寝たきり防止 八味地黄丸
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リンク: (4)寝たきり防止に八味地黄丸 : 連載・健康プラス : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞).
地黄、桂皮など八つの生薬を成分とする「八味地黄丸」は、超高齢時代を迎える日本には欠かせない「抗老化薬」として知られる。
漢方医学でいう五臓のうち、「腎」の代表的な治療薬。老化によって、呼吸機能や水分代謝などをつかさどる腎の機能が落ちた時に発症する病気に処方されている。
飯塚病院東洋医学センター(福岡県飯塚市)所長の三潴(みつま)忠道医師らが行った研究でも、腎機能障害、腰痛、気管支ぜんそく、脳血管障害の後遺症などに効果があった。例えば、比較的軽い慢性腎機能障害の患者に八味地黄丸を6か月投与したところ、腎機能障害の進行を抑制する効果があることがわかった。また、手足や腰の痛みなどを訴える患者に4週間投与したところ、60歳以上の患者では6割が改善した。
三潴さんは「八味地黄丸などの投与で、体力や意欲が回復するため、高齢者の寝たきりを防ぐ効果もあると考えられる」と説明する。
かつて嘱託医を務めていた病院関連施設の有料老人ホーム「ノア21」で、漢方薬を幅広く活用した経験も持つ。加齢に伴う何らかの病気を患っていた半数以上の入居者に八味地黄丸を処方した。
90歳代の認知症の男性は、大腿骨骨折と肺炎を患った後、眠りがちだったが、八味地黄丸と黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)の服用で食欲と意欲が回復し、つえをつきながら1日1500歩も歩けるようになった。
29人中、寝たきりから離脱した人が4人、日常生活動作が改善した人は8人に上ったという。
もちろん、八味地黄丸にも副作用があり、胃腸障害がある人などには使えない。
三潴さんは「漢方をうまく使えば、医療費や介護費用の膨張を抑えるとともに、何より本人や家族が幸せになる」と話している。(針原陽子)(2009年11月14日 読売新聞)
八味地黄丸系統の漢方処方は、腎虚のクスリといって、腎が弱ってくる中年以降の全ての人が保健薬として飲み続けると良いとされる名処方です。
適応は男性に多いのですが、女性の方でも飲んでいると調子が良いので継続される方も少なくありません。
転胞(てんぽう)といって、女性が産褥時に小便が出なくなる病気があります。
尿管がねじれて起るのですが、この時に八味地黄丸を服用するとたちどころに治ります。
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