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2012年1月 5日 (木)

ソバ芽の乳酸発酵で高血圧が低下 信大農学部准教授が実験で確認

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信濃毎日新聞[信毎web] ソバ芽の乳酸発酵で高血圧が低下 信大農学部准教授が実験で確認 01月04日(水)

 木曽地方に伝わる漬物「すんき」のように乳酸発酵させたソバの若芽に、高血圧に効く降圧作用があることを、信大農学部(上伊那郡南箕輪村)応用生命科学科の中村浩蔵准教授(43)=食品分子工学=が、ネズミを使った実験で確かめた。発酵によってできる成分が、高血圧のネズミの血管収縮を妨げるとともに、血管を拡張させるという。今後、ヒトへの応用を研究し、機能性食品や特定保健用食品の開発、実用化を目指す。

 ソバの実に含まれる物質「ルチン」には血圧を下げる効果があるとされるが、葉や茎は研究されてこなかった。中村准教授は、葉の食べ方として、血圧を上げる塩を使わず、カブなどの葉を植物性乳酸菌で発酵させるすんき漬けに着目した。

 実験では、発酵を促す乳酸菌として、一般的な漬物などに多く含まれる乳酸菌「ラクトバチルス・プランタラム」を使用。ソバの若芽を発酵させ、赤い上澄み液(発酵キョウバク)を採取した。交配で高血圧にした実験用のネズミに、体重1キロ当たり0・01ミリグラムを口から投与。水を与えたネズミと比較し、24時間の血圧の変化を調べた。

 9時間後、水を与えたネズミは最高血圧が7・9ミリHg(1ミリHgは高さ1ミリの水銀柱が与える圧力)、最低血圧は8・9ミリHg下がった。一方、発酵キョウバクを与えたネズミはそれぞれ30・1ミリHg、23・1ミリHgと大幅に低下。ヒトの高血圧症治療に用いられる薬剤「カプトプリル」を与えたネズミと比べても、少量で高い降圧効果が得られた。

 中村准教授によると、一般に血圧上昇には、血管の収縮に働く酵素を作り出す「アンジオテンシン変換酵素」(ACE)が深く関係している。発酵キョウバクを与えて6時間後に取り出したネズミの臓器を調べると、心臓でACEの働きを妨げる効果がカプトプリルよりも強く、肺や胸部大動脈でも少量で効果のあることが分かった。

 また、高血圧のネズミの胸部大動脈から直径2~3ミリの血管を切り出し、発酵キョウバクを少量ずつ加えると、そのたびに血管の拡張が認められた。カプトプリルを加えた血管はほとんど拡張しなかった。

 中村准教授によると、発酵前のソバの若芽には血圧を下げる効果はほとんどない。発酵キョウバクの成分を分析し、発酵前にはなかった新たな数種類のペプチド(アミノ酸の結合体)とアミノ酸を確認、アミノ酸配列も解析している。正常な血圧のネズミに発酵キョウバクを与えても、血圧を下げる効果はほとんど見られなかったという。

 中村准教授は「地域の伝統食に効能があると実証できた。さらに詳細なメカニズムを解明し、食品開発を通じて世に出していきたい」と話している。

高血圧の人の血圧を、薬で下げたときに本当に長生きしているのか、循環器系の病気は少なくなっていても他の病気の罹患が増えていて早死にしていないか、検証が不十分というのが浜六郎先生の指摘。
高血圧は薬で下げるな

対策はできるだけ自然な方法で高血圧を正常化するのがベスト。
その意味からも意義のある実験結果だ。

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