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2010年2月23日 (火)

症状ない低血糖にご注意

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糖尿病のあなた!症状ない低血糖に脳と心臓やられてないか

空腹感 眠気 冷や汗などサインなんにもなし

●とくにヤバイのは深夜
 低血糖には、空腹感や眠気、頭痛、吐き気から冷や汗や動悸(どうき)、めまいを起こす“警告症状”がない(自覚できない)無自覚性低血糖症がある。
「飲酒や運動中に突然意識を失うほか、運転中に昏睡(こんすい)状態に陥り大事故になることがあります。そのため、道路交通法が一部改正され、2002年から無自覚性低血糖症を理由に自動車免許の保留・停止などが可能になっています」(都内の糖尿病専門医)
 無自覚性低血糖が怖いのは突然意識を失うだけじゃない。知らない間に脳や心臓の血管がボロボロになっている可能性があるのだ。
 元理化学研究所脳科学研究センターチームリーダーで「愛し野内科クリニック」院長の岡本卓氏が言う。
「糖尿病の合併症というと“網膜症”“腎症”といった、高血糖で細い血管が詰まる病気ばかりが強調されますが、見逃せないのは低血糖が引き起こす脳や心臓などの大血管の病気です」
 通常、血糖値が下がると、すい臓や副腎から血糖値を上げるグルカゴンなどのホルモンが血液中に送り込まれて血糖値が急激に上がる。これを一日に何度も繰り返すと、ただでさえ傷つきやすく問題が起こりやすい糖尿病の人の血管は、さらなるダメージを受ける。
「そうなると心筋梗塞のリスクが増し、痴呆症も進行させるのです。自覚症状のない無自覚性低血糖はこの動きに拍車をかけます」(都内の循環器専門医)
 実際、米国の大学が糖尿病でインスリン治療をしている心臓の悪い人19人に対して、24時間血糖値を調べたところ、少なくとも1日1回、低血糖状態の時間帯があった。ところが、このとき計測された低血糖54回中28回は無自覚性低血糖だった。
「それも無自覚性低血糖が起きた28回中2回は、心電図で見ると明らかに心臓に悪影響が出ていた。つまり、糖尿病の人は本人が気づかないところで心臓が悪くなっていることが考えられるのです」(前出の循環器専門医)
 とくに怖いのは深夜の無自覚性低血糖だ。
「日本では2型糖尿病の夜間の低血糖は少ないとされるが、逆です。英国の研究によると、インスリン注射をしている2型糖尿病患者さんは、日中に比べて朝5時台には、気がつかない低血糖が100倍も起きていました。日本では24時間血糖測定が保険適用になっていないため、夜間の低血糖のデータ不足で研究が進んでいないだけです」(岡本院長)
 では、深夜の無自覚性低血糖を避けるにはどうしたらいいのか?
「24時間血糖測定を行うこと。インスリンなどの強い薬は極力避けて、低血糖が起こりにくい、体に優しい飲み薬の治療にし、できれば運動を中心にした治療にしましょう」(岡本院長)

1型と2型に大別される糖尿病のうち、日本ではインスリン依存型の1型は5%、インスリン非依存タイプの2型が95%と聞く。

インスリンを使う糖尿病患者は少数派なわけだが、糖尿病患者数は膨大で、中高年の4人に1人くらいは厳密に診断すると糖尿病というから、この記事の警告の対象になる人の数は何百万人のオーダーになるのかもしれない。

転ばぬ先の杖は、食養生に尽きる。

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