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2009年12月16日 (水)

国産生薬に山村の活路

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
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リンク: [漢方療法](5)国産生薬に山村の活路 : 医療ニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).

 高知県越知町。仁淀川渓谷を見下ろす標高500メートルの山の斜面に、生薬の柴胡(さいこ)の畑が広がる。根が原料となる。収穫期を迎え、作柄を確認に来た生薬栽培農業法人「ヒューマンライフ土佐」の片岡継雄組合長(72)と、製薬会社、ツムラ生薬本部の原裕司課長(44)の後ろに、谷をひとまたぎにする大きな虹がかかった。「北斜面の厳しい土地でも立派に育つんですから、薬草は強いですわ」。引き抜いた根を見ながら、片岡さんは満足そうだ。

 1986年に栽培を始めた片岡さんは、原さんと二人三脚で品質改良と生産拡大に取り組んできた。減反、都市への人口流出が進む中で、山村農業の新たな活路を生薬栽培にかけたのだ。

 片岡さんの呼びかけに応じて、160軒の農家が生薬を栽培。収穫をヒューマンライフ土佐に集め、洗浄、裁断などの作業を行い、製薬工場に出荷する仕組みだ。「毎年、定額で買い取りしてもらう契約で、収入の安定が農家には魅力。また薬草は栽培が楽で、高齢者にも十分にやれるのです」という。組合の畑も含め約50ヘクタール、町内の休耕農地の2割を生薬栽培に活用し、年間20~30トンの柴胡を生産。町の大切な産業になっている。

 認知症治療薬に使われる釣藤鈎(ちょうとうこう)、手術後の腸閉塞治療薬に使われる山椒など、栽培種も増やした。さらに12ヘクタールの山林を広葉樹に植え替えるプロジェクトでは、キハダ(黄柏・おうばく)、ホオ(厚朴)などの薬用樹木を加え、高齢者への投与が増える今後の需要も視野に入れている。

 日本の医療現場で使われている漢方の生薬は、約120種。ところが国産の生薬は15%たらず。80%を中国から、残りはベトナムなどからの輸入に頼る。いま、その入手に赤信号がともっている。砂漠周辺に自生する、甘草、麻黄(まおう)などの重要な生薬は、これまで多くを野生種に頼ってきた。ところが乱獲を恐れた中国政府は2000年以降、野生種の輸出を制限、禁止する方向に舵を切り始めたからだ。

 「野生種と同じ薬効を持つ生薬をどう栽培するか、国産の栽培量をいかに増やすかが、漢方医療の生命線を左右するのです」(原さん)。製薬企業は中国本土でも生薬栽培を展開しており、片岡さんの所には、生産・処理技術を学ぶため、中国各地の生産者が見学に訪れる。

 生薬栽培は長野、岩手県のほか、炭鉱閉鎖で破綻した北海道夕張市でもスタート。過疎地の新たな農業として注目されている。(おわり)

 このシリーズは編集委員・小出重幸が担当しました。

(2009年12月16日 読売新聞)

日本の食糧の自給率は40%を切っていて、大きな問題ですが、漢方生薬の自給自足も、とても重要な課題です。

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