子宮内膜症抑制、ぜんそく治療薬が効果 産学3者が特許
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asahi.com(朝日新聞社):子宮内膜症抑制、ぜんそく治療薬が効果 産学3者が特許 - アピタル(医療・健康) 2012年1月19日20時54分
多くの女性が悩む月経困難症の予防や治療に、ぜんそくなどに使われていた治療薬が効くことがわかり、熊本大学と慶応義塾大学、創薬ベンチャー「リンク・ジェノミクス」(東京)の3者が特許を取得し、学会で発表する。月経困難症は生理に伴って起きる下腹部痛や腰痛、頭痛などで、大きな原因の一つとして子宮内膜症が考えられている。熊本大によると、この子宮内膜症の抑制に、トラニラスト(商品名リザベン)という薬が効くことが慶大とリンク・ジェノミクスの研究でわかった。トラニラストは20年以上前から、ぜんそく治療薬や抗アレルギー薬として使われてきた。
抗アレルギー薬あるいは喘息治療薬として20年以上前より使用されてきたトラニラトス(商品名:リザベン)が、子宮内膜腺上皮細胞の間葉細胞への移行(上皮ー間葉転換)を抑制するという新たな効果が確認されたことを端緒としています。上皮ー間葉転換はがんの転移の際にもみられる現象であり、婦人科良性疾患であり月経困難症の原因疾患として重要なひとつである子宮内膜症の進展においても重要な役割を担っているといわれています。
とある。
また、月経困難症の治療薬の分類表が掲載されており、漢方療法に関しても、長所と短所がまとめてある。
漢方療法
長所:薬剤の選択肢が多い
長期間の投薬が可能
副作用が少ない短所:薬剤選択が難しい
治療効果の個人差が大きい
とある。
月経困難症の漢方療法では、温性の血剤(トウキ・センキュウなど)、寒性の血剤(ダイオウ・オウレン・オウゴン・ジオウなど)、駆オ血剤(トウニン・ボタンピ・タンジンなど)を中心にして、水剤(シャクヤク・フクリョウ・タクシャ・ジュツなど)、気剤(ケイシ・ショウキョウ・コウボクなど)や脾胃剤(カンゾウ・タイソウなど)を証、体質や症状に合わせて組合わせて選薬していきます。
子宮内膜症の漢方療法では、軟堅薬と呼ばれるかたいものを軟らかくする作用のある薬剤が必要になります。
ガジュツ・サンリョウのほかスイテツなど動物性の生薬がそれです。
病名だけで薬剤、処方を選定するわけでなく、全身のバランスを矯正するオーダーメイドの選薬になります。
したがって、「薬剤の選択肢が多い」、「薬剤選択が難しい」ということになり、適切な薬剤選定がなされていない場合は効果が出せず、「治療効果の個人差が大きい」という結果になってしまうわけです。
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