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2010年3月27日 (土)

RSウイルス 例年より遅く現在も流行中

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RSウイルス:乳幼児、注意 かぜ症状、持病あると重症化/例年より遅く現在も流行中 - 毎日jp(毎日新聞)

 かぜ症状を起こす呼吸器感染症の原因ウイルスは、数百種にも及ぶといわれる。中でも乳幼児が最も感染しやすいのがRSウイルスだ。例年の流行は年末をピークに急速に終息するものの、今シーズンは3月に入っても例年のピーク時並みの流行が続いている。2歳までにほぼすべての子どもが感染し、持病があったり早産だった子どもは重症化しやすいにもかかわらず、認知度は低い。予防と対策をまとめた。【関東晋慈】

 東京都内に住む会社員、畦地久美さん(30)は長男の新大(あらた)君(1)を保育園に預けている。年末にかぜ症状があり、医療機関を受診。RSウイルス感染症と診断されたものの、大したことはないと思い愛知県の実家に帰省して重症化した。2泊3日の入院後、2週間近く自宅で看病したものの、食事はほとんどできなかった。

 畦地さんは「保育園でうつったのかも。RSウイルスのことは知らなかった。しっかり静養しておけば仕事も休まずにすんだ」と話す。

 楠田聡・東京女子医科大教授(新生児学)によると、冬季に乳児が鼻汁、せきに続いてゼイゼイ言うような場合は30~40%がRSウイルス感染症によると考えられるという。大人は鼻孔などの上気道の感染で済むため症状は軽いが、乳幼児は気管支などの下気道に感染するため、重症化する恐れがある。

 気管支炎にかかると呼吸困難のため不機嫌になったり、哺乳(ほにゅう)量が減少し、食欲の減退、嘔吐(おうと)などを起こす。呼吸の度にゼイゼイ、ヒューヒューという音を伴って小鼻をピクピクさせる様子が見られ、さらに悪化すると血液中の酸素濃度が低下し、唇や顔色が紫色になる「チアノーゼ」が見られるようになる。鼻が詰まって息苦しそうな場合には、早急に小児科を受診すべきだという。

 国立感染症研究所によると、RSウイルス感染症は全国の約3000小児科から患者数が報告され、最新1週間(3月1~7日)の患者数は3012人で、6週連続で減少しているものの例年のピーク時並みだ。

 同じ呼吸器感染症のインフルエンザと同時に流行しないことが知られ、新型インフルエンザが発生し、秋から早い大流行があったため、RSウイルスの流行が遅れているとみられ、依然注意が必要だ。

 RSウイルスは、感染した人のせきで生じた飛沫(ひまつ)や気道から分泌された鼻水などに接触することで感染する。さらに鼻や口の粘膜に加えて目からも感染すると考えられている。看護する人や家族、特にかぜ症状の人はマスクをして、手を洗うことも重要になる。

 RSウイルスは非常に感染力が強く、ウイルスがおもちゃなどに付いて4~7時間は感染力を持つとされる。

 楠田教授は「乳幼児は手近に置いてあるものを何でも口に入れたがる。家庭内にかぜをひいている人がいるときは、アルコールティッシュなどで赤ちゃんの周りのものをこまめに消毒してほしい」と注意を促す。

 ウイルスはエンベロープという表面膜を持つが、せっけんや消毒用アルコール、塩素系消毒薬などに触れると、すぐに感染力を失う。また、流行する秋から春にかけては、特に小さな子どもを人ごみに連れて行かない配慮も必要だ。

 RSウイルスは感染しても持続的な免疫ができにくい。予防のためのワクチン開発は30年近く続けられているが、実用化には至っていない。

 細矢光亮・福島県立医科大教授(小児科学)によると、国内では01年に承認された遺伝子組み換え技術で作成された「モノクローナル抗体」(製剤名、パリビズマブ)を、流行1カ月前から毎月1回筋肉注射するのが、利用できる唯一の薬剤予防法という。

 細矢教授は「乳幼児が気を付けないといけないのはインフルエンザだけではない。抗体医薬は高価で、最善の予防法は周囲の大人も含めた手洗いなどの励行だ。例年にない流行の遅れなので、引き続き、注意してほしい」と話している。

 ◇RSウイルスチェック

□38度以上の熱がある

□呼吸が浅く、呼吸数が1分間に60回近くなる

□ゼイゼイせきが続く

□たんが詰まる

□発症後、数時間で急激にぐったりする

 (以上の項目に一つでも当てはまったら受診を)

RSウイルスに関する過去記事はこちら

RSウイルス 風邪に似た症状 乳幼児は御用心 09/10/29

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