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2010年6月 7日 (月)

有効性、科学的に検証 現代医療に広がる漢方

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リンク: 有効性、科学的に検証 現代医療に広がる漢方(上) :日本経済新聞.

データ3万人分、慶大など蓄積へ 2010/6/4付

 漢方が現代医療に根付いてきた。医師の経験や患者の主観に頼っていた効果の有無を科学的に説明づける試みが増え、利用しやすくなってきたからだ。「なんとなくだるい」「疲れがとれない」といった西洋医学が苦手とする原因不明の体調不良だけでなく、外科やがん治療にも活躍の場が広がっている。

 5月下旬、東京・信濃町にある慶応義塾大学病院。ひと月半に1回のペースで通院している東京都小平市在住の横田慶一さん(仮名、80)は地下1階の漢方クリニック外来の引き戸を開けると、そのまま診察室には向かわずに右横に置かれたパソコンの前に座った。

タッチ画面で問診

 画面に表示されたのは「漢方問診システム」。診察券に記された患者番号を入力すると、質問画面に切り替わる。「食欲はありますか」「よく眠れますか」「汗はかきますか」。およそ100項目からなる問いに、その程度を0~100のスケールで答えていく。

 家でもインターネットをやるという横田さんは、なれた手つきで次々とタッチパネルで入力していった。ぼうこうがんを患った経験があり、2年ほど前から免疫力をあげるとされる漢方薬「補中益気湯」を毎日飲んでいる。「最近は疲れにくく、活動的になった」と疲労度を聞く質問には、前回よりも改善傾向にあると回答した。

 慶応大が独自開発したこのシステムは「データマイニング」と呼ぶ科学的手法を使って、患者の年齢や性別、症状などから、どんな漢方薬が適しているのか見極める判断材料を洗い出すのが狙い。渡辺賢治慶大漢方医学センター長は「これまで暗黙知として経験的に伝えられてきた漢方の証を、きちんと科学的に説明したい」と話す。

 この2年間で約5千人分の患者データを蓄積した。今春からは富山大病院や千葉大病院、東京女子医科大病院など10施設が協力して、3年間で少なくとも3万人分のデータを集める計画だ。

科学的根拠300超す

 日本漢方生薬製剤協会が2008年11月に実施した漢方薬処方実態調査によると、医師の約84%が普段の治療で漢方薬を使っているという。使用理由としては「西洋薬で効果がなかった症例で漢方薬が有効」(56.4%、複数回答)、「患者の要望」(44.3%、同)、「エビデンス(科学的な根拠)が学会などで報告された」(33.6%、同)などをあげた。

 この5、6年で漢方が現代医療に欠かせない存在になった背景にはいくつか理由がある。

 最も大きいのが急速に進展したエビデンスの蓄積だ。日本東洋医学会はホームページ上に漢方薬の有効性を西洋医学のルールに基づき検証した結果報告を集め、公開している。この「エビデンスリポート」の数は300を超えた。

 また、日本東洋医学会の寺澤捷年会長は「人間の体を細分化して治療する西洋医学が進歩したからこそ、人間の体を統合的にみる漢方に注目が集まるようになった」とも解説する。

 臓器や組織、細胞レベルで病気に立ち向かっていくのが西洋医学。不定愁訴があるにもかかわらず精密検査で異常が見つからないと、打つ手がない。一方の漢方は体に備わった自然治癒力を引き出しながら、多彩な症状を改善していく。

医学部で必須化

 01年から医学部教育で漢方が必須になった点も見逃せない。一人前として臨床現場で活躍するようになった若手医師らは「漢方のイロハ」を学んでおり、かつてのような西洋医学と対立する構図は薄れつつある。

 昨年11月の行政刷新会議による事業仕分け。処方漢方薬に対する「保険適用外し」との判断に、およそ3週間で92万人余りの反対署名が集まった。「1人で600人の署名を集めてくれた患者さんもいた。それだけ現代医療に漢方が浸透しているということだ」と渡辺センター長は話している。

[日本経済新聞夕刊2010年6月4日付]

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東西医学の生理(学)、病理(学)が一致する接点が増えることが先行して、その後に医療面での東西の正しい融合が進んでいくのが道筋のような気がします。

気の問題など現代医学で解明されていない問題だけでなく、人間工学的な漢方理論の追究が進み、漢方家の間で定説が定着する状況が望まれます。

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漢方薬は、病名以外の一定の条件の下で効果が発揮される。
それは証と表現される。

科学的に分析するとあるが、データを東洋医学の生理学・病理学に基づいて収集し解析しなければ訳のわからない結論になりそうな気がする。

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