夏の虫対策 読売・健康プラス
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読売新聞 健康プラスで始まった夏虫対策はきっと役に立つことがありそう。
(1)毒針毛でかゆみ 洗って
リンク: (1)毒針毛でかゆみ 洗って : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).
キャンプ、ハイキングなど野外で遊ぶ機会が増える夏。皮膚炎などを起こす虫に注意が必要だ。
初回は、ガや毛虫の仲間について。 6~9月ごろ、被害が増えるという。
東京医科歯科大非常勤講師、篠永哲(さとし)さん(国際環境寄生虫病学)によると、特に要注意なのは、ドクガ、キドクガ、チャドクガなどドクガの仲間とイラガ。
炎症を起こすヒスタミンなどの物質を含む「毒針毛(どくしんもう)」という毛が無数にある。毒針毛は長さ0・1ミリ程度で目立たない。毛虫(幼虫)だけでなく、夜、明かりに集まる成虫も持っている。脱皮後の殻にも残っている。
毒針毛に触れると皮膚炎が起きる。激しいかゆみや赤い発疹がでる。ドクガの仲間に刺された瞬間の刺激はない。イラガは激痛が走るが、通常数時間で治まるという。
ドクガは里山周辺、イラガは果樹園に多い。チャドクガはツバキ、サザンカなど住宅地の生け垣などにも生息する。
東京逓信病院皮膚科部長の江藤隆史さんは「チャドクガの皮膚炎で受診する人は東京でも案外多い」と話す。ドクガの仲間の皮膚炎は1週間程度で治まるが、症状が強い場合はステロイド薬の軟膏などを塗る。
かゆくても、かきむしってはいけない。針がより深く刺さったり、炎症が広がったりする恐れがある。刺さった毒針毛を取るには流水で洗い流すのがよい。炎症を和らげるよう冷やすのも有効だ。
(2010年6月24日 読売新聞)
(2)防虫剤 服の上からも
リンク: (2)防虫剤 服の上からも : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).
夏は吸血する虫も活発になる。蚊、アブ、ブユ(ブヨ)、マダニなどだ。
東京医科歯科大非常勤講師、篠永哲(さとし)さん(国際環境寄生虫病学)によると、日本にいる蚊は100種類以上で、昼間しか刺さない蚊、夜に刺す蚊など、さまざまだ。
ブユは5月下旬から7月ごろ、水辺などに発生する。アブは8月ごろ、家畜の血を吸うので牧場などに多く現れる。ブユやアブは動物の皮膚を傷つけ流れた血を吸う。アブは衣服の上からでも刺すので、防虫剤は服の上にもかけた方がよさそうだ。
蚊に刺されてかゆくなるのは、蚊が注入した唾液などに対するアレルギー反応だ。かゆくてもひっかいてはいけない。冷やして炎症を抑える。ステロイドなどの塗り薬もある。
蚊の一種、コガタアカイエカが媒介する日本脳炎の患者発生は年に数人程度だが、命にかかわることがあり、予防接種もある。
篠永さんは「吸血する虫は、呼吸で出る二酸化炭素を感じて動物に近づく。汗をかいたり、アルコールが分解されたりする際は大量の二酸化炭素が出るので虫を寄せ付ける恐れがある」と話す。
マダニの一種、シュルツェマダニに刺されると、刺された個所から同心円状に赤い斑紋が広がる「ライム病」になることがある。「日本ではまれな病気だが、放置すると長期化する場合もあるので抗菌薬による治療が薦められる」と東京逓信病院皮膚科部長、江藤隆史さんは話す。
(2010年6月25日 読売新聞)
(3)ハチの巣には近づかない
リンク: (3)ハチの巣には近づかない : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).
ハチに刺される被害は8~9月に多い。特に攻撃的なのはスズメバチだ。東京医科歯科大非常勤講師の篠永哲さん(国際環境寄生虫病学)は「ハチが人を刺すのは防御のためなので、巣を刺激するのは危険。近づかない方がよい」と話す。
ハチに出くわしたとき、バタバタするのは避けたい。ハチは動くモノに反応するからだ。姿勢を低くすれば、やり過ごせることもある。においも刺激になるので、野山に行く際は強い香水も避けた方が無難だ。
刺されたら、傷口を流水で洗い、つまんで毒を押し出す。症状は、主に痛みと腫れ。炎症を抑えるために冷やした方がよい。ステロイドの塗り薬も使われる。東京逓信病院皮膚科部長の江藤隆史さんによると、通常なら皮膚症状は数日で引くという。
怖いのはアナフィラキシーショックと呼ばれる過剰なアレルギー反応。個人差はあるが、1度刺された人が再度刺されると、ハチ毒への抗体が過剰反応する恐れがある。呼吸困難などで年に十数人~数十人の死亡が報告されている。
刺された直後に、息苦しくなったり、じんましんが出たりしたら、すぐ救急車を呼ぶ。携帯できる自己注射(エピペン)を医師に処方してもらっておく方法もある。保険が効かず費用は1万数千円程度。
「おしっこをかけると治る」という俗説は根拠なし。(高橋圭史)
(2010年6月26日 読売新聞)
虫さされも適切に処置をしないと、トビヒや小児ストロフルスに進むことがあるので油断はできない。
漢方では、紫雲膏、大乙膏、中黄膏などの軟膏で対応してよく効く。
紫雲膏(シウンコウ)
成分 : 紫根・当帰・豚脂・黄蝋・ゴマ油
効能 : ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、痔核による疼痛、校門裂傷、湿疹、皮膚炎
大乙膏(タイツコウ)
成分 : 当帰・桂皮・大黄・芍薬・地黄・玄参・白芷・ゴマ油・蜜蝋
効能 : きり傷、むしさされ、とこずれ、やけど及びその他の肉芽形成(火傷)
中黄膏(チュウオウコウ)
成分 : 欝金・黄柏・黄蝋・ゴマ油
効能 : 急性化膿性皮膚疾患(はれもの)の初期、うち身、捻挫
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