多剤耐性アシネト、感染状況を定点監視へ 厚労省
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リンク: asahi.com(朝日新聞社):多剤耐性アシネト、感染状況を定点監視へ 厚労省 - アピタル(医療・健康). 2010年10月1日20時20分
帝京大病院の院内感染で問題となった多剤耐性の細菌アシネトバクターについて、厚生労働省は1日、感染症法で全国的な発生状況を継続的に監視する定点把握の対象とすることを決めた。全国470の指定医療機関で感染して発症した患者が出た場合、国への報告が義務づけられる。近く省令を改正し、年明けから実施する。
同日開かれた専門家による感染症分科会で了承された。
抗生物質が効かない多剤耐性菌はこれまで、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌、同耐性腸球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、薬剤耐性緑膿(りょくのう)菌の5種類のみが対象だった。いずれも、「発生動向を調べ、国民や医療関係者に情報を提供し感染拡大を防ぐ」5類に位置づけられている。多剤耐性アシネトバクターも5類に追加された。国内で、すでに一定程度が検出されていることから、医療機関への負担が懸念される全数把握ではなく、指定医療機関で継続的に発生動向を把握する。
専門家から「今後、国内で院内感染例が増えることが予想される」との指摘があり、院内感染対策を強化することも確認された。(北林晃治)
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