血圧測定は両腕で 左右の差、血管の病気発見に有効
ふじみ野市マサキ薬局の 漢方なブログ です。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、左のLIMKSか右のプロフィールからどうぞ。
朝日新聞デジタル:血圧測定は両腕で 左右の差、血管の病気発見に有効 - アピタル(医療・健康) 2012年2月1日21時15分
血圧は左右の腕でそれぞれ測ったほうがいい――英ペニンシュラ医科歯科大などのチームがそんな研究結果を30日付英医学誌ランセット(電子版)に発表した。左右で差が大きいと、手足や脳などの血管の病気の危険が高いことがわかるという。
チームは心臓が収縮するときの血圧(最高血圧)を扱った28の論文を調べた。左右の差が15ミリHg以上あると、手足の動脈が狭くなったり、動脈硬化が進んだりする危険が2.5倍になり、認知症などにつながる脳血管障害が起きている危険も1.6倍になっていた。また循環器の病気で死亡する危険も1.7倍だった。重要なのは血圧の差で、左右の腕のどちらが高いかは人によって異なるという。
論文は「臨床的に意味がある左右の差の理由はよくわからない」としつつ、今回の結果は、左右の血圧の差は手足の血管の病気によるとする欧州高血圧学会と欧州心臓学会の見解を裏付けるとしている。
現在、動脈硬化を調べる方法として足首で測った血圧と腕で測った血圧の比較が行われているが、チームは両腕の血圧測定を検診などに取り入れることを勧めている。(冨岡史穂)
漢方では人体の左右どちらに症状が強いかを重要視する。
漢方の基本に陰陽論があり、陰陽という基準の物差しがあるからである。
自然界の陰陽については
陰 陽
地 天
下 上
裏 表
内 外
右 左 などとし、
人体の陰陽については
寒 熱
下半身 上半身
右上半身 左上半身
左下半身 右下半身
湿 乾
水 血
腹 背
内 外
などと規定され、上半身と下半身で左右の陰陽が逆転する。
また、水は陰で血は陽なので、「病因論的気血水論」では、右上半身の異常は水毒(水滞)証と捉え、左上半身の異常は血(毒)証と捉える。
(下半身では逆になる)
そしてそれぞれ、水剤、血剤で対応するのが原則である。
この理論を血圧に適応すると、右腕の血圧が左より高い人は水毒証が強く、左腕の血圧が高い人は血毒証が強いと考えることになる。
最終的には全身の他の症状と合わせて総合的に考察して証が決定される。
関連過去記事
雛人形の左右 09/03/04
首・肩コリと腰痛 温めて血行を良くして 12/01/19
| 固定リンク
「漢方医学」カテゴリの記事
- 老人性難聴(2012.02.24)
- 血圧測定は両腕で 左右の差、血管の病気発見に有効(2012.02.02)
コメント