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2010年7月20日 (火)

帰国者にデング熱増加

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リンク: 帰国者に「デング熱」増加 海外旅行者に注意呼びかけ - MSN産経ニュース. 2010.7.20 00:11

 海外からの帰国者に「デング熱」の感染者が増えている。10年前には年10人程度だったのが、最近は100人前後で推移。今年も7月15日時点ですでに64人の感染者が確認されている。死亡するケースもあるだけに、夏の海外旅行シーズンを前に厚生労働省では注意を呼びかけている。

 デング熱は、デングウイルスを持つ蚊を媒介して感染する。2~15日の潜伏期間を経ての急な発熱が特徴で、その後、38~40度の高熱が5~7日間続き、激しい頭痛や関節痛なども伴う。

 まれにだが、皮下や歯ぐきから出血するデング出血熱を発症し、死亡するケースもある。大人よりも子供の方が発症することが多く、特に注意が必要だ。ワクチンや治療薬はなく、「蚊に刺されないようにすることが唯一の予防策」(厚労省)という。

 流行がみられるのはアジアや中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域。世界では毎年約5000万人が発症している。帰国者の感染報告が増加している理由は、世界的に感染地域が広がっているためとみられる。今年は特にインドネシア(バリ島など)からの帰国者に感染が多いという。

 国内でも1940年代に流行したことがあるが、現在は国内にデングウイルスを持つ蚊はいないとされ、患者も発生していない。

 厚労省は「国内では発生していない感染症も海外では大きく流行していることがあり、事前に十分な情報収集をしてほしい」と話している。

過去記事「ワクチン20種類はどこまで安全なのか? 09/12/01」にあるが、

「熱帯・亜熱帯で流行するデング熱がいい例です。デング熱には4つの型があり、それぞれ別の抗体があります。例えば1型に感染すると体内に1型の抗体ができるため、その後1型は発症しません。しかし、1型の免疫がある人が2型に感染すると、“デング出血熱”と呼ばれる、より重症のデング熱になりやすいことがわかっています」

ということがおそろしい。

4つの型があることが、ワクチンの開発をむずかしくしているという。

バイオメディカル研究会のサイトにある。

デングウイルスには1型から4型まであるので、これらすべてに対して防御可能な免疫を誘導する必要があるというのがデング熱ワクチンの非常に難しいところで、もしワクチン接種者においてすべての型に対して同じようなレベルに抗体が上昇しない場合、ワクチン接種によりデング出血熱が多発する可能性が高くなる。しかも、東南アジアとか南アジアなど発展途上国で普及させるためには安価でなければならない。デング熱ワクチンは、現在主として生ワクチンが開発中である。現在、臨床試験段階のものもあるが、小児を対象とする臨床試験の段階にはない。近い将来第3相試験において有効性が検討されるであろうが、「それをどの国で行なうのか」、その評価を「デング出血熱患者の減少で調べるのか」などの問題点が残されている。また、デングワクチンを接種された人たちにおいて将来デング出血熱の発生が増加しないことを確認する必要もある。
 一方、媒介蚊対策もその効果は一時的であり、現状では個人レベルで蚊に刺されないようにすることも重要である。ネッタイシマカは昼間に吸血する。午前中は夜明けから数時間、午後は日没前数時間に最も活発になる。この傾向はヒトスジシマカも同様である。ネッタイシマカの場合は、室内で活動することも多く、この場合一日中活動する。シンガポールでの徹底した媒介蚊対策にもかかわらず、ネッタイシマカの根絶には成功しておらず、媒介蚊対策や個人レベルでの蚊対策にも限界がある。早期のワクチン実用化が望まれるところである。

危険地へ渡航の際は虫除けで完璧にガードを忘れないことが必要のようだ。

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