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2011年7月 4日 (月)

アルツハイマー 注目度低いたんぱく質が大きな原因 理研

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アルツハイマー:注目度低いたんぱく質が大きな原因 理研 - 毎日jp(毎日新聞)

 アルツハイマー病の原因物質と考えられているたんぱく質「アミロイドベータ(Aβ)」のうち、これまであまり注目されていなかった「Aβ43」が、アルツハイマー病の大きな原因となっていることを、理化学研究所などのチームが突き止め、ネイチャーニューロサイエンス(電子版)に4日発表した。新たな治療戦略や診断法の開発に役立つ可能性があるという。

 従来、Aβ42と呼ばれるタイプが、アルツハイマー病の主原因と考えられていた。チームは亡くなった患者の脳を調べたところ、Aβ43の量がAβ42の半分近くあり、アルツハイマー病の特徴であるアミロイド斑(老人斑)の部位に集中的に存在していた。

 また、マウスの神経細胞に各種のAβを加えて経過を見たところ、Aβ43を加えた細胞の生存率は大幅に低く、毒性が強いことも分かった。

 Aβ43は他のタイプよりアミノ酸の数が多い。これまでの臨床実験はAβ42に注目したもので、目立った成功例はなかったという。チームの西道隆臣・同研究所チームリーダーは「42だけでなく43の産生を抑えるなど新たな治療戦略が必要と分かった。43は加齢によって顕著に増えることも確認されたので、早期診断に役立ちそうだ」と話している。【永山悦子】 毎日新聞 2011年7月4日 2時00分

関連過去記事はカテゴリー認知症にあり。

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