血液作る細胞の「司令塔」発見 京大、再生医療に応用も
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赤血球や白血球のもとになる造血幹細胞の維持や増殖を調節する司令塔の役割を果たす細胞を、京都大の長沢丘司教授(免疫学)らのチームがマウスで突き止め、16日付の米科学誌イミュニティーに発表した。
造血幹細胞を維持するための細胞(ニッチ)の正体は、免疫学では長年の謎とされていた。
長沢教授は「司令塔役の細胞を取り出して培養できれば、造血幹細胞を増殖するなど、再生医療や、薬の開発に応用できる可能性がある」としている。
造血幹細胞が増殖するにはCXCL12と呼ばれるタンパク質が必要で、チームは造血幹細胞がこのタンパク質を多く出す「CAR細胞」の突起部分に付着し、未分化な状態で維持されていることに着目。
実験でマウスのCAR細胞を取り除くと、造血幹細胞の分化が進んでしまい、2日間で造血幹細胞が約半分まで減少。赤血球やリンパ球も大きく減ったため、この細胞が造血幹細胞の増殖や免疫細胞を作る司令塔と判明。2010/09/17 01:02 【共同通信】
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