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2011年9月29日 (木)

HIV感染症・エイズは「慢性疾患」 関心の薄さに憂慮の声

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HIV感染症・エイズは「慢性疾患」 関心の薄さに憂慮の声 - MSN産経ニュース 2011.9.29 07:41

“死に至る病″といわれたHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症・エイズだが、近年、欧米では「慢性疾患」という捉え方が一般的だという。適切に治療薬を飲み続ければ、通常の生活が可能になってきたからだ。ただ、主な先進国の中では日本だけがHIV感染者が増え続けており、専門家の間では、国内の実態や関心の薄さに憂慮する声が上がっている。(大串英明)

日本では増加傾向

 「さまざまな抗ウイルス薬を使って免疫不全を抑え免疫能力を維持する療法が確立し、いまやエイズは慢性疾患として管理できるようになった」。世界初のHIV検査試薬を開発した米アボット社開発担当のスシル・G・デバレ博士は話す。

 米国でエイズが初めて報告されてから4年後の1985年、スシル博士らの研究が実って米アボット社がHIV抗体検査の開発に成功した。

 感染から約10年の潜伏期を経てエイズを発症。体の免疫機能が極度に低下し、さまざまな病原微生物が繰り返し感染する日和見感染などで死を迎える。

 こうしたイメージが強かったが、今では30種類以上の抗ウイルス薬が承認。大半がウイルスの複製・増殖を阻害する仕組みで、併用療法や、薬剤耐性ができてもさまざまな薬剤に切り替えて使うことで抑制・管理が可能になってきた。いわゆる「多剤併用療法」で、予後が劇的に改善した。

 世界で新規感染者は年間約260万人で発展途上国が圧倒的に多い。欧米先進国ではさまざまな対処法によって、横ばい、もしくは減少傾向にある。

 しかし、日本では現在、HIV感染者・エイズ患者は2万人に迫ろうとしており、最近1年間の新規感染者は約1500人で、依然として増加傾向が続いている。

高まる検査の重要性

 アボットジャパンの池田勲夫会長兼社長は「当初は非常に恐れられた病気だったが、最近は国民の関心もかなり薄れてきているのが実情」と指摘する。

 事実、一昨年以降、HIV検査を無料(匿名)で受け付けている保健所などでも来訪者が減少。通常の抗体検査では感染後、検出できるまで約3カ月間かかり、その期間は「ウインドー・ピリオド(無症候期間)」と呼ばれ、診断がつかない。

 しかし現在では、抗原(HIVウイルス)と抗体が同時に測れる検査法などもあり、1カ月での早期検出が可能だ。

 国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターの岡慎一センター長は日本人のデータから、「最近では、感染から治療を必要とするレベルまで免疫低下するのに3年と、驚くほど病状が速まっている患者が増えている。そうした現状からも、エイズ発症前に発見するために検査の重要性が高まっている。関係医療機関もHIV検査の敷居を下げる努力も必要だ」と話している。

新規エイズ患者が過去最多 潜在的な感染者数増加か - MSN産経ニュース 2011.9.27 19:17

 厚生労働省のエイズ動向委員会は27日、エイズウイルス(HIV)感染に気付かずに発症したエイズ患者が第2四半期(4~6月)に新たに136人報告され、昭和59年の調査開始以来、3カ月間ごとの集計では過去最多だったと発表した。

 委員長の岩本愛吉東京大教授は「新規エイズ患者報告数の増加は、潜在的な感染者数の増加とHIV抗体検査の(受検)遅れを示唆している。早期発見は早期治療や感染拡大防止に結び付く。積極的に抗体検査をしてほしい」とのコメントを発表した。

 同じ期間に報告された発症前の新たなHIV感染者は217人で、直前の3カ月間と比較して減少した。感染の有無を調べる自治体の抗体検査は3万1553件実施され、前年同期と比べて減少した。3月の東日本大震災の発生が影響している可能性があるという。

関連過去記事はカテゴリー「HIV」にあり。

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