インスリン分泌促すたんぱく質発見 神戸大
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インスリン分泌促すたんぱく質、神戸大教授ら発見 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
糖尿病治療に有効なインスリンの分泌を促す、たんぱく質(Epac2)を神戸大の清野進教授らが見つけた。新たな糖尿病治療薬開発につながる成果で、31日の科学誌サイエンスに発表する。
これまで、膵臓のβ細胞にあるEpac2が、インスリン分泌に関与することはわかっていたが、日本で最も多い、100万人以上が服用する治療薬「スルホニル尿素薬(SU薬)」が効くのは、Epac2とは関係ない仕組みと考えられていた。
清野教授らは、今回、このSU薬が、従来の仕組み以外にも、直接Epac2と結合することで、インスリン分泌が促されることを突き止めた。
(2009年7月31日 読売新聞)
紙上では、続きがあって、
実際、Epac2を作れなくしたマウスに、ブドウ糖を与えて血糖値を上げた後、SU薬を与えても、正常なタンパク質を持つマウスに比べてインスリンの分泌が半分程度にしかならなかった。
とある。
ネット上で、清野教授の教室のEpac2に関する研究報告が見られる。
http://www.med.kobe-u.ac.jp/phys1/result/detail03.html
今回の発見により糖尿病発症の病因解明や治療法の開発に向けてのアプローチが大きく変わる可能性があり、臨床的な観点からも重要な発見であると考えられます。 (全反射型蛍光顕微鏡を用いたインスリン分泌顆粒動態の制御機構の解明)
Epac2/Rap1は分泌顆粒の分泌顆粒プールのサイズを増やすことで、インスリン分泌の第1相を増強することが示唆されました。 (cAMP/Epac2/Rap1によるインスリン分泌増強機構の解明 )
コンピューターシミュレーションとバイオイメージング技術の融合によるインスリン分泌機構の研究は、世界に先駆けたアプローチであり、これま でにない新たな発想によるインスリン分泌機構の解明につながることが期待されます。(インスリン分泌シミュレーターの開発)
同定された分子は、Epac2を介したインスリン分泌制御機構の新たな発見につながることが期待されます。(Epac2 FRETセンサーの開発 )
本アプローチは実際の細胞活動を反映する代謝機能を包括的に知ることが出来ることから、今後は代謝シグナルの膵β細胞の代謝シグナルによるインスリン分泌制御機構の解明 同定のみならず糖代謝異常の疾患マーカーの開発など幅広い利用が期待されます。 (膵β細胞の代謝シグナルによるインスリン分泌制御機構の解明 )
などとある。
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