野出佐大教授ら、糖尿病抑制するタンパク質を解明
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野出佐大教授ら、糖尿病抑制するタンパク質を解明/佐賀のニュース :佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの 2011年11月16日更新
佐賀大学医学部循環器内科の野出孝一教授らの研究グループは、細胞の炎症を抑えるタンパク質が、糖尿病の原因である膵臓(すいぞう)の慢性炎症の抑制に効果があることをマウス実験で解明し、米国病理学会誌電子版に発表した。グループは「従来の治療薬は対症療法だったが、糖尿病の発症原因に直接効く新薬開発につながる」としている。
糖尿病は、血糖を下げるインスリンというホルモンの作用が低下し、血糖値が異常に高くなる病気。インスリンを分泌する膵臓の慢性炎症が、糖尿病の進行に関与していることが分かっている。
研究グループは、細胞レベルで炎症を抑制するタンパク質インターロイキン(IL)27に着目した。遺伝子操作でIL27が働く受容体を欠損させたマウスと、IL27自体を欠損させたマウス、普通のマウスの3種類に、人工的に糖尿病を発症させ、IL27を投与。受容体の欠損マウス以外の2種類は膵臓の炎症やインスリンの分泌、血糖値が大幅に改善した。2004年から200匹以上のマウスで実験し、IL27が糖尿病を抑える有意なデータを得た。
これまでの糖尿病薬はインスリン分泌促進薬かインスリンの感受性を高めるタイプしかなく、直接インスリンを注射しても、十分に血糖をコントロールできなかった。研究グループは、すでに大手製薬会社と共同でIL27の受容体を活性化する薬の研究を進めている。
糖尿病は、動脈硬化によって脳梗塞や心筋梗塞など深刻な合併症を引き起こすが、研究グループはIL27がこれら血管の炎症も抑制することを実験で確認しており、来年3月の日本循環器学会で発表する予定。野出教授は「新薬は糖尿病自体にも、合併症にも効果があり、経口薬で患者への負担も少ない。大動物への応用や治験を経て、5~10年後の実用化を目指したい」と語る。
朗報ですね。
以前こんな朗報もあった。
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