オリーブオイルが認知症を防ぐ? オレイン酸に秘密
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中日新聞:オリーブオイルが認知症を防ぐ? オレイン酸に秘密:社会(CHUNICHI Web) 2011年2月21日 夕刊
オリーブオイルに含まれるオレイン酸に認知機能を改善する効果があることを、名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明准教授らのグループがマウスを使った実験で突き止めた。京都市で3月26日に開かれる日本農芸化学会で発表する。
岡嶋教授らは、オリーブオイルの摂取量が多い地中海の南イタリア地方の人びとが、認知症になりにくいとされる点に着目。マウスの知覚神経にオレイン酸を加えたところ、刺激を伝える伝達物質が神経細胞から放出される量が通常の2・5倍に増加した。
さらに、マウスに1日1回、計28日間オレイン酸を与えた後、記憶や学習をつかさどる脳の「海馬」で、神経や血管を再生させるインスリンの働きに似たタンパク質の濃度が2・3倍になっていることを確認した。
逆に、遺伝子操作をして伝達物質が出ないようにしたマウスでは、オレイン酸を投与しても海馬でタンパク質が増加する効果はなかった。オレイン酸により知覚神経細胞で生成された伝達物質がマウスの脳に信号を送り、タンパク質を増やしたと結論づけた。
岡嶋教授は「研究を進めれば、認知症の予防や治療に役立つ可能性がある」と話している。
オレイン酸がオリーブオイルより多く含まれている油がある。
それはツバキ油。
過去のエントリーにある。
オレイン酸は、人の皮脂に最も多く含まれている成分です。そのためオレイン酸の多いオリーブオイルがベビーオイルやスキンケア製品に配合されるのです。
オレイン酸はあらゆる脂肪酸の中で最も酸化されにくい油です。
脂肪摂取の多い食生活をする地中海地方の人に心筋梗塞が少ないのは、特産のオリーブ油をジャンジャン使うからだとして、オレイン酸に俄然注目が集まりました。
オリーブ油に含まれるオレイン酸は75%ですが、椿油にはなんと85~93%も含まれています。つまり、椿油はオリーブオイルより10%くらいオレイン酸リッチなのです。
椿は日本が原産国で、椿油は古代より灯用、髪・肌の外用に、さらに食用にも賞用されてきました。身土不二(育った土地からとれるものが一番体にあう)の考え方から言うと、日本人には椿油が体質的合うと言う事ができると思います。
椿油の「食」への利用
揚げ物をはじめ、炒めもの、ドレッシングなど他の植物油と同様に使用できます。生活習慣病予防で注目されたオリーブオイルよりもオレイン酸の含有量は多く、揚げ物はカラッと上がる事から一流の天婦羅店でも使用されています。
実際に「カツオの紫蘇ポン」で、オリーブオイルと椿油を使い比べてみました。椿油のほうが、ポン酢とのなじみがよく、おいしさが勝っています。
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