はしかウイルス、感染の「鍵」解明
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リンク: asahi.com(朝日新聞社):はしかウイルス、感染の「鍵」解明 九大グループ - アピタル(医療・健康).2011年1月11日
はしか(麻疹)ウイルスが細胞に感染する時に「鍵」と「鍵穴」の役割を果たしているたんぱく質の構造を、柳雄介・九州大教授(ウイルス学)らのグループが詳しく解明した。新薬の開発に役立つと期待される。9日付の米科学誌電子版で発表した。
はしかの感染は、麻疹ウイルスの表面にある「Hたんぱく質」が、人の細胞表面にある「SLAM」というたんぱく質とくっつくことで始まる。柳教授らは、二つのたんぱく質が結合した複合体を大量に作って結晶化。X線を使って解析し、「鍵」と「鍵穴」の結合部の構造を原子レベルで明らかにした。「鍵穴」をうまく埋めるような化合物が作れたら、「鍵」との結合を妨害する抗ウイルス薬になる可能性がある。
はしか予防に効果的なワクチンはあるが、感染後も効く抗ウイルス薬は、まだない。日本では2007年に大学生らの間で流行し、社会問題になった。世界全体では、5歳未満の小児の死因の約4%を占めているとされる。
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