酒止めないで肝臓を復活
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肝臓を飲みながら1ヶ月で復活させる
年末年始でヘロヘロ
●γ―GTPが100~300まで上がる人もいる
年末年始の“酒と宴会の日々”で、あなたの肝臓は相当ダメージを受けている。杏雲堂病院肝臓科の小尾俊太郎部長が言う。
「顕著に数字で表れるのがγ―GTPです。成人男性の基準値10~50(IU/リットル)ですが、300近くまで跳ね上がる人がいます。多いのは、健診とかで肝機能の異常を指摘され、努力して基準値内まで改善した人が、年末年始で油断し、100近くまで上昇するケースです」
酒好きは、正月休みを終えても酒をやめない。上昇したγ―GTPは下がることなく、脂肪肝、肝硬変への道を確実に歩むことになるのだ。なんとか酒を飲みながら、肝臓を復活させる方法はないか? 専門家に聞いた。
「“飲みながら”なので、1カ月を目標にします。ポイントは、(1)アルコールを早く体外に出す(2)肝臓の働きを高める栄養成分を取る(3)肝臓に害を与えにくい飲み方をする、の3つです」(小尾部長)
まず、(1)だ。これがなぜ大事かというと、肝臓は「代謝」という重要な役割を担っているが、機能低下でそれがうまく行われなくなっているから。
「アセトアルデヒドが長く体内にとどまると、二日酔いやがんの原因になり肝臓に、より悪影響を与え、一層の機能低下につながります」(小尾部長)
対策は「海藻類や野菜、柑橘(かんきつ)類を取る」こと。海藻サラダ、ワカメの酢の物などをつまみにし、シメに少なくともコップ1杯の柑橘類のジュースを飲む。
「食物繊維、ビタミン、ミネラルが、アルコールの代謝を高めるのです」(小尾部長)
次に(2)だが、横浜創英短期大学・則岡孝子教授が次のものを挙げる。
「栄養成分のグルタチオン、クルクミン、セサミン、フラボノイド、ビタミンB 1とB1 2、タウリン、コリン、タンパク質が効果的です」
具体的には、牛レバー、赤貝、ホウレンソウ、ブロッコリー、カレー粉、ゴマ、タマネギ、豚肉、シジミ、カキ、エンドウ豆、豆腐、枝豆などだ。
「飲酒時に限らず、普段の食事でも取るようにします。朝食にブロッコリーやホウレンソウのごま和え、昼食にはポークカレーなど、夜飲むときは牛レバーや赤貝、枝豆、冷ややっこをつまみにするといい」(則岡教授)
最後の(3)では、「空腹で飲まない」を守る。
「空腹時に飲むと、肝臓のアルコール濃度が一気に上昇し、それだけ“被害”が大きくなります。特に先に取るのはタンパク質がいい。“食べると飲めない”タイプの人でも、チーズや牛乳、ヨーグルトなら、先に食べてもおいしく飲めるでしょう」(小尾部長)
小尾部長も“飲むクチ”らしいが、「やめることはできなくても、飲む量を減らすことは大事。無理せず自然に減らせる方法としては、お燗(かん)や焼酎お湯割りなど温かいものを飲むこと、“とりあえず”のビールをやめること、などが効果的です」と言う。
1月末を目指して、やるぞ!
疲れた肝臓を助ける食養生のポイントについての過去記事は、
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