自殺した山本真純アナ 「産後うつ」だった
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リンク: 自殺した山本真純アナ 「産後うつ」だった : J-CASTニュース. 2010/7/28 11:45
宮城県仙台市の高層マンションから飛び降り自殺を図り、死亡した日本テレビの山本真純アナウンサー(34)は、出産後に母親を襲う「産後うつ」を患っていた。
山本アナの実兄、山本慎輔さんが2010年7月28日、フジテレビ系情報番組「とくダネ!」に出演し、山本アナが5月にうつ病(産後うつ)の診断を受けていたことを明かした。山本アナは2月に出産し、その2か月後に異変が見られるようになったという。
産後の女性は誰でもなりうる
「すべてにおいて自信がないと言っていました。すべて自分でやれているのに、やれていないと言っていて、絶望感が襲っていた」
慎輔さんはこう話した。
一方で慎輔さんは、今でも「信じられない」という。山本アナは、「心臓に毛が生えている」と自分で言っていて、「明るくて芯があり、信念のあるよくできた妹だった」と振り返った。
山本アナと同期の長谷川豊アナウンサーがスタジオに登場し、
「99年同期の中でも中心的な存在で、幹事役を買って出たりしていました。余裕があって、遊びも知っていて、スポーツもやっていて、うつ病になりやすい人には見えませんでした。男性にも女性にも人気があり、友人もたくさんいました。一部には産後うつを患っていると明かしていたようです」
と語った。
山本アナをよく知る人物は口を揃えて、「うつ病になるタイプじゃなかった」という。ところが、山本アナが患っていた「産後うつ」は、出産後の女性の誰もがかかり得る病気で、産後女性の1割がかかるというデータもある。
実は、ほかにも出産直後に自殺したアナウンサーがいる。日本テレビの大杉君枝アナウンサー(当時43)が、2007年2月に都内で飛び降り自殺した。06年10月に第一子の男の子を出産したばかりだった。01年には同局に所属し、フリーで活動していた米森麻美アナウンサー(当時34)が急死。死因は明かされていないが、第一子を出産した直後だった。
「わけもなく泣きたくなって、死にたくなって」
ハリウッド女優、グウィネス・パルトローさんも、産後うつを患っていた。自身のサイト「Goop.com」のニュースレターで告白した、と映画情報サイト「シネマカフェ」が10年7月23日に報じた。
「産後うつ」にかかる女性は少なくない。ポータルサイト「goo」の「gooベビー」が子どものいる100人の女性に行ったアンケートで、「産後からいままで気分が落ち込んだり、プチうつかな? と思ったことはある?」と質問したところ、16%が「よくある」、52%が「ときどきある」と答え、およそ7割がうつ状態を経験している、という結果が出た。
産後うつにかかると、不安感があったり、涙もろくなったり、不眠、イライラ、頭痛といった様々な症状が現れる。一般的なうつ病のように、几帳面でまじめな女性がかかりやすいといわれる。出産を喜べない環境や状況にあったり、夫から支援が得られないといった場でも、なりやすいそうだ。山本アナの場合も、夫が海外で活躍するダイビングのインストラクターで、ほとんど離れて暮らしていた。出産後は山本アナの両親と都内で同居していたが、子育てへの不安感が山本アナに重くのしかかっていたとも見られる。
産後うつの女性と家族をサポートするコミュニティ「ママブルーネットワーク」もある。このサイトには、「私は確かに、変でした。地に足がついていない、フワフワした感じ。わけもなく泣きたくなって、死にたくなって」「楽しいはずの母子の触れ合いである授乳がこんなに苦痛でいいのかな? やっぱり私は産むべきじゃなかったんだ・・と自分を責めるようになった」などと書き込まれている。
平成19年の初頭にも43歳のベテラン女子アナ(たしか鈴木さんだったか)産後発症した、難病で現代医学的には原因不明とされれている「線維筋痛症」に悩まされながら、幼子をのこし自ら命を絶ってしまうという悲しいニュースがあったのを思い出した。
ご存知だろうか、漢方には「産後病」という病気の分類があり、産後の婦人に対する漢方処方が完備されていることを。
この方々が漢方処方を使っていたかどうか判らないが、もし漢方で適切な対応をされていたらこんな不幸な結果にはならなかっただろうにと思う。
「妊娠~お産」というは、大量のエネルギー(気)と栄養物質(血)を使い、それらを消耗する大事業。
その上母体は胎児の老廃物の処理を引き受け続けるので血液の汚れを抱えてしまう。
この状態を漢方では、気虚、血虚、お血という言葉で表現している。
そしてそれぞれに対処する漢方処方がキッチリ準備されている。
マサキ薬局では、産後の肥立ち、トラブルの相談をうけた時によく服んでもらう処方に「キュウ帰調血飲(キュウキチョウケツイン キュウはクサカンムリに弓)」という系統の処方がある。
悪露や体調の戻りを確認しながら続けてもらってよろこばれている。
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