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2010年7月21日 (水)

時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用

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リンク: 医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用。 - 毎日jp(毎日新聞).

◇薬投与、時刻選び効果 患者個別の「体内時計」測定が課題

多くの生き物は、地球の自転に合わせた24時間周期の生活を営む。人間の体内には「時計」の働きをする細胞があり、ほとんどの臓器や組織の働きは、この体内時計によって24時間周期の生体リズムで変化する。

 生体リズムは病気の発症や症状の重さにかかわっていることは古くから知られていた。例えば、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患は起床後3時間以内に起こりやすいが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされる。

 一方、同じ薬でも、服用する時刻により効き方が異なることも分かってきた。こうした生体リズムを考慮し最も効果的な時刻に薬物投与する「時間治療」の研究が90年代から進んでいる。

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 自治医科大病院の藤村昭夫教授(臨床薬理学)らは03年、腎不全で人工透析(血液透析)を受けている患者13人を対象に、骨がもろくなるのを防ぐビタミンD3の投与時刻を変え、薬効や副作用の表れ方を調べた臨床研究の結果を発表した。

 腎不全になると副甲状腺ホルモンが過剰に作られ、骨のカルシウムを溶かし出す。副甲状腺ホルモンの生産を抑えるため、透析後に服用するビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進し血中のカルシウム濃度を異常に高める副作用もあり、服用中止を余儀なくされるケースもある。

 研究グループは患者を、午前8時にビタミンD3製剤を服用する群と午後8時に服用する群に分け、それぞれ1年間続けた後、朝夜を入れ替えてさらに1年間投与を続けた。その結果、朝に服用するより、夜に服用した方が血中のカルシウム濃度が1割以上低くなることを発見した。さらに、副甲状腺ホルモンも、夜に服用した場合は朝に服用した場合の半分程度に抑制されることも分かった。

 時間帯によって効き目が変わる薬は他にもある。高血圧などの治療薬「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」は、夕方に投与すると夜間の血圧をより効果的に下げることが最近分かった。血圧は一般的に昼は高く、夜は低いが、夜間血圧が十分に下がらない人は動脈硬化が進みやすい。このような人はACE阻害薬を夕方に服用すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが下がると考えられる。

 また、抗がん剤でも研究が進んでいる。94年、欧州の研究チームが転移を持った大腸がん患者186人を2群に分け、一方に抗がん剤の時間治療を行ったところ、同じ薬を普通に投与した群と比べ、生存率が向上したとする臨床試験結果を発表し、注目を集めた。

 抗がん剤は正常細胞もがん細胞も攻撃するが、がん細胞の分裂が盛んになる時間帯は正常細胞とは違う。この時間差を利用し、なるべく副作用の少ない時間に抗がん剤を投与することで投与量を増やせるため、効果が高まり、副作用を減らせると期待されている。

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 課題もある。深夜勤務の人などは体内時計がずれていると考えられるが、一人一人の体内時刻を簡単に測れる手法がまだないことだ。体内時計を研究する理化学研究所の上田泰己チームリーダー(システム生物学)によると、現在は血中のメラトニン濃度を測るのが一般的だが、一日中起きていて1時間おきに採血するなど労力がかかり、臨床試験も難しいという。

 上田さんらはマウスの血液中から24時間周期で濃度が変化する物質を数百種類見つけ、これらを指標にして1回の採血でマウス個体の体内時刻を測る手法を開発。人間への応用を目指す。上田さんは「新薬を開発するのは非常に大変だが、時間治療は今ある薬をうまく使うことで効果を高める。いわば『育薬』だ」と期待する。

 藤村教授も「体内時計の影響を受ける遺伝子は全遺伝子の1~2割あると考えられ、時間治療は薬物療法を根本的に変える可能性がある」と話す。【西川拓】

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◇発症・重症化しやすい時間帯

心筋梗塞          早朝~昼

脳出血            夕方

脳梗塞             夜間~早朝

ぜんそく             早朝

リウマチ様関節炎     早朝

細菌感染による発熱    朝~昼

ウイルス感染による発熱 夕方

アトピー性皮膚炎      夜間

片頭痛            夜間

 (自治医科大のホームページから)

毎日新聞 2010年7月21日 東京朝刊
東洋医学でいう気、営気・衛気の経脈中の流れと時間の理論を加味した研究もなされると面白いと思う。

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