口蹄疫3か月で終息 宮崎の全移動制限を解除
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リンク: 口蹄疫3か月で終息、宮崎の全移動制限を解除 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).
宮崎県の口蹄疫問題で、県は27日午前0時、宮崎市の発生農家を中心とした家畜の移動・搬出制限区域を解除した。
これで県内すべての制限区域がなくなり、外出の自粛などを求めた非常事態宣言も全面解除された。国内で10年ぶりに発生した口蹄疫は、1例目の発表から約3か月ぶりに終息に向かう形だ。県は今後、感染した家畜の排せつ物の処理などを終えた上で、8月27日にも発生の恐れがないことを示す終息宣言を出す方針。
東国原英夫知事は解除と同時に県庁前で記者会見し、非常事態宣言の全面解除を発表。「発生から98日間にわたる懸命の防疫作業や県民の協力、多くの方の支援でこの日を迎えられ、心より感謝したい」と話した。
解除を受け、宮崎市の養豚農家が27日から出荷を再開するほか、一般の観戦を制限していた全国高校野球選手権宮崎大会は同日の準決勝から自由に観戦できるようになる。6月中旬から閉館していた県立図書館など市内90施設も再開する。
農林水産省は今後、日本が口蹄疫の「清浄国」に復帰できるよう、来年2月にも開かれる国際獣疫事務局(OIE)の科学委員会での認定を目指すことになる。ウイルス消滅を証明するための検査を3か月間にわたって実施し、報告書をOIEに提出する見通し。
口蹄疫を巡っては、農水省が4月20日、都農の牛農家で口蹄疫が発生したと発表。7月4日までに、川南町など5市6町計292農場で発生、感染家畜(疑い含む)の計21万1608頭が殺処分、埋却された。また、国と県は感染集中地域の未感染の牛や豚にもワクチンを接種し殺処分を実施。殺処分された家畜の合計は約29万頭に上った。殺処分された家畜の埋却地は約142万平方メートルに達し、埋却などの作業には獣医師や自衛隊員、自治体職員など延べ15万人が従事した。
知事は5月18日、非常事態を宣言。移動制限区域内で不要不急の外出を控えることなどを求めていた。
(2010年7月27日00時12分 読売新聞)
本当に終息を確認できるのは、数ヶ月は先のことになるようだが、この事件には報道におかしな点がいくつかあるように思う。
口蹄疫は人間には感染しない?
口蹄疫ウイル スは濃厚接触がある場合、稀に感染することがある。しかし、軽い発熱や口内炎にな る程度で完全に回復する
ハンドブックの口蹄疫の章では、まず定義でこのウイルスが多くの動物種に感染 すること、そして最後に「人は 稀に感染する」と書かれています。さらに、人への感染という項目で感染の実態が整 理されています。臨床について の記載はよく整理されているので、その全文をご紹介します。「科学的に確認された 人の口蹄疫感染例は少数が知ら れているが、人の口蹄疫ウイルスに対する感受性は低いとみなされる。いくつかの国 で口蹄疫ウイルスに汚染した種 痘ワクチンをたまたま接種された子供が知られている。いくつかの国の口蹄疫研究所 で働く人々は実際に毎日ウイル スにさらされているが、ごく稀に感染が報告されているにすぎない。少数の報告例で の症状は、低いレベルの発熱と 、水疱(唇、頬、舌、口蓋、手とくに指、ときに足)が生じる。これらは急速に完全 に回復する。人での持続感染は 知られていない。口蹄疫ウイルスによる人の死亡の記録もなく、本ウイルスは人への 健康被害をもたらすものとはみ なせない。」 ついで、診断の項目で、人ではA型コクサッキーウイルスによる手足口病があり、臨 床的に口蹄疫との区別が困難と述 べられています。手足口病は日本でもしばしば流行して、とくに小児科で大きな問題 になっているものです
人の健康に関わることは誤魔化しをせず正確に表現すべきです。
最近中国や日本で手足口病が流行しているが、本当に口蹄疫と無関係なのだろうか?
ちょっと気になる。
野生動物の感染は調べているのか?
鳥インフルエンザは、渡り鳥がウイルスを運んでくる。
もちろん野生。
それは継続的に検査されている。
口蹄疫も野生の偶蹄類(日本に多いのはイノシシ)に感染がないか調べているのだろうか。
食品安全委員会としては、口蹄疫は、偶蹄類の家畜(牛、豚、山羊、緬羊、水牛など)や野生動物(ラクダやシカなど)が感染する病気であり、人が感染することはなく、仮に口蹄疫にかかった家畜の肉を食べたり牛乳を飲んだりしても人体に影響はありませんので、国民の皆様には、冷静に対応していただきますようお願いします。
感染経路の確認は?
水牛が発端と噂されていたが、詳細な発表に手間取るのは何故なのか。
最初の感染例は都農町の水牛農家で、3月中旬だったことも判明。同チームは「発見の遅れから、有効な初動対応がとれなかった」とみている。
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