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2010年1月18日 (月)

ヒブワクチン定期接種を

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子どもナビ:「ヒブワクチン定期接種を」 国立成育医療センター・斎藤昭彦医長に聞く - 毎日jp(毎日新聞)

細菌性髄膜炎を予防/「任意→供給増えず→高額」悪循環断つ

 細菌性髄膜炎を引き起こすインフルエンザ菌b型(ヒブ)のワクチン定期接種の実現を目指し、医師や市民グループが要望活動を繰り広げている。定期接種の必要性について、国立成育医療センター感染症科の斎藤昭彦医長に聞いた。【聞き手・野島康祐】

 --なぜ、いままで定期接種にならなかったのでしょう。

 ◆国内では長らく、ヒブによる髄膜炎の正確な患者数が分からないままで、発生頻度は少ないのではないか、という誤解があった。確かに、米国では87年の定期化前に10万人当たり約40人が発症していたのに対し、日本では8、9人程度だったという報告がある。それでも、国内では年間約600人がヒブによる髄膜炎にかかり、20人に1人が死亡、4人に1人が発達障害や聴覚異常などの重い後遺症に苦しんでいる。

 欧米と違い、日本ではまだ、大勢の人がワクチンを接種して社会全体を病気から守ろうとする「集団免疫」の考え方が乏しい。加えて、ワクチンの副作用についての過剰な恐れや法律面のハードルもある。

 --ワクチンの絶対量が足りず、予約しても半年待ちはザラですね。

 ◆任意だから、需要が読めず、絶対量が足りず、料金も高い(1回7000~8000円)という悪循環が起きている。製薬会社などワクチンの供給サイドも任意だとどれくらい供給していいのか予想できない。定期化すれば需要は計算できる。国内の1歳未満の人口は大体100万人規模で推移しているので、接種量、生産量の目安も立つ。

 --定期化で医療費が増大する懸念もあります。

 ◆費用対効果を考えましょう。国立病院機構三重病院の神谷斉名誉院長らの調査などをみると、定期化の恩恵は明らかです。定期化した場合、患者数と医療費が大幅に減り、ヒブのせいで親御さんの仕事が滞ることもなくなるので、社会全体に年間200億円ぐらいの恩恵がある。ヒブに次ぐ細菌性髄膜炎の原因菌で、肺炎なども引き起こす肺炎球菌にいたっては400億円ものプラスです。ヒブによる髄膜炎の発症がゼロに近づいた米国でも、大きな経済効果があったと言われている。

 --任意だから接種の必要を感じない親御さんもいるようです。

 ◆帰国して1年半になるが、15人の細菌性髄膜炎の子どもを診察した。うち4人が重い後遺症と闘っている。他にも原因菌があり、ヒブワクチンを打っても細菌性髄膜炎にならないとは限らないが、罹患(りかん)する可能性は確実に減る。生後2カ月から接種できます。ヒブによる髄膜炎は2歳以下に多いので、早めに接種してください。

ヒブと細菌性髄膜炎

 鼻やのどの粘膜にすみついているヒブが、何かのきっかけで血液や肺の中に入り込むと、細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋(こうとうがい)炎、敗血症などの重病を引き起こすことがある。原因菌は、多い順にヒブ、肺炎球菌、B群溶連菌、大腸菌など。各種調査の結果、ヒブが原因菌となっている割合は全体の5~6割、肺炎球菌を加えると7~8割を占める。0~4歳の乳幼児が必要に応じてヒブワクチンを接種すると、確実に発症率を下げられる。名前のせいで誤解されやすいが、細菌のヒブはウイルスによる季節性や新型のインフルエンザとは無関係。

年間600人の罹患でワクチン導入制度化でなぜ200億円の経済効果になるのか理解できませんが、

身近にこの病に悩まされているケースがあります。

少子化が問題の昨今、国家の繁栄の重大要素の小児の健康は重要です。

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