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2009年6月 1日 (月)

現代食生活の実態(2)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
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岩村暢子さんの報告関連の続きです。

数年前の記事ですがネットで見られます。

酒文化研究所のサイト。
酒文化論考集 「変わる食卓・消えた晩酌」
岩村暢子 (株式会社アサツーディーケイ)

失われた家庭の伝承力
-食など生活の基本的な躾は家庭で教えるものと考えられてきましたから、それが揺らいでいることを無視して学校教育が家庭科を軽視した結果というふうにも見えますね。
岩村 「学校教育が」というよりは、社会や経済の要請のほうが強かったのではないしょうか。
 当時の家庭、親だって変化していたのです。1960年以降、家庭にはいままでなかったような加工調味料がたくさん入ってきて、家庭の食卓を変えてきました。だから彼女たちの母親世代も、いままで作ったこともないようなメニューを作り始めたわけです。それらをどんどん取り入れることが「豊かな食卓」だと皆が思った時代ではないでしょうか。麻婆豆腐やクリームシチューの素、サラダドレッシングやスパゲティソースなんかも、それ以前にはほとんど使われていなかったものです。お母さんたちだって、おばあちゃんから習っていたものではありません。加工品、加工調味料を「買う」ことで、新しい家庭メニューを取り込んでいったわけです。
 そのせいだけでもありませんが、この母親世代は、娘たちへ自分の味や家庭料理を伝承することに積極的ではないんです。「私のやり方なんか覚えるより、きちんとしたところで習ってきなさい」と言う母親が多い。あるいは「結婚したらどうせやらなければならないんだからいまはしなくていい」「手伝いより勉強していなさい」と言って教えてもらえなかったケースも珍しくありません。
 結婚して子供連れで実家に帰っても、お客さんになって「手伝いません」という主婦がたくさん調査には出てきます。だから、伝承といっても、一緒に台所にたって習おうとする姿が見られない。「せっかく来たんだから、お母さんのあれ、作って」という関係ですね。

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未来経済研究室のサイト

The World Compass(三井物産戦略研究所機関誌)
2003年10月号掲載

特集 「食」の現場から
食卓が語る日本の現在(インタビュー&構成)
岩村暢子氏(アサツー ディ・ケイ第二営業総括 200Xファミリーデザインルーム長)

1.浮かび上がった「60年生まれ」の断層

小村
 『変わる家族変わる食卓』、たいへん興味深く読ませていただきました。調査結果はもちろんですが、調査の手法や過程についても学ぶべき点が多いと感じていまして、今日はまず「食DRIVE」の調査を始められた背景とか狙いといったあたりからお話しいただけますでしょうか。

岩村 1993、4年ころのことですが、ファミリー層を対象とした市場調査の結果をベースにした商品開発やプロモーションが、家電、食品、トイレタリー、子育て関係、レジャーなど、いろいろな商品分野で、思うような成果を生まなくなってきたのです。例えば、簡便指向は調査対象の90%が支持しているのに、なぜかその簡便商品が受けないというような現象が、90年代の前半に次々と出てきました。
 通常の市場調査では、対象を年齢階層とか職業別といった属性別に見ていくケースが多いんですが、その手法ではどうしてもうまくいかなくなってきた。そういう背景があって、その当時ファミリー層に入ってきた人たちを中心に、生育史研究を始めたんです。何歳のときにどんな事があって、どういう影響を受けたか、ヒットしたお菓子やオモチャの発売、流行ったファッションや音楽、家庭の教育観から学校教育の指導要領まで含めてすべて、もう一回なぞり直して、その後の価値観の形成などにどのような影響があったのだろうかということを調べてみたわけです。
 その結果浮かび上がってきたのが、生まれ年で1960年というところに、大きな断層があるということでした。60年以降に生まれた人々の価値観や言葉の使い方は、それ以前に生まれた人々と大きく違っている。例えば、メーカーが60年以前生まれの感覚で「簡便」だと思って作った商品が、60年以降生まれの人には「そんなトロい商品のどこが簡便なんだ」と思われていたりする。あるいは「本格的なものを指向しますか?」なんてアンケートで聞いて、その結果をもとに「本格」指向の施策を打ってみても、上の世代が思っている「本格」と、20代、30代の人が思っている「本格」というのが全然意味が違っているので、うまくいかない。同じ言葉でも、その意味とか価値観に食い違いが生じてきていたわけです。

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