経口妊娠中絶薬のコワサ
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リンク: ゲンダイネット. 2010年11月20日 掲載
個人で服用はあまりに危険
ちょっと気の毒な話だ。男性に中絶を迫られ、国内で未承認の経口妊娠中絶薬を服用、自ら中絶した東京都内の無職女性(22)が書類送検されていたことがわかった。
堕胎容疑だが、ふつうは闇の医者が問われる罪だ。自ら中絶した女性がこの容疑で立件されるのは極めて異例だ。
この女性は昨年6月、インターネットで購入した経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」など、十数錠を飲み、妊娠20週目の男児を堕胎した。出血するなど具合が悪くなり、自ら119番したことから、発覚した。
この経口妊娠中絶薬とは一体、どんなものなのか。銀座A・クリニックの斎藤糧三先生に聞いてみた。
「子宮を収縮させて人工的に陣痛を起こさせる薬です。中絶は早い段階であれば、掻爬(そうは)できるが、子供が大きくなると難しい。重篤な奇形が見つかり、母体への影響が重大な場合は、こうした薬を使って中絶しますが、大量の出血を伴う場合もあるので、病院側も細心の注意を払います。薬も厳重に管理されているはずで、この事件には驚きました」
薬は中国製で、北海道の業者から約2万5000円で購入したというが、医者も驚くような危険な行為だったのである。
中絶する場合、21週までであれば、ふつうに病院に行けばいい。11週までならば役所への届け出も不要。男性も知っておくことだ。
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