安全なワクチン輸入して ポリオ患者団体、厚労省に要望
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接種により手足にまひが起こる恐れのあるポリオ(小児まひ)の生ワクチンを、より安全性の高い「不活化ワクチン」に切り替えるよう求める声が高まっている。患者団体は12月、不活化ワクチンの緊急輸入を求める約3万5千人分の署名を厚生労働省に提出。独自に輸入する医療機関も約4カ月で1・5倍に増えた。接種が原因でポリオを発症した子供の母親らは「同じ被害を繰り返さないで」と訴えている。
ポリオは予防接種法で定められた定期接種の対象疾患の一つ。生後3~90カ月までに2回、生ワクチンを飲ませる。
ただ、生ワクチンには毒性を弱めた生きたウイルスが入っているため、まれに接種でポリオを発症する。WHO(世界保健機関)は100万人に2~4人の患者が発生すると警告。世界100以上の国と地域は、ウイルスを殺した不活化ワクチンを採用し、接種による感染はない。
日本でも国内メーカーが不活化ワクチンの治験中だが、導入のめどは立っていない。海外で標準的に使われているワクチンが国内で使えない“ワクチン・ラグ”の状態が続いているのだ。
患者団体「ポリオの会」(小山万里子代表)は12月15日、不活化ワクチンの緊急輸入を求め、厚労省に約3万5千人分の署名を提出した。しかし、対応した岡本充功政務官は「輸入はできない」と回答したといい、会のメンバーとともに厚労省を訪れた滋賀県近江八幡市の脇真由美さん(39)は「子供を守るべき国の対応とは思えない」と涙を流した。
脇さんの次男、充希君(3つ)は生後4カ月で生ワクチンを接種し、ポリオを発症した。
「自分がワクチンを接種させたから」。まひした我が子の右足をみる度、自分を責めた。平成21年4月、義母の友人を通じて「ポリオの会」を知り、入会した。
「お母さんが悪いんじゃないよ」。メンバーの一人はそういって一緒に泣いてくれた。接種による発症は毎年のように報告されている。今年も神戸市と神奈川県で子供2人のが確認され、被害を訴えていくことを決めた。
「国には『運が悪かったですね』と切り捨てられているように感じる。多くの人に被害を知ってもらいたい」と脇さんはいう。
今年7月、テレビ番組で充希君のことを知った東京都町田市の大学1年、屋代恵朗さん(19)は驚いた。
「こんなに小さな子がいまだに自分と同じ被害に遭っているなんて…」
屋代さんも生ワクチンでポリオを発症し、右足にまひがある。「国は新型イン
フルエンザの時はワクチンを海外から緊急輸入した。ポリオには安全なワクチン
があるのに、なぜ輸入できないのか」と憤る。
不活化ワクチンを独自に輸入して使用する医療機関も増えている。ポリオの会の調べでは、9月に26だった取り扱い施設は、12月には41と約1・5倍増えた。
費用は施設によって異なり、3~4回の接種で1回あたり4千~1万数千円。安価ではないが、今年5月から接種を始めた「たからぎ医院」(東京都渋谷区)
には1日約10人が遠方からも接種を受けにくる。
同医院の宝樹真理院長は「生ワクチンを危険だと考える保護者の選択肢を広げるため、早く公費で使えるようにしてほしい」と話している。
■ポリオ 感染すると数百人から千人に一人の割合で麻痺があらわれる。日本では昭和35年の大流行で約5600人が発症したが、緊急輸入した生ワクチンで患者が激減。昭和55年の1例を最後に自然感染による患者発生はない。インドなど海外から持ち込まれるのを防ぐためワクチン接種が続けられている。国の予防接種健康被害認定審査会は平成元年度から19年度までに80件を接種後にまひを発症したと認定。
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