山梨県内 リンゴ病患者が急増、季節はずれの流行
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
漢方に関するご相談・お問合せは、こちらから どうぞ。
リンク: 県内 リンゴ病患者が急増、季節はずれの流行 - 山梨日日新聞 みるじゃん. 2011年01月09日(日)
県内 リンゴ病患者が急増、季節はずれの流行
妊婦感染で流産の恐れ
県、予防を呼びかけ
頬や腕に発疹ができて赤くなる感染症の一つ、リンゴ病(伝染性紅斑)の患者が、県内で急増している。県が集計している定点医療機関から報告された最新の患者(51週、12月20~26日)の平均は0・92人で、前年同期の0・04人を大幅に上回っている。例年、夏に流行して秋以降は終息するが、昨年10月下旬から年末までの患者は100人以上。大半は子どもで重症化することは少ないが、妊婦が感染すると流産の恐れがあるという。医療機関は、手洗いやうがいなど感染予防の徹底を呼び掛けている。
県健康増進課が6日発表した、24の小児科から報告された51週の患者は22人。患者は43週(10月25~31日)から増え始め、51週までの合計は128人。資料が残る2006年以降の43~51週の患者は06年が36人、07年が13人、08年が15人、09年が10人で、急増していることが分かる。
全国的に流行していて、国立感染症研究所が集計している全国約3千の定点医療機関から報告された最新の平均患者(50週)は0・58人で、同時期の統計としては過去10年で最も多い。山梨の50週の平均患者は0・79人で、全国平均を上回っている。
同研究所の安井良則主任研究官によると、最も患者が多くなる夏並みの水準という。「過去の患者数からみると、リンゴ病は5年ぐらいの周期で流行する。10~11年は流行の年の可能性が高く、今後さらに患者が増えることも考えられる」と警鐘を鳴らしている。
リンゴ病は、せきやくしゃみなどで感染し、10~20日後に頬や手足に赤い発疹が現れ、発熱する場合もある。人から人に感染する時期は発疹が現れる前で、症状が出たときにはほとんど感染力がなくなっているという。甲府市の井上内科小児科医院の井上利男院長は「潜伏期間中にリンゴ病と診断することは難しい」と指摘する。
患者の多くは幼児で、軽症で済むことがほとんどだが、妊婦は流産、血液疾患である溶血性貧血患者は重症化するリスクが高いとされる。井上院長は「子どもが幼稚園や保育園などからウイルスをもらい、妊娠している母親に感染する可能性はある。園などで集団感染が起きた場合、妊娠している母親は送迎を控えるなど、1カ月程度は予防することが大切」と話している。
予防策としては、うがいや手洗い、マスク着用など、一般的な感染症と同じ。県内ではインフルエンザが流行、患者が増えていることから、インフル対策と合わせた感染予防の徹底が必要という。
リンゴ病(伝染性紅斑)に関する国立感染症研究所の解説はこちら。
| 固定リンク
コメント