に冷蔵庫が登場したのは、1903年(明治36年)の第五回内国勧業博覧会に出品されたのが最初だといわれています。
いまとは違って、当時は公的機関による食品の検査や、規格の設定などが整備されていませんでした。
そのため、不良品を売りつける悪徳商人もいれば、食品の安全や衛生に関する意識もお粗末なもので消費者は自分で食品の良否を判定して買うしかなかったのです。

毎日のように口にする食物が安全であるかどうかを、自分の責任で見分けなければならないのですから、頭の痛い事だったでしょう。
実際に、牛乳や酒に水を混ぜて売るという事件が起こっていたそうですし、水ならまだしも、有害物が混入したり、腐敗した物が堂々と売られていることもありました。
そういう状況だったため、弦斎は『食道楽』で食品の鑑定についてかなりのページを割いて説明しています。
その部分を今読むと、やや奇異な感じがするかもしれませんが、明治の女性たちにとっては切実な問題だったわけです。

黒岩比佐子さんは、ノンフィクションライター。2004年に「『食道楽』の人 村井弦斎」(岩波書店)でサントリー文芸賞を受賞しています。
古書の森日記 by Hisako という、とても面白いブログを公開しています。
明治など近代文学について時代背景含めいろいろ教われます。

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2008年7月 4日 (金)

「食道楽」に説く玉子の善し悪し

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玉子のテーマつながりです。食育と食のリスクの両方に関連してきます。

村井弦斎の食道楽(明治36年)には、鶏卵のテーマが第37章「鶏卵の半熟」、第38章「玉子の善悪」、第39章「食品の注意」と続きます。

第38章 玉子の善悪

小山の細君は教えに従って深き鍋を火鉢に載せたるが玉子の箱を台所より客の前に持ち来り 「中川さん、おついでにどうぞ玉子の善悪の選定法を教えて下さい。全体玉子はどういうのが良いのでしょう」 

中川 「そうですね、玉子の良否を択ぶのは必要な事ですが日本人は平生食物問題に不注意だから玉子屋が善いのも悪いのも皆んな混ぜて売っていますし、買うほうも構わずに買います。
西洋では色々区別があって値段の高下はその大小によらずして品質の良否によるそうです。
先ず大体からいうと玉子の皮がテラテラ光って光沢のあるのは古い証拠で、少しも光沢のないちょうど胡粉を薄く塗ったようなのが新しいのです。
玉子は古くなるほど胡粉のようなものが取除れて段々光ってきますから光ったものを買ってはなりません。
それから皮の薄紅いのと白いのがありますね、薄紅いのは肉用鶏の産んだので白いのは産卵鶏の産んだのですから白い方が遥かに上等です。
西洋では白い玉子と紅い玉子とは白い方が値段も高いそうです。
よく気をつけて御覧なさい。
紅い方は大概皮が厚くって白い方が薄いものです。
皮の厚いのは滅多に産まない肉用鶏のですから石灰分が多いのです。
薄い方は沢山産むから石灰分が少ないのです。
それから同じ大きさでも重量が大層違って十二匁のものもあり十四匁のもあります。
軽いのは品質が悪いのでかつ必ず古いのですから重いのを買わなければなりません。
してみると光沢のない白い玉子で重いのが一番上等なのですけれどもモー一層上等なのは受精しない玉子です。
受精しない玉子は味も大層良いし、保存期も大層長いそうです」と説明ここに至りて聞く人に解しやすからず。

中略

主人 「なるほど妙な訳だ。受精した玉子と受精せん玉子と外部から見て解るかね」
中川 「外面からでは解らんが割ってみるとよく解る」
主人 「では割ってみよう。お徳や小皿を二、三枚持っておいで」 とむずかしき玉子の検定法が始まれり。

第三十九章 食品の注意

世人の多くは毎日鶏卵を食することを知れどもその品質の良否を択ぶ事を知らず、大小を問えども新古を問わず、新古を問えども実質を問わず、実質を問えども受精したるや否やを検定するもの寡し。これ平生食物問題に不注意なるの致す所にあらずや。
客の中川は側にありける鶏卵を執りて小皿の上に割って落とし 
「小山君、よく見給え、玉子を皿の上へ割ってみて黄身がこの通り中高に盛り上がっていて白身も二段か三段に高くなっているのは新しい証拠だ。
こういうのは川の光らない玉子に限る。川の光ったのを割ると黄身も白身もダラリとして横に広がる。それは古い証拠だ。
そこでよく見給え黄身の上に鳥の目位な円い小さな線があるだろう。
俗に黄身の眼というがこれは玉子の胎盤だ。
ソラ見えたろう、これだこれだ、奥さん、お分かりになりましたか、色が薄いからよく見ないと分かりませんよ。この眼が黄身の真中にあって眼の近所には何もありますまい。こういうのは受精しない玉子です。
中略
もう一つ割らせてください、ソラ今度こそ受精しています。
これは眼の処へ透明ったドロドロのようなものが付着いていてそれが黄身の白い紐と連結してあります。
エ、分かりませんか
。どんな玉子でもこの通りに黄身の両端から白い筋が出ていましょう。これは黄身を両方の皮へ繋いで釣っている紐でカラザというものです。
この紐で両方の皮へ釣っているから黄身がいつでも真中にいるのです。
中略
一度こうやって双方をお見比べになると今度玉子を割ったとき、これは受精している、これは受精していないという事がすぐお分かりになりましょう。
何事も注意次第です。
殊に食物を取り扱う人は注意が肝腎です」 
と実物について丁寧に説明する。

と続きます。

まさに食育の講座ですね。食材、玉子の善し悪し、新旧の見分け方の講義です。冷蔵庫のない時代ですから新鮮なものを見分ける力を身につけ、傷まぬうちに調理して食べるというのが炊事担当の女性に要求される素養だったという事なのでしょう。

つづく

漢字の問題でいつも気になっていることがあります
「かんじん」 
を弦斎は、肝心ではなく肝腎と書いています。
現在は、国語の規定で、肝心が正規で、肝腎は常用外になっているらしく、ほとんど全て肝心と表記されるようです。
これは間違いです。弦斎流が正しいのです。
「かんじんかなめ」といいますが、漢方の生理学でカナメとしている臓器は、
肝臓と腎臓であって心臓ではありません。の読み方も、シンであってジンと読む例はないはずです。
戦前の確かな文章は全て肝腎になっているはずです。
漢方医学から派生して一般に使われるようになった言葉なのですから正しい表記に直して下さいと国語審議会に申し入れしたいというのが漢方家としての気持ちです。

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2008年7月 3日 (木)

実は生卵は一年もつんですってよ、奥さん!!

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昨日紹介した、多田富雄先生の仰る事を補完・実証する例が今日のブログにありました。

福島香織さんの「北京趣聞博客(ペキンコネタブログ)たまには軽いエントリー①卵の話し」 http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/629714/

■私「どうして、中国の卵って何ヶ月ももつんですか?日本の卵は賞味期限がせいぜい1カ月くらいでしょう?」
卵屋さん「卵、本当は半年くらい平気で持つんですよ。持たないのは日本の卵くらいです」
私「ええ??日本の卵は腐りやすい?」
卵屋さん「日本の卵は、洗浄してから市場に出すことが定められているんです。でも
中国や欧州は、鶏のおしりからでてきたそのままの卵を市場にだします。卵の表面は実は薄い膜でおおわれていて、洗浄しないと、その膜はついたまま。ですから中に空気も雑菌もはいりません。冷蔵庫にいれておくと、一年くらいはもつでしょう」

実は生卵は一年もつんですってよ、奥さん!!

■私「ではどうして、日本は卵を洗うんでしょう。洗わないほうが日持ちするのに」
卵屋さん「それは鶏のおしりから出てきたままだと、汚いから、雑菌だらけなんです。ですから
中国や欧州の生卵は表面はばっちいですよ。使うまえは30度くらいのお湯で洗ったほうがいいです。」
私「家の冷蔵庫に、去年2月から冷蔵庫に入れっぱなしの生卵があるんですけど、どうなっていると思います?」
卵屋さん「いや、雑菌が入っていなければ腐って真っ黒、ということにはならないと思いますよ」
私「じゃあ、こんど皆さんが家に遊びにきてくれたときに、わってみますね、楽しみ!」

kiyohikoの子供時代はどんなに古い玉子でも割ってみて黄身が崩れていなければ絶対大丈夫で平気で食べていました。賞味期限などありませんでしたし、自分で判断していました。最近も、といっても数年前ですが、期限切れから3ヶ月くらい経ったのを卵焼きにして食べたのを覚えていますが、旨かったですよ。

福島香織さんは産経新聞中国総局記者。レポートが素晴らしい。カテゴリー「食の安全学」に限らず素晴らしい。中国当局に睨まれて大丈夫かとシバシバ心配しますが。

mikoさんも、福島さんのこのエントリーを取り上げています。
http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/630054/

mikoさん先生には「よくぞ書いてくれた」という記事をいつも紹介してもらって、目の鱗を落としてもらっています。私が青山繁晴さんの動画が見られるのはmikoさん先生のおかげです。

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2008年7月 2日 (水)

賞味期限に頼らぬ知恵

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免疫学者・多田富雄先生の「多田富雄の落葉隻語(読売夕刊・7月1日)」は値傾聴。

何日かしたら、ここに載ってくるのでしょうが、まだなので全文引用。

 この季節になると、食べ物の足が速い。お弁当なんかすぐ臭くなるからご用心。でも私はあまり気にしないで食べてしまう。おなかをこわすこともない。
 昨年は「消費期限」『賞味期限」の偽装事件が頻発した。和菓子、チョコレート、干し芋まで、次々に偽装が発覚した。偽りの情報でものを売ることは、詐欺行為だから無論いけない。そうはいっても、すぐに廃棄という措置も頂けない。
 食品の表示は「賞味期限」と「消費期限」がある。前者は黄色信号で公社は赤信号と思えばいい。賞味期限が過ぎた食物を、大量に廃棄している映像がテレビで流された。飢餓に苦しむ難民を見た後なので、「ちょっと待って」と声をかけたくなった。
 地球規模で食糧不足が叫ばれているのに、日本だけこんな無駄をしていいはずがない。大体、賞味期限とは単なる食べ時の目安ではないか。規制をかける必要があるだろうか。生産者の自主的表示でいいのではないか。
 腐ったものを食わされるのはまっぴらだが、あれは多少劣化しているだけだ。食中毒はボツリヌス菌やサルモネラ菌などで起こるが、賞味期限とは無関係で製造の過程で混入する。

 近頃、日本人には過剰な無菌志向がある。もともと私たちの周囲は黴菌だらけである。黴や細菌、総称して黴菌と人類は共存しながら進化してきた。
 昔、私の母など、残ったご飯の糸の引くのを平気で食べていた。確かに雑菌は増殖しているが、おなかをこわすことはなかった。家族には炊き立てのご飯を食べさせた。お客に料理を使い回した料亭とはまるで精神が違う。
 口から入る日常の雑菌に曝されて腸管の免疫が強化され、下痢を起こす黴菌に抵抗力を獲得する。アレルギー体質も少なくなる。
 子供がたまに発熱したり下痢したりするのは、黴菌との戦い方を習得しているからである。学習の場は主に腸管である。成長の時期にここで戦い方を学習しないと、雑菌に対する抵抗力が弱くなり、逆にアレルギーを起こしやすい体質になる。免疫学者の私が言うのだ。信じていい。
 かといって、私は腐ったものを食べろなどと乱暴なことを言っているのではない。過剰な無菌志向は、かえって抵抗力を損ない、アレルギー体質を招くといっているだけだ。
環境がきれいになった今の日本で、アレルギーは国民病となった。戦前の青洟(あおばな)を二本たらした子供にはアレルギーなどなかった。開発途上国の子供にもアレルギーは少ない。
 発酵食品など伝統的保存食では、菌たちがお互いにバランスを保って病原菌の増殖を抑えているのである。こうした古人の知恵に学ぶ事が必要である。
 本当に危険な「消費期限」を表示させて、後は消費者の選択に任せたらどうか。それが本当の「食育」である。消費者は表示に頼らず、自らのリスクで食物を選ぶ知恵を持つべきである。偽装に惑わされる事なく、資源を無駄にしないよう心がける。それより表示に頼って、食物の有り難さを忘れるほうが怖い。
 消費者には賞味期限を過ぎた食品の、安全な食べ方、保存法の指導が必要だ。生産者には、作り過ぎないように生産調整の指導をする。そうでないと、毎日何万トンもの食品が無駄になる。再生食品や飼料とする方法も開発しなければならない。日本の技術力が試されるところである。
 世界的な食糧危機が叫ばれている現在、食品がちょっと劣化したくらいで廃棄したら罰が当たる。75歳を過ぎたらもう期限切れ、廃棄しようという後期高齢者医療制度も同じである。それより目に余る劣化、腐敗が報じられている官僚を一掃したほうが安全だ。

本当に正論です。今は古人の知恵をないがしろにしすぎです。

多田先生のプロフィールは、ウキペディアで、そんなに詳しくはないが。

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2008年6月26日 (木)

食のリスクの一口メモ(2)

ふじみ野市 マサキ薬局の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

食のリスクに関連するミニデータです。

輸入食品の国別違反状況(平成18年)

厚労省統計 (表5より)

  http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/dl/tp0130-1j.pdf

届出件数順位  輸出国   検査件数   違反件数(割合)

1      中国     91264     530(0.58

2      アメリカ   18127     239(1.32)

3      フランス    5283      27(0.51)

4      タイ     17527      120(0.68)       

5      韓国    12732       26(0.20)

6      豪州     1847       11(0.60)

7      イタリア   3844       29(0.75)

8      ベトナム   9001      147(1.63)

9      ブラジル   2009         8(0.5)

10     カナダ    2545         7(0.5)

10ヶ国小計     164345      1144(0.70

総計          198936      1530(0.77

中国は違反件数が突出していますが、違反の割合は、意外や、平均の0.77を下回る、0.58という数字になっています。違反件数が多いのは輸入件数が多いから当然で、問題は違反割合です。

イメージが猛烈に危険で、違反が多そうに思えましたが、総平均より違反割合は少ないのです。違反率が高い順で6位のようです。

今中国食品は輸入ストップ状態で、日本の野菜輸入量は3割減っているそうです。その分国内ものが売れていて、価格も上がってきているといいます。中国は政策的に輸出を抑えて日本が干上がるのを待ち、日本が解禁しないとしようがなくなるのを待っている、とは専門家の解説です。オリンピック後に解禁だそうです。

私は、何年か前から、中国野菜類は買うのを避けてきました。しかし、上の数字をみると、少し過剰反応したかという気がしてきました。       

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2008年6月25日 (水)

飽食のコスト

ふじみ野市 マサキ薬局の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

読売新聞朝刊で、「食ショック第3部 飽食のコスト」と題するシリーズが6月19日から始まって、6月24日まで5回掲載されました。食は健康の根幹に係わるものなので、注目していました。

食糧自給率が39%なのに、飽食を続け、その一方で大量の廃棄をしている異常で異様な現状と背景に対して大きな警鐘を鳴らすリポートになっていました。この状況の改善に対して取り組んでいる人の活動も紹介しています。

シリーズは終わったのですが、ネットで記事と連動した「食ショック@YOL」を展開していますので、こちらで見ることが出来ます。http://www.yomiuri.co.jp/feature/foodexp3/

廃棄が大量に出る背景には、賞味期限と消費期限の設定基準が影響を与えているようです。

消費期限と賞味期限の食品への表示は「食品衛生法」により規制されています。

消費期限

1.定義:製造日を含めて品質が保たれる期間がおおむね5日以内のもの。

2.目的:食中毒、腐敗の防止など微生物対策。期限を過ぎた食品は、健康上危害を生じる恐れがある。

3.対象商品:弁当、調理パン、惣菜、食肉、生麺、豆腐

賞味期限

1.定義:製造日を含め品質が保たれる期間が、おおむね5日超のもの。

2.目的:酸化、化学反応、温度、光、湿度による劣化対策。

3.対象商品:缶詰、即席ラーメン、一般の加工食品

4.その他:品質保持期限(食衛法)は賞味期限(JAS法)に統一(2005年8月)。品質の変化が極めて少ない食品(砂糖、チューインガムなど)は省略可

設定は、未開封で、表示された方法による保存条件が前提。

決め方:科学的知見、試験により製造者が決定。同じ食品であっても製造者により異なることがある。

表示:「年月日」によるが、3ヶ月以上期間がある場合、「年月」表示。製造年月日は原則表示しない。

開栓後:使用者の責任により管理。

となっています。こちらにも説明があります。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo275.htm

妙に感じる賞味期限の設定もよくあります。

梅干やしょうゆ、みそ、醸造酢、酒、ハチミツなどに対しては疑問を感じます。

製造者、販売者、消費者、行政、それぞれの立場で姿勢に傾向があるのではないでしょうか。

製造者は、長い期間変質しないものは賞味期限をあまり長くしないで回転をよくしたいでしょう。

販売者は、期限が迫ると販売しにくくなるので期限は長い方が歓迎でしょう。

消費者は、新鮮なものを好む傾向があるでしょう。

行政は、問題が起こって管理の立場を追及される事を避けることが優先するでしょう。

もったいないの精神で、消費者の健康・安全と食糧供給とコストの観点など総合的な判断が要求される事なので、よく考えてみたい問題です。

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2008年6月22日 (日)

食のリスクの一口メモ(1)

ふじみ野市 マサキ薬局の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

食のリスクに関連するミニデータです。

世界の現状(飢えと渇き)

地球上の人口      65億人

慢性的飢餓人口     8億人(12%)

慢性的栄養欠乏人口  8億人(12%)

         (エネルギー・ビタミンA・鉄・ヨウ素)

安全な水が得られない人口  12億人

水不足と水汚染による死亡人口  400万人

         (過半数は5歳以下の乳幼児)

日本の現状(食糧自給)

日本の食糧海外依存率   61%

  国内農地面積          480万ha

  輸入食料のための農地面積 1200万ha(2.5倍)

食品輸入重量       3400万トン

日本の食糧廃棄量  8% (2000万トンという数字もある)

世界と日本との格差、我らのぜいたくさに愕然!

仮想水 (Virtual water) という概念・指標があります

日本の現状(仮想水 Vertual water )

 国内の灌漑用水          590億㎥

 海外からの食料に要する用水  640億㎥

 可食部を得るための用水量

   小麦・大豆     2000倍

           (1kgの麦を穫るのに2000㎏の水が必要)

   米          5000倍

   鶏・豚        5000倍

   牛         20000倍

人体にとって、正常な水分代謝は健康の必須要件ですが、国体にとっても治水は国を制する一大条件なんですね。

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