「うつ」誘発、たんぱく質特定…新薬開発に期待
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「うつ」誘発、たんぱく質特定…新薬開発に期待 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所(春日井市)は、体内のたんぱく質の一種に、恐怖や不安の増幅、ストレスによる活動低下など、うつ症状を誘発する働きがあることを突き止めた。
この働きを抑制する化合物をマウスに投与したところ、抗うつ薬を投与した場合と同様の効果も確認できたといい、同研究所は「うつ病の解明や新薬の開発につながる」としている。研究成果は米・学術誌「プロスワン」に掲載された。
このたんぱく質は「HDAC6(ヒストン脱アセチル化酵素6)」。同研究所はマウスを使った実験で、うつ病や自閉症と関連があるとされる脳内神経細胞に多く含有されることを発見した。さらに、HDAC6をなくしたマウスは、普通のマウスと比べ、慣れない環境に置かれても活発に行動し、不安や恐怖を感じにくくなることも分かった。 (2012年2月17日 読売新聞)
不安や恐怖心への対応に漢方ではトリカブトの根を使う。
ご存じアイヌ民族が狩りに矢毒として使うことで有名。
自然毒の中ではフグ毒に並ぶ強さがある。
この猛毒の塊根は減毒の処理をした上で何千年も前から重要な漢方薬として使われ続けている。
採取の時期により附子(ぶし)、烏頭(うず)、天雄(てんゆう)の区別した名前がついている。
天雄は市場にはほとんど流通しないがノイローゼや脅迫感・陰萎・精力減退・などに応用され、昔若武者が初出陣の際おびえて腰がたたないときに天雄散(てんゆうさん)を酒で服ませると勇気凛々として戦場に出ることができたと伝えられている。
この処方は現代でも受験や、スピーチの際などにドキドキしてあがってしまう人に大変有効といわれる。
天雄はこのHDAC6なるタンパク質と薬理的に何か関係があるのかもしれない。
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