脳血栓、夏こそ注意 節電、怖いのは熱中症だけじゃない
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asahi.com(朝日新聞社):脳血栓、夏こそ注意 節電、怖いのは熱中症だけじゃない - アピタル(医療・健康) 2011年8月3日
脳梗塞(こうそく)のひとつで、脳内の血管が動脈硬化などで詰まって起こる脳血栓の患者は、夏場にも多い。約4万6千人分のデータを分析すると、こんな結果が出た。脳の血管の病気は一般的に冬に多いというイメージだが、専門医らは「夏場も十分な水分補給で予防を」と注意を呼びかけている。
中国労災病院(広島県呉市)の豊田章宏リハビリテーション科部長が、2002~08年度に32の労災病院に脳卒中で入院した4万6031人のデータを分析したところ、脳血栓の患者は春2541人、夏2798人、秋2637人、冬2687人で、夏が最も多かった。月別では7月が最も多く、1、8月の順だった。豊田さんは「節電のこの夏は熱中症に加え脳血栓にも注意が必要。こまめに水分をとってほしい」と話す。
脳卒中は全体の約7割を占める脳梗塞、血管が破れる脳出血、くも膜下出血の三つに大別される。さらに脳梗塞は、脳血栓と、不整脈などが原因で血液や脂肪の塊が運ばれ脳血管が詰まる脳塞栓(そくせん)にわかれる。今回の調査で脳塞栓や脳出血、くも膜下出血は夏に少なく冬に多かった。結果は京都で開かれた日本脳卒中学会で発表した。(辻外記子)
関連過去記事
脳梗塞 夏は要注意 09年08月07日のブログ
■脳卒中予防10カ条(日本脳卒中協会作成)
1、手始めに 高血圧から 治しましょう
2、糖尿病 放っておいたら 悔い残る
3、不整脈 見つかり次第 すぐ受診
4、予防には タバコをやめる 意志を持て
5、アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
6、高すぎる コレステロールも 見逃すな
7、お食事の 塩分・脂肪 控えめに
8、体力に 合った運動 続けよう
9、万病の 引き金になる 太りすぎ
10、脳卒中 起きたらすぐに 病院へ
脳梗塞が増えたのは、降圧剤の使用基準が低くなったことが大きな要因という。
治療のガイドラインで降圧剤の使用の基準が2000年以前と今は、最大血圧で30ポイントくらい低くなっている。
血圧が上がるのは、全身に血液をいきわたらせる為に身体が反応している自然な現象。
無理に薬で下げれば、血管は破れにくくはなる一方、流れが悪くなり詰まりやすくなる。
さらに脳に流れる血液が減るのだから、当然の事として認知障害が起りやすくなってくる。血圧が高くなった高齢者は、血管にサビやヘドロがたまって細くなったり、血液がどろどろになったりしているということ。
水分を補給せよというのは、ヘドロがたまって流れが悪くなった溝に水を流して流れをよくしようという発想。
姑息な手法といえそう。ヘドロを除き流れをよくする働きがあるのが、漢方で駆瘀血薬といわれるくすり。
血液の流れを良くする植物性のものには、緑の野菜類、クマザサやクロレラなどがある。
この類は保険薬にはほとんどない。
青魚の油の成分EPA,DHAなどにも血流改善作用があり、保険収載の治療薬がある。脱水は注意が必要だが、水分を摂りすぎれば今度は溢水という害が生じる。
漢方では水毒・水滞と表現する。脳卒中の危険を指摘されたり、気になる人は、適切な気血水剤を含む漢方処方を保健薬的に服用してからだの歪を是正し、毎日の食事では、「日本人に合った食養生」を続けられることをおすすめします。
救急医や看護師らで作るNPO法人「救急医療の質向上協議会」(埼玉県越谷市)が作った「脳卒中の歌」というのがある。
脳卒中の歌 09年06月09月のブログ
日本医療教授システム学会のサイトで公開されている。
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