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2010年5月 1日 (土)

病原性高いカビ、北米西海岸で拡大 吸い込んだ人に感染

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):病原性高いカビ、北米西海岸で拡大 吸い込んだ人に感染 - アピタル(医療・健康). 2010年4月29日8時44分

 【ワシントン=勝田敏彦】空中に浮遊して吸い込んだ人に感染し、最悪の場合、髄膜炎などで死亡させる病原性の高いカビ(真菌)が、カナダから米国にかけての北米西海岸で広がっている。症例はまれだが、米デューク大などの研究チームが、22日付専門誌プロス・パソジェンスに論文を発表して注意を呼びかけている。

 このカビは「クリプトコッカス・ガッティ」と呼ばれ、鼻から入って主に呼吸器に感染して増える。通常、発症するのは臓器移植を受けて免疫抑制剤を服用している人や、後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者ら。

 米オレゴン州で新しく見つかった変異型は病原性が高く、感染した健康な人も発症する。持病がある人を含め、米国の21症例の死亡率は25%、カナダの218症例の死亡率は9%だった。

 このカビは熱帯や亜熱帯の原産と考えられているが、1999年に病原性の低い型がカナダ・バンクーバー付近で見つかった。研究チームは地球温暖化の影響で分布域が温帯に広がっている可能性を指摘。「北米での発生は憂慮すべきこと」としている。

     ◇

 亀井克彦・千葉大真菌医学研究センター教授によると、クリプトコッカス・ガッティは基本的に日本にいないとされ、旅行者が流行地で感染して帰国し、発症したケースなどが報告されている。亀井教授は「日本にすめなかった菌が気候変化などによりすめるようになる可能性に気をつけるべきだ」と話す。

従来から知られているクリプトコッカス・ネオフォルマンスが起こすクリプトコッカス症については、横浜市衛生研究所のサイトに解説がある。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/cryptococcosis1.html

 一般人口でのこのクリプトコッカス症(cryptococcosis)の患者発生は、10万人につき年間0.2-0.9人の患者発生です。エイズ患者では、年間の患者発生は、1000人につき2-4人と、クリプトコッカス症(cryptococcosis)の発生が多いです。クリプトコッカス症はエイズ患者では最初のエイズの症状となることもあり、また死因となることもあります。
 クリプトコッカス症は、免疫力・体力が落ちた人たちがかかりやすい日和見(ひよりみ)感染の一つと考えられています(当・横浜市衛生研究所ホームページの「感染症情報」の「セラチア菌による日和見感染について」参照)。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者、強力なステロイドの投与を受けている人、臓器移殖を受けた人、慢性白血病、リンパ腫、サルコイドーシス、ホジキン病、癌の患者などで見られることがあります。
 人以外の動物がクリプトコッカス症になることがあります。特にネコがクリプトコッカス症になることが知られています。クリプトコッカス症になった動物・人から他の動物・人へのクリプトコッカス症の感染は起こりにくいと考えられています。また、鳥は病原体の Cryptococcus neoformans を運ぶことはあっても、鳥自身はクリプトコッカス症になりません。これは鳥の体温が高いために病原体の Cryptococcus neoformans の増殖が難しいことによるようです。

クリプトコッカス症(cryptococcosis)は、カビ(真菌)の一種である Cryptococcus neoformans によって起こされる感染症です。初めての感染(初感染)は、病原体の Cryptococcus neoformans を吸い込んで、肺で感染を起こす場合が多いです。この肺での初感染は、通常、何の症状もないことが多いです。免疫が抑制された状態で、この肺の病巣から、体の他の部分に病原体が広がって感染を起こしたときに初めて症状が出ることが多いです。それは、しばしば髄膜炎・脳炎であったりします。クリプトコッカス性髄膜炎の症状は、頭痛、発熱、無気力、昏睡、人格変化、記憶障害などです。クリプトコッカス性髄膜炎は、永続的な神経の障害を起こすことがあり、致命率は約12%です。アメリカ合衆国では、クリプトコッカス症(cryptococcosis)患者の85%が、HIV感染者から発生しています。免疫が抑制された人々、特にHIV感染者では、クリプトコッカス症(cryptococcosis)に対する注意が必要です。
 免疫が抑制された人々では、肺での初感染で症状が出ることがあります。咳、胸痛、痰、体重減少、発熱、血痰などの症状が出ることがあります。
 クリプトコッカス症(cryptococcosis)の治療には、アムホテリシンBなどの抗真菌剤が使われます。

 クリプトコッカス症は、免疫力・体力が落ちた人たちがかかりやすい日和見(ひよりみ)感染の一つと考えられています。免疫力・体力が落ちた人は、かからないように注意が必要です。また、免疫力・体力が落ちた人に対して周囲の人たちは配慮する必要があります。例えば、公園でハトにエサをあげて集まったハトを見るのは楽しいかもしれません。しかし、免疫力・体力が落ちた人たちにとって、ハトが集まるような場所は、クリプトコッカス症にならないために、近寄りたくない場所です。免疫力・体力が落ちた人たちが治療を受ける医療機関の周囲では、ハトにエサをあげるのはやめましょう。

とある。

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