インフルエンザ急増、流行突入 A香港型が最多 国立感染症研究所
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全国でインフルエンザの患者数が急増し、流行入りしたことが24日、国立感染症研究所の調べで分かった。昨年は新型インフルの影響で8月という異例の早さで流行入りしたが、今年は例年並みとなった。流行のピークも1月下旬から2月上旬に迎えるとみられる。
感染研によると、19日までの1週間に、全国に約5千ある調査対象医療機関から報告のあった患者は6758人で、前週の4480人から大幅に増加。1医療機関当たりの平均では1.41人となった。1医療機関当たりの報告が1人を超えたとき、感染研では「流行入り」と判断している。
都道府県別で最も患者が多いのが佐賀県で1医療機関当たり8.26人。次いで長崎県(7.36人)▽北海道(5.87人)▽大分県(2.55人)▽宮城県(2.52人)-の順となっている。20都道県で流行の目安である1人を超えた。
ウイルスのタイプ別では、A香港型が最も多く全体の63%。次いで昨年流行した新型が34%、B型が3%となっている。昨年は新型インフルエンザの流行により、季節性インフルはほとんど出現しなかったが、今年は季節性と新型が交ざって流行し始めた。
新型に似たタイプで、季節性インフルとして、長年流行を繰り返していたAソ連型のウイルスは、昨年に続き今年もほとんど確認されておらず、新型の出現によって消滅した可能性もあるという。
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