回想法 認知症防ぐ試み
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リンク: 「回想法」認知症防ぐ試み : シニアニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).
思い出話で感情豊かに
高齢者が昔の思い出や自分の人生について語ることで、認知症予防に効果があると期待される「回想法」。
福祉施設だけでなく、地域や家庭でも活用すれば、高齢者が周囲との交流を深めるきっかけになるという。
茨城県龍ヶ崎市の市歴史民俗資料館の一角には、昭和初期から戦後にかけて使われた生活用具が展示されている。お櫃(ひつ)や羽釜(はかま)、電気行火(あんか)、火鉢……。今月5日、展示品の前に60代から90代の男女6人が集まり、懐かしそうに見入っていた。
同館では、NPO法人龍ヶ崎市回想法センターが月5回、高齢者に人生を振り返ってもらう取り組みを行っている。ガイド役のスタッフが「こんな湯たんぽを使っていましたか」と尋ねると、近くに住む鹿志村正さん(80)が話し始めた。「やかんでお湯を入れて使った。下が平らで細長い、かまぼこ形のものもあったね」
この活動は4年前に始まり、鹿志村さんは、ほぼ毎回同館に通っている。「同世代の友人が少なくなり、家族以外と話す機会がほとんどなかった。集まった人たちと話すと、昔の生活の記憶がよみがえって楽しい」と笑顔を見せる。
回想法は米国で盛んになった心理療法で、日本では1990年代から本格的に研究が行われた。この10年ほどは、認知症予防の効果を期待され、福祉施設などで取り入れられてきた。
国立長寿医療センター(愛知県大府市)包括診療部長の遠藤英俊さんは「人生を振り返ることが、自信を持ったり、自分の存在意義を見いだしたりするきっかけになる。会話をすることで感情が豊かになり、社会的なつながりができる効果もある」と指摘する。
家族同士で昔の話を聞いてみる取り組みも、お勧めだという。回想法の普及活動を行うNPO法人シルバー総合研究所理事長の来島修志さんは「自宅にある古い写真などを用意すれば昔の事が思い出しやすくなり、家族同士でも気軽に『回想』できます」と話す。洗濯板などの古い生活用具や、お手玉などのおもちゃも、手に取った時に記憶を呼び起こしやすい。
写真などが見つからなければ、昔の生活習慣などを映像で再現した市販のDVDを一緒に見たり、地元の歴史資料館などで生活用具を見学したりしてもよい。思い出を孫らに伝えたり、文章に書き出したりすると、生きがいになり、回想法を継続的に行うことにもつながる。
特に、幼少期の話を親に聞くことを勧めるのは、福祉施設などで回想法を指導するNPO法人日本回想療法学会(茨城県取手市)会長の小林幹児さん。「記憶がほとんどない時期の話を聞くことで、子どもは親の苦労を知り、親は子育てを振り返って自分の役割を改めて肯定できる」と強調している。
回想法のコツや注意点
(来島さんの話をもとに作成)
・昔の家事や遊び、小学校の思い出など楽しかったこと、得意だったことを聞く。
・生活用具の名前や、使い方などを具体的に聞く。
・当時の風景や色、音、におい、味、手触りなど、五感を使って感じたことを聞く。
・過去の体験を踏まえ、伝えたいこと、今後やってみたいことを聞く。
・細かい事実関係が間違っていても、誤りを指摘せずに、話の内容を肯定し共感する。
・思い出したくない様子だったら無理に聞かない。
・プライベートな思い出を聞いても、本人の許可を得ずに第三者に話さない。
(2010年2月12日 読売新聞)
年寄りの昔話を聞くのは大好き。
今の土地に来てたのはオイルショックのころで30数年前。
なので、古き良き時代(?)のこの地のことを知らない。
この地の古い慣習や戦前戦後の苦労話などを聞くのはとても楽しい。
認知症関係の過去ログは、認知症のカテゴリーから。
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