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2009年6月の25件の投稿

2009年6月29日 (月)

成人T細胞白血病 108万人(2)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
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前回の投稿、成人T細胞白血病の続きです。

立がんセンターがん情報サービスによると、

全身のリンパ節が腫(は)れたり、肝臓や脾臓(ひぞう)の腫大、皮膚紅斑(ひふこうはん)や皮下腫瘤(ひかしゅりゅう)などの皮膚病変、下痢や腹痛などの消化器症状がしばしばみられる。
成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)の病勢の悪化によって血液中のカルシウム値が上昇(高カルシウム血症)すると、全身倦怠感(けんたいかん)、便秘、意識障害等を起こす。
また、免疫能低下により、いわゆる日和見感染症を高頻度に合併する。

貧血、血小板減少は急性白血病に比べて軽度だが、白血病化した場合は、白血球数がさまざまな程度に増加する。
肝機能障害や低蛋白血症(ていたんぱくけっしょう)も高頻度にみられる。
肝脾腫大、腹腔内(ふくくうない)リンパ節腫大、腹水等がみられることが多く、ATLL細胞の消化管浸潤(しんじゅん)例では、潰瘍(かいよう)などの粘膜異常や腫瘤形成(しゅりゅうけいせい)などがみられる。

治療の流れ

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詳しくは、こちらで。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/data/ATL.html

予後は、

成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)に対して、化学療法のみの治療成績では完全寛解率は16~41%、生存期間中央値は3~13ヵ月であり、その予後は依然極めて不良です。ただ最近になって、同種造血幹細胞移植によって、ATLLの治癒も期待できるようになりました。高齢の患者さんや造血幹細胞移植の対象でない場合においても、化学療法と分子標的薬剤の組み合わせによって今後徐々にではありますが、確実に改善すると期待されています。

とあります。

とても怖い疾患でありますが、

ATLLは、HTLV-1感染から数十年の経過後に、感染リンパ球の遺伝子的な変化の積み重ねによって発症すると考えられています。

ということであり、感染しても発症するまでに寿命がくる事が多いということになります。

HTLV-1キャリアが40歳以上になると、1年間に1,000人に1人の割合でATLLが発症すると推測され、HTLV-1キャリアのATLLの生涯発症率は3~5%といわれています。

このように、HTLV-1キャリアのほんの一部がATLLを発症するわけですが、どのようなキャリアがATLLを発症しやすいのかは、現在まで明らかにされていません。

つづく

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2009年6月27日 (土)

成人T細胞白血病 108万人

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リンク: 白血病ウイルス感染者108万人 大都市圏で割合増 - 47NEWS(よんななニュース).  2009/06/27 18:03   【共同通信】

 母乳を通じて母子感染し、白血病などを引き起こす可能性がある成人T細胞白血病ウイルス(HTLV1)について厚生労働省研究班が約20年ぶりに実施した調査で、感染者の地域別割合がもともと高かった九州で減少し、関東や中部、近畿の大都市圏で増加したことが27日、分かった。

 国内の感染者数は約108万人と推計。旧厚生省研究班が1988~90年度にまとめた調査の約120万人と比べ大きな変化はなかった。これまで全国的な対策は取られておらず、子供への感染を防ぐ取り組みが急務となりそうだ。

 研究班班長の山口一成国立感染症研究所客員研究員は大都市圏での割合増加について、感染者が多い九州からの人の移動が背景にあると指摘。「妊婦への抗体検査や授乳指導を実施している自治体は一部に限られ、感染者総数もあまり減少していない」と話した。

 HTLV1はATLと呼ばれるタイプの白血病や、歩行障害などが出る脊髄症(HAM)の原因となる。ATLの発症率は3~5%。根本的な治療法はなく、年間約千人が亡くなっている。

 今回の調査は、2006~07年に初めて献血した全国の約119万人を対象に実施、3787人の感染が確認された。

 感染者の地域別割合は、九州が前回調査の50・9%から41・4%に減少。一方、関東は17・3%(前回10・8%)、中部8・2%(同4・8%)、近畿20・3%(同17・0%)で、いずれも前回より増加した。

この疾患は国立がんセンターがん対策情報センターのがん情報サービスに詳しい

1977年、日本ではじめて報告された疾患。
他の悪性リンパ腫や白血病と大きく異なるのは、このがんは、ヒトTリンパ向性ウイルス1型(Human T-lymphotropic Virus Type I:“HTLV-1”)によって引き起こされること。
主に西南日本に多く、リンパ節腫脹(しゅちょう)、肝脾腫大(かんひしゅだい)、皮膚病変、高カルシウム血症を特徴とする。
悪性リンパ腫の一種で、大部分が白血病化するために、成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia:ATL)や、成人T細胞白血病リンパ腫(Adult T-cell Leukemia/Lymphoma:ATLL)と呼ばれる。

日本では120万人、世界では1,000~2,000万人のヒトTリンパ向性ウイルス1型(HTLV-1)キャリアがいると推定されている。
日本では、九州を中心とした西南日本、紀伊半島、三陸海岸、北海道などに多く、世界的にはカリブ海沿岸地域、南米アンデス地域、中近東、アフリカなどで多くみられる。
しかし、東京や大阪では比率は低いものの、実際には、人数にするとかなりの数のキャリアとATLLの患者さんが存在している。

免疫担当細胞として重要なT細胞ががん化したもので、強い免疫不全を示す。
そのため、感染症にかかりやすくなり、真菌、原虫、寄生虫、ウイルスなどによる日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)を高頻度に合併する。
抗がん剤が最初から効きにくかったり、途中から効きにくくなったりする性質があり、化学療法にしばしば抵抗性を示す。
また寛解(見かけ上病気が良くなること)が得られたとしても、再発率は非常に高い。
ATLLに伴う免疫不全に加えて、抗がん剤が効きにくいことから、ATLLの予後(治療後の経過)は現在でも極めて不良です。

つづく

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2009年6月26日 (金)

クローン牛・豚 安全評価 食品安全委員会

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リンク: クローン牛・豚「安全」…食品委 : ニュース : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 体細胞クローン技術で生まれた牛や豚の食品としての安全性について、内閣府食品安全委員会(見上彪委員長)は25日、「従来の家畜と同様に安全だ」とする評価書をまとめ、厚生労働省に答申した。

 これで同省の規制対象にならないことが確定した。今後は流通の可否について、農林水産省が改めて検討する。

 評価の理由として〈1〉遺伝子は従来の家畜と同じ〈2〉肉や乳の成分にも差がない――などをあげた。クローン家畜の子孫についても、同様に安全と判断した。

 ただ、安全委が評価書案を公表して意見を募集したところ、安全性に対する不安の声が数多く寄せられたため、見上委員長は「国民の理解を得られるように、情報提供を継続して行う必要がある」と話している。

 国内では、牛と豚合わせて約900頭が体細胞クローン技術で生まれているが、農水省が各研究所に出荷の自粛を要請しており、流通はしていない。

(2009年6月26日  読売新聞)

新開発食品評価書 「体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代に由来する食品」はこちら
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai291/dai291kai-siryou5-5.pdf

農水省が流通にOKを出すにまでには未だ時間がかかるでしょう。

kiyohiko は、自然の摂理に反する行為は必ず報いを受けると思っています。
10年程度の観察、研究で結論を出すのは尚早に過ぎます。

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2009年6月25日 (木)

新型インフル、感染第3の山突入か

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新型インフル、国内で感染者1000人をこえた。
世界で8番目。

リンク: 新型インフル、感染第3の山突入か : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 国内における新型インフルエンザ感染者は、世界保健機関(WHO)が4月27日に初めて警戒レベルを引き上げてから約2か月で1000人を超えた。

 感染は今も収まる兆しを見せておらず、政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会の尾身茂委員長は「今後も感染が急拡大する南半球からのウイルス流入は避けられず、夏場も今のような状況が続くだろう」と指摘している。

 発症日ごとの流行状況をまとめた厚生労働省の集計によると、国内の感染者は兵庫県と大阪府の高校で集団感染があった5月17日に67人とピークを迎えたが、休校措置の効果が出て下火になった。しかし6月上旬に福岡市の小中学校などで新たな感染が確認されると、同月10日に42人が発症し、2度目のピークを記録。その後も東京都内の高校などで感染が相次いだほか、海外からの帰国者の発症も増えている。同省が集計を週1回に切り替えた19日以降も感染者は1日40~50人ほど確認されており、流行は第3の「山」に入っている可能性がある。

 同省によると、感染者の約7割は10代以下の若い世代。これまで重症化の報告はない。同省の担当者は「海外渡航歴などもなく、感染源が全く分からない感染者が一定の割合で出てきているのは確か」と徐々に感染が広がっていることは認める一方、「感染者の7~8割はすでに完治し、患者が急増しているわけではない」と強調する。

 政府は当面、行動計画を現在の第2段階(国内発生早期)から第3段階(まんえん期など)に引き上げず、流行の第2波が予想される秋以降に向け、妊婦や持病がある人など重症化する恐れがある患者の治療を最優先する医療体制の整備などを急ぐ方針。

 WHOの発表(24日現在)によると、世界の累計感染者数は5万5000人を超え、最も多いのは米国の2万1449人。冬場に入る南半球でチリが4315人、オーストラリアが2857人などと急増中で、死者も世界全体で238人出ている。

(2009年6月25日  読売新聞)

検査率はどのくらいなのだろう。
1000人はどのくらいの氷山の一角なのか?

新型インフルは最悪のケースで四人に一人の感染が予想されると聞く。
一億三千万人の四人に一人は、3250万人。
1000人の感染でこの騒動なのだから、3250万人のケースは想像もできない??

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2009年6月24日 (水)

ミツバチ 元気になる善玉菌発見

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asahi.com(朝日新聞社):お疲れミツバチにどうぞ 群れを元気にする善玉菌発見 - サイエンス 2009年6月21日9時9分

 ミツバチの伝染病を防ぎ、群れの増大に効果がある善玉菌を宮崎大学農学部の前田昌調(まさちか)教授(微生物学)が発見した。園芸農業で授粉に使うミツバチは、輸入が止まったことなどから全国的に不足している。前田教授は「薬剤を使わずハチを元気にする。ハチ不足の解消になれば」と話している。

 前田教授と日本養蜂はちみつ協会(東京都)が17日、宮崎県庁で発表した。菌が入った液体を22日から販売する。ミツバチのエサに混ぜたり、水で薄めて巣箱に噴霧したりして利用できる。

 前田教授によると、見つかった善玉菌はシュウドモナス属の新種の細菌で、ミツバチの水飲み場になっていた宮崎県小林市のわき水から採取した。同属の細菌は土壌や水中に多く生息するが、この新種は特に強い抗病原菌、抗ウイルス作用を示したという。

 ミツバチの代表的な伝染病は、幼虫に感染して群れを全滅させる危険がある腐蛆(ふそ)病やチョーク病。同協会によると、有効な薬剤がほとんどなく、「腐蛆病の発症が見つかった場合、感染防止のため群れごと焼却処分している」という。

 前田教授は、新種の細菌を入れた容器で腐蛆病やチョーク病の病原菌を培養したところ、菌を入れない場合に比べ病原菌の増殖を7~8割阻害したことを確認した。また、腐蛆病に感染させたハチの群れ(約300匹)に同菌を混ぜた砂糖液をエサとして与えたところ5週間たっても発症はゼロ。一方、菌を混ぜない群れでは16匹が発症した。さらに、エサに菌を混ぜた群れのハチの5週間での増加数は、混ぜない群れと比べ平均2倍となったという。

 「菌を与えると、一匹一匹の活力が上がり、群れが安定する」と前田教授。近年、米国を中心に発生している大量のハチの群れが消失する「蜂群崩壊症候群」にも有効ではないかとみている。

日本のミツバチ不足と米国などで発生している、ミツバチ大量失踪現象解決の救世主として期待しましょう。

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2009年6月23日 (火)

謎の食中毒増加中、短時間で発症し回復

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食中毒関連で要注意のニュースのような気がします。

リンク: 謎の食中毒が増加中、短時間で発症し回復 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

昨年度100件超え・・・厚労省調査へ

 食後短時間で一過性の下痢嘔吐の症状を呈し、原因物質が特定できない食中毒がここ数年、首都圏や瀬戸内海沿岸、北陸地方などで相次ぎ、地元の保健所が「再発防止策の取りようがない」と対応に苦慮している。

 関係自治体は「広範囲で発生している」として全国規模の調査を国に要請。厚生労働省が国立機関に研究分析を依頼し、事例収集を進めている。

 厚労省などによると、原因物質が特定できない食中毒には、〈1〉主症状が下痢や嘔吐〈2〉食後、発症まで平均4、5時間程度と短い〈3〉軽症で回復も早い――という共通点がある。保健所などが残飯や吐しゃ物を検査しても原因となる細菌や毒素などが検出されず、原因が特定されていない。食中毒と断定されるには至らなかった有症苦情事案にも同様ケースがあるという。

 岡山県の倉敷市保健所が中心となり、昨夏、瀬戸内海沿岸27府県市に、原因不明の食中毒や苦情事案についてアンケートをしたところ、回答した21自治体のうち20自治体が「あり」とした。06年度29件、07年度87件、08年度は夏までで32件。2年半の合計では広島県51件、兵庫県27件などが多かった。

 さらに同保健所が今年初め、瀬戸内地区を除いた全国の都道府県や政令市など97自治体に聞いた結果、回答した70自治体のうち54自治体が「あり」とした。集計すると、04年度27件、05年度40件、06年度71件、07年度89件と増え、08年度は112件に。地域別の最近3年間の合計では、東京都52件、千葉県41件、福井県33件などが多かった。

 調査を担当する同保健所の吉岡明彦参事は「患者数は1件につき数人から数十人。年間数百人以上になるのでは」と指摘。「既に知られている細菌は体内に入って増殖するまでの時間がもう少し長い。未知の物質が原因の可能性がある」として調査を継続する予定だ。

 ここ2年間で約10件の同様事案が発生した石川県なども昨年末に厚労省に原因の特定を要請。今年2月の首都圏の自治体担当者会議でも話題に上ったという。

 現在では主要な食中毒の原因物質も、過去にさかのぼると「原因不明」とされた時代がある。昨年の食中毒のうち患者数が最も多いノロウイルスも、遺伝子検査が確立し、国が原因物質に追加したのは1997年のことだった。

 厚労省から要請を受け、自治体への助言に取り組む国立医薬品食品衛生研究所の小西良子・衛生微生物部長は「各地の事例が同一現象とはまだ言えない。さらに事例を収集・解析する必要がある」と話す。厚労省は「近年まれにみる発見につながる可能性もあるが、まだ情報不足」とする。

 有症苦情事案 嘔吐や下痢など食中毒のような症状を呈していても、原因物質が特定できない場合、「食中毒」としては報告されず、有症苦情事案として扱われることが多い。食中毒と断定すると、原因施設が営業停止処分などになるため、行政側が慎重に判断することも影響している。原因物質が検出されなくても、複数のグループが同じ施設で食事をしていたなどの状況があれば、食中毒と断定され、国の統計に計上される。

(2009年6月22日  読売新聞)

このような症状を昔は漢方の病名では、霍乱(かくらん)と呼んでいて、傷寒論という漢方の原典に霍乱病の篇があります。
代表の対応処方としては、五苓散(ごれいさん)と理中丸(りちゅがん)が挙がっています。
吐き下しの霍乱病で、頭痛、発熱し身体が痛み、熱くて水を飲みたがるものには五苓散を用い、寒気(さむけ)が多くて水を飲みたくない場合は理中丸を用いるとされています。

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2009年6月22日 (月)

HIV 性交渉感染が急増、感染者政府発表の倍以上か―中国

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リンク: <HIV>性交渉による感染が急増、感染者は政府発表の倍以上か―中国(Record China) - Yahoo!ニュース6月19日22時7分配信

2009年6月18日、長年エイズの予防と治療についての研究に従事している上海疾病予防センター終身教授の康来儀(カン・ライイー)氏が、中国のHIV(ヒト免疫不全ウィルス)感染者は70万人を超え、性交渉による感染の比率が急速に高まっていると指摘した。中国新聞網が伝えた。

康氏は、中国衛生部は08年末の時点で中国のHIV感染者は27万人以上と発表しているが、実際にはエイズ発病者を含めて70万人以上の感染者が存在するとの専門家の見解を紹介した。05年までの20年間には10%未満だった性交渉による感染の比率は、08年には45.8%にまで上昇、薬物等の感染経路による感染比率は逆に下がっているという。

同氏によると、性交渉による感染経路において、同性愛者の感染者増加が最も著しく、05年には1.5%だった上海市の同性愛者感染の比率が、06年には4.1%、07年には7.5%になったという。

現在、多くの省・市が、感染経路となりやすい施設等を対象にHIV感染とエイズに関する啓蒙活動を行っているが、上海の風俗従事者のコンドーム使用率が01年の14%から40%以上に上昇したことに見られるように、これらの活動が感染予防に大きな役割を果たしている、と同氏は評価した。(翻訳・編集/津野尾)

先日、夜東京駅近辺の街を歩いていた時、大勢の客引きマッサージ嬢に声を掛けられました。
顔では分かりませんが、言葉のなまりで東アジアのお嬢さんと分かります。
雰囲気、風情は prostitute。
若い人、元気な人、好きもののあなた。
後悔先に立たず、
君子危うきに近寄らず
ですよ。

本当に。

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2009年6月20日 (土)

新型インフル 季節性並みに対応策緩和

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リンク: 【新型インフル】「季節性」並みに対応策緩和 厚労省が新指針 (1/2ページ) - MSN産経ニュース. 2009.6.19 11:17

 新型インフルエンザ対策の見直しを進めていた厚生労働省は19日、医療体制や空港の検疫体制を大幅に弾力化させ、通常の季節性対策に近づける新たな運用指針を発表した。ウイルスが「弱毒性」であることや、秋冬での感染の拡大が避けられないとの判断から、病床の確保など重症患者の救命を優先させる。同日から段階的に切り替えていく。

 運用指針は秋から冬にかけて、患者の大幅な増加が起こりうるとの立場から、患者数の急激な増加をできるだけ抑制し、感染の拡大時期を遅らせることを基本方針とした。急激な患者数の増加を抑えることで、医療機関の負担を軽減させ、重症者に対する医療体制の維持を図る。

 具体的には、患者発生が少ない「少数地域」と患者の急増が見られる「急増地域」に分けて実施している現在の対策区分を廃止。すべての地域で急増地域に近い対応がとられることになる。

 医療体制では、感染症指定医療機関での入院措置を原則としてやめ、自宅療養とする。入院が必要なケースでは、一般医療機関でも入院を可能とした。

 診察も感染者と一般患者を分ける発熱外来に限定せず、すべての医療機関で可能とした。その際、各医療機関は発熱患者と一般患者の待合室を分けるなどの対策をとる。感染者の把握も全数にこだわらず、集団感染など大規模な感染が発生している地域を優先して調べる。

 空港の検疫所での遺伝子診断「PCR」も原則中止。濃厚接触者の把握のため、空港の検疫で実施してきた「健康状態質問票」の配布もやめる。

 厚労省は今回の運用指針について、「秋の大流行も見据えた中長期的な指針」と説明。ただし、ウイルスの病原性が増した場合には、再度運用指針を見直すとしている。

 一方、新型インフルエンザのワクチンについても、7月中旬から製造を開始すると発表。約2500万人分が製造可能となる見通し。接種の優先順位は今後の検討課題だが、10月にも供給が可能となる。

秋に強毒性のタイプに変異した新型が発生しないことを祈ります。

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2009年6月19日 (金)

タミフル 厚労大臣宛要望書

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NPO法人医療ビジランスセンターが厚生労働大臣に要望書を提出しています。

リンク: タミフルで厚労大臣宛に要望書提出.

6月16日に厚生労働省薬事・食品衛生審議会の安全対策調査会が開催され、タミフルの害について審議されました。

これに先立ち、NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック)として厚生労働大臣あてに要望書を提出しました。

今回の要望書で初めて触れた点がいくつかあります。

  1. メーカーが公開を拒否した動物実験データを公開:

−突然死との因果関係がさらに明らかになりましたー

これまでの離乳前ラットのデータにメーカーが公開を拒否したままの多数の動物実験を合わせると、タミフルをたくさん投与すればするほど赤ちゃんラットの死亡(大部分は突然死)が増加している様子が一目瞭然です()。これを用量-反応関係があるといい、タミフルを投与しなければ、赤ちゃんラットは全く死亡していないので、死亡はタミフルによること、つまり因果関係が明らかです。

これだけ、因果関係の明瞭な死亡が生じているのに、どうして突然死との因果関係が認められないのでしょうか。メーカーはどうして公開を拒否しているのでしょうか。

  1. 母動物に使用して新生児死亡が5〜12倍倍増加

次に新たな点は、新生児死亡が最低用量でも5倍近く多くなり、これも量を増やすほど増加していた点です(速報119号および120号で報告済みですが、要望書でははじめて)。これも明瞭な因果関係があります。

  1. 予防に使用された高齢者がタミフル服用後死亡

−低体温の後、突然意識消失し死亡−

はじめて予防的に用いたタミフルで74歳の女性が死亡されました。ハイリスクほど危険であること、ハイリスクでない人は自然治癒するためタミフルは不要であることを、あらためて強調しました。

これらの点に特に注目してお読みください。

要望書はこちらで見られる。
http://www.npojip.org/sokuho/no124yobosho.pdf

きちんとした回答が出ることを期待します。

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2009年6月18日 (木)

移植法A案 衆院通過、年齢制限は撤廃

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リンク: 移植法A案が衆院通過、年齢制限は撤廃 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 臓器移植法改正案は18日午後、衆院本会議で採決され、脳死を「人の死」とすることを前提に、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供を可能とすることを柱としたA案が賛成多数で可決された。

 審議の舞台は参院に移るが、A案の成立に消極的な意見や慎重審議を求める声が出ており、成立までには曲折も予想される。

 採決は記名投票で行われ、投票結果は賛成263、反対167だった。投票総数は430だった。共産党は時期尚早との理由で採決を棄権し、そのほかの政党は個人の死生観や倫理観に基づく問題であるとして、党議拘束をかけず議員個人の判断に委ねた。

 A案は脳死が「人の死」であることを前提として、臓器提供の条件について、書面による生前の意思表示と家族の同意を必要としている現行制度を大幅に緩和した。本人意思が不明でも生前の拒否がない限り家族の同意で臓器提供できるよう改める。現行では臓器提供の意思表示ができる年齢を15歳以上としているが、本人意思が不明でも臓器提供が可能になることで年齢制限は撤廃され、乳幼児からの臓器提供が可能となる。また親族への臓器の優先提供についても本人の意思表示ができると定めている。

 国会に提出された四つの改正案のうち、最も臓器移植の機会を拡大する可能性があり、患者団体や日本移植学会などが支持していた。

 残る3案は、臓器提供可能年齢を現在の「15歳以上」から「12歳以上」に引き下げるB案、脳死の定義を厳格化するC案、15歳未満について家族の同意と第三者による審査を条件に可能とするD案だったが、最初に採決されたA案が過半数の支持を得たため、採決されないまま廃案となった。

 A案は同日中に参院に送付され、参院厚生労働委員会で審議が行われる見通しだ。参院の民主、社民両党の有志議員はC案の考えに近い新案を参院に提出する構えを見せており、西岡武夫・参院議院運営委員長は「参院でまだ何の議論もしていない。この問題は慎重にあらゆるケースを考えないと禍根を残す」として、一定期間の審議が必要との認識を示している。

 現行の臓器移植法は1997年6月に成立した。施行後3年の見直し規定があり、臓器提供条件の緩和や15歳未満の臓器提供を認めるよう、患者団体や日本移植学会が法改正を求めてきた。2006年にA、B両案が与党の有志議員によって国会に提出された。C案は両案の対案として、野党の有志議員によって07年に提出されたが、長らくたなざらしの状態が続いていた。

 昨年5月、国際移植学会が自国外での臓器移植自粛を求めた「イスタンブール宣言」を採択し、世界保健機関(WHO)も臓器移植の自国内完結を促す指針を取りまとめる方向となった。このため、15歳未満の臓器提供が禁止されている日本の小児患者は臓器移植を受ける道が閉ざされる可能性が出てきたことから、にわかに同法の改正論議が活発化した。

東京財団が6月11日に、この改正案に関して緊急声明を出しています。

人の「死」は法律で「定義」するのが「本当に」いいのでしょうか

呼吸をしない、冷たくなった身体、そうした事実を以て、古来、人間も動物も死を受け入れてきました。しかし、医学の進歩により「脳死状態」という新たな状況が生まれたことで、私たちの思いや考えは、生と死の狭間で揺れ動いています。

長い間、心肺停止が一般的な死でした。しかし、現在は電気ショックや心臓マッサージにより蘇生する人も多くいます。医学の進展とともに、死の認識は、変わっていきます。近い将来、「脳死」からの蘇生が可能になっても不思議ではありません。

にもかかわらず人の死を「法」といういわばデジタル的な判断の世界にゆだねてしまってよいのでしょうか。法律で一度、決められれば、「死」は解釈の問題へと転化されていきます。法律の専門家集団である日本弁護士連合会は97年と08年に、それぞれ会長声明でこのことに対する強い疑念を表明しています。

法律で死を定義すれば、脳死状態あるいはその直前の人を救うより、移植医療の進展に力が注がれるようになるかもしれません。保険の適用範囲もかわるかもしれないのです。

脳死は人の死と定義している国もいくつかありますが、それは医療保険制度や医療現場での医師の裁量に関するルールなどと併せて見なければなりません。だからこそ、私たちはこの問題に対する日本人としての対応の仕方を徹底して考えるべきだと考えるのです。

従来、脳死を一般的な人の死とすると主張してきたA案の提案者の間ですら脳死の位置づけが揺れています。厚生労働委員会の審議で、A案提案者の中から「(臨床的)脳死は死ではない」との答弁があったのです。このまま、A案*が立法化されれば、さまざまな法解釈が生まれ、医療現場が混乱することは必至です。

臓器の提供者とその家族が100%納得して移植が行われるのはいいことです。しかし脳死を人の死として法律で定めることは別次元のことです。それによって移植が増えるわけでもないでしょう。

人の生死を法律で定めることの重大性、将来に残す影響の大きさをすべての国会議員の良識にかけてもう一度じっくりと議論して頂きたくこの声明を出す次第です。


現行法では、「脳死した者の身体」を「移植術に使用されるための臓器が摘出されることとなる者であって、脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定されたもの」と定義するのに対し、A案では「脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止するに至ったと判定されたもの」と定義、太字部分が削除されている。 2009年6月11日

kiyohikoは、この声明に同感です。

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2009年6月17日 (水)

10代のタミフル制限継続 厚労省調査会

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):10代のタミフル制限「継続を」 厚労省調査会が報告 - 医療・健康. 2009年6月16日22時25分

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の安全性を検討してきた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会(座長=松本和則・独協医大特任教授)は16日、服用と異常行動との因果関係は不明としながらも、10代への使用制限は「適当」とする報告をまとめた。

 これを受け、同省は今後も制限を続ける方針だが、現行と同様、副作用のリスクを考慮した上で重症化のリスクなどが高い場合、医師の判断で使うことはできる。

 調査会では、新型インフル対策についても触れ、どんな状況ならタミフルを使ってもいいのか、一般の人に専門家がわかりやすく助言する必要性も指摘した。

 調査会では、薬が脳に及ぼす影響や突然死との関連研究のほか、約1万人のインフル患者を対象に服用の影響を比較した厚労省研究班(班長=広田良夫・大阪市立大教授)などの研究結果を吟味した。

 広田班の研究報告については、事故につながる異常行動があった10代患者では、飲んだ人と飲まない人との間に統計的に差はなかったと結論づけた。

 異常行動との因果関係や突然死など、薬との関連性を示すデータは得られなかったが、さらに調査が必要となるものも多く、調査会では、服用の因果関係の有無の結論は出せなかった。

 しかも、使用制限が徹底された08年度以降、服用者の転落・飛び降り事故の報告はないことや、服用しなくてもインフル自体が異常行動を起こすことを示す研究もあることなどから、引き続き注意喚起が必要だとし、調査会は、「現状の使用制限を緩める必要はない」と判断した。

 厚労省では今後も、学会や専門家らの協力を得ながら、服用との因果関係について情報収集をする予定だ。(権敬淑)

関連エントリー
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厚労省研究班がタミフル、異常行動「否定できず」

前回の廣田班の報告に異論を唱えている浜六郎先生の意見はこちら

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2009年6月16日 (火)

ミツバチ全国で不足 農業や生態系へも影響

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ミツバチの世界に訳がわからない大変なことが起っているようです。

中国産ミツバチ密輸 全国で不足 農業や生態系へも影響 - MSN産経ニュース

2009.6.16 14:40
国内で初めて発覚した中国産ミツバチの密輸。果物や野菜の受粉に欠かせない交配用ミツバチが昨年以降、全国で不足し、農業や生態系への影響を軽視できない事態が続いていることが背景にあるとも考えられる。ミツバチ不足は指定輸出国のオーストラリアで病気が発生し輸入停止になったことが一因とみられるが、個体数そのものが激減したと指摘する専門家もいる。需給バランスの悪化が「密輸」を助長させる恐れもあり、国は対策に乗り出した。

 帰巣本能があるミツバチは他のハチより扱いやすいとされ、ハウス栽培ではイチゴやスイカ、メロン、ナスなどミツバチ頼りの作物は多い。花粉が均等につかなければ結果的に形の悪い実が増えて商品価値の低下を招くため、人工受粉よりも重宝されている。

 ただ昨年から続く供給不足で、交配用ミツバチの仕入れ値が2倍近くまで高騰したケースもあり、大阪府内のハウス農家は「昨年は原油高で今年はミツバチ。負担は増すばかり」と頭を抱える。

 農水省の統計では、国内で飼育しているミツバチの群れの数は昨年1月時点で約17万3千群と前年比4・2%減。このうち交配用は約3万3千群で同14%減少した。

 国内のミツバチ不足の最大の原因とされているのが、卵を産む女王バチの輸入停止の影響だ。日本が輸入する女王バチは、9割以上がオーストラリア産だが、ミツバチ特有の伝染病「ノゼマ病」が同国内で広がり、一昨年秋から輸入がストップした。

 輸入実績の推移を見ると、年間1万群前後で推移してきたが、昨年の輸入量はゼロ。大手のミツバチ販売業者は「輸入停止で全国の2000戸以上の養蜂(ようほう)農家が打撃を受けたのでは」と推測する。

 「輸入ゼロ」のショックに加え、専門家が指摘するのは日本国内の働きバチの減少だ。ミツバチの多くは夏の繁殖期を北海道や東北地方で過ごすが、昨夏は一部地域で大量死が発生し、例年より2割以上減ったとの報告もあったという。

ミツバチ不足で7月に再調査へ 農水省-MSN産経ニュース

22009.6.15 19:29
農林水産省は15日、果物や野菜の受粉に使うミチバチの全国的な不足が、イチゴのハウス栽培が本格化する秋以降に再び深刻化する恐れがあるとして、都道府県ごとの需要量を再調査する方針を明らかにした。余裕がある地域から不足地域に融通する対策を続け、農家の需要に対応する。

 同日開いた「ミツバチの不足問題に関する有識者会議」の初会合で明らかにした。7月中に調査を始め、8月に結果を公表する予定。

 有識者会議に出席した栃木県のイチゴ農家は会合後「この春は養蜂(ようほう)家が補充してくれて乗り切ったが、秋からの不足を心配している」と話した。

 農水省が4月に発表した調査結果では、21都県で不足。その後、ミツバチを多く使うイチゴの栽培シーズンが終わり、不足感はいったん緩和されたという。

「淺川嘉富の世界」というサイトに、「ミツバチ大量失踪」の謎世界の農業危機 としてまとまっています。
http://www.y-asakawa.com/message/kinkyu-message12.htm

昨年の春から、アメリカの多くの州で突然ミツバチが姿を消してしま い、受粉に頼る野菜や果物を栽培している農家に大きな打撃を与えている現象。
ヨーロッパや我が国でも、同じ時期に同じ現象が広がっていることが確認され た。
ミツバチの大量失踪はアメリカの農業を根底から揺るがす大問題となっている。
ミツバチがいなくなってしまうと、多くのの野菜や果実を栽培できなくなってしまい、農家にとっては死活問題となってくる。

「蜂群崩壊症候群」(CCD)と名づけられた大量失踪の原因 として、次の2つをあげられている。
 ①  免疫力の低下による大量死
 ②  運動神経の麻痺による帰巣感覚の喪失

しかし納得できない点があると言う。

① 先ず、原因究明に当たった研究者があげている①~③の原因では、大量死か失踪かいずれにしろ、その死骸が全く発見されない理由を説明出来 ないからである。

② なぜ突然全米の80パーセントにも当たる大量のミツバチが、一斉に免疫力がなくなったり、帰巣本能を失ってしまったのかという疑問が残る。 大量失踪現象がアメリカ全土だけでなく、ヨーロッパの7ヶ国や日本など地球規模で同時に発生していることを考えるとなおさらである。

③ 除草剤や農薬説は一見説得力があるように思えるのだが、この説には致命的な問題点が存在している。
日本で大量失踪が発生した熊本県の椎葉村の養蜂家・那須久喜さん(73才)は、「 椎葉村周辺の農村ではハチに影響を与えるほどの強い消毒や農薬を一切使っていないから 、農薬説はまったく考えられません」と述べて いるからだ。

ここ数年来の異常気象の連発で、アメリカの多くの農家がSOSを発信し始めている。中でも中西部は大洪水と干ばつでトウモロコシの栽培は危機的状況に 置かれている。こうした自然災害的危機に加えて、野菜や果物の受粉栽培が不可能になれば、農業の危機は間違いなくやってくる。

と警告しています。

ハチミツは、我々が提唱する「健康食三種の神器」一つ。
この生産量が激減するれば、人の健康にもかかわる大事につながります。

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2009年6月15日 (月)

新型インフル 日本で半年以内の大規模感染確実

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リンク: 日本で半年以内の大規模感染確実 押谷東北大教授が警告 - 47NEWS(よんななニュース).

世界保健機関(WHO)で感染症対策を担当した押谷仁東北大教授は13日、都内で講演し「日本で半年以内に新型インフルエンザの大規模な感染拡大が必ず起きる。地域によっては、早ければ数週間以内にも起きる」と警告した。

 国内の現状について押谷教授は「患者間の疫学的なつながりがなく感染源が特定されないケースが出ており、明らかに感染拡大が続いている。隔離や自宅待機を恐れて名乗り出ていない人もいるとみられ、感染源が特定されず地域社会に広がっている」と指摘。

 予想されるシナリオとして「南半球や東南アジアで一気に大流行する可能性がある。そうなると日本への感染者の流入をまったく止められなくなり、冬まで局地的流行が続くことも考えられる」との見方を示した。

 押谷教授は「重症化する患者に対する医療態勢の整備が課題で、各地域で真剣に考えなければならない」と述べた。

IDSCのサイトによると、6月151日11時現在の日本国内の報告数(厚労省確認分)は、595名、死者は0名。

WHO発表の確定例(日本時間6月12日午後4時)によると、

確定例発生国数は、 74ヶ国
国名      確定例   死亡例   致死率
米国     13217     27     0.2%
メキシコ    6241    108     1.7%
カナダ     2978      4     0.1%
チリ       1694      2     0.1%
オーストラリア 1307       0
英国       822      0
日本       549      0

総計     29669    145     0.5%

とある。
日本は、第7位につけている。

ワクチン、抗ウイルス剤も効果に疑問符がつく?。
でも不安は無用。

セルフメディケーションの観点からも、対策は色々ある。

証に応じた漢方処方がたよりになる。
抗ウイルス作用が判明しているサプリメント類はたくさんある。
クマザサ (ササヘルス)
クロレラ (バイオリンク)
プロポリス
バンランコン
インターパンチ
などなど。

不幸にしてかかってしまっても、体力・抵抗力・免疫力・自然治癒力を助ける、頼りになる補助のくすりもバラエティに富んでいる。
健康保険にはない保健薬だが、うまく使うと強い味方になるんです。

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2009年6月13日 (土)

途上国での感染拡大に危機感

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リンク: WHO、途上国での感染拡大に危機感 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 【ジュネーブ=平本秀樹】世界保健機関(WHO)は11日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒水準を最高度の「フェーズ6」に引き上げ、「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。WHOには、パンデミック宣言を後ろ盾に、アフリカをはじめ途上国への支援を加速したい狙いがある。

 マーガレット・チャン事務局長は11日の記者会見で、「恐らく最大の懸念は、このウイルスが途上国で、どのように広がるか分からないことだ」と述べ、途上国での感染拡大に対する危機感を示した。

 冬を迎えた南半球では、豪州のほか、南米チリでも感染者が急増している。一方、サハラ以南のアフリカ諸国では、新型の感染例は確認されていないが、南アフリカでは、既に季節性インフルエンザが流行し始めている。WHOの進藤奈邦子医務官は「同時に新型も流行すれば、季節性と新型の遺伝子が混ざり合い、重症度が高まる恐れもある」と警告する。

 チャン事務局長は、「パンデミック宣言は、豊かな国も貧しい国も、大国も小国も連帯して感染拡大を食い止めなくてはならないという国際社会へのシグナルだ」と強調した。だが、対策の柱となる新型ワクチンが流通するのは、9月ごろになる見込みで、南半球の冬には間に合わない。当面は抗ウイルス薬に頼らざるを得ない。WHOは、途上国にも十分な量の抗ウイルス薬が行き渡るよう、先進国に協力を求める方針だ。

(2009年6月13日  読売新聞)
今回の新型インフルは弱毒型だったのでまだよかった。
問題は鳥インフルの新型ウイルス。
アジアですでに発生していて、人から人へ感染するタイプに変異したら恐ろしいことになると言う。
新型インフル(豚インフル)の推移予想
中国で発生すると、WHOの調査団でも調査行動が制限されることが予想されるので、それが迅速な予防活動決定の妨げになりそうだと心配されている。
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2009年6月12日 (金)

化学物質過敏症 10月から病名登録、70万人救済に道

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リンク: <化学物質過敏症>10月から病名登録、70万人救済に道(毎日新聞) - Yahoo!ニュース.

6月12日3時0分配信 毎日新聞

電子カルテシステムや電子化診療報酬請求書(レセプト)で使われる病名リストに、「化学物質過敏症(CS)」が新たに登録されることが11日分かった。10月1日付で厚生労働省と経済産業省の外郭団体・財団法人医療情報システム開発センター(東京都文京区)が改訂を予定している。国が公式にCSの存在を認めるのは初めて。健康保険で扱われる病名はこのリストに連動しており、改訂されれば、自己負担が原則だったCS治療に健保が適用されるため、推定約70万人とされる患者救済の大きな一歩となる。【宍戸護、田村佳子、河内敏康】

 厚労省にCSを公認するよう求めてきた患者団体・シックハウス連絡会(東京都)によると、同省から今年5月、センターへ病名の登録を要望するように勧められた。6月1日にセンターから「CSを10月1日に採択予定になった」と連絡があったという。

 CSの一種の「シックハウス症候群」は既に健保の適用が認められている。しかし、シックハウス症候群がホルムアルデヒドやトルエンなど室内の空気汚染で発症するのに対し、CSは農薬散布やたばこの煙などが原因で室内外を問わない。このため、厚労省は「医学的に統一した見解が確立されていない」として健保の適用を原則認めなかった。

 病名リストの改訂は年4回あり、日本医学会が監修する。リストに未記載だと事実上健保扱いにならず、医師はCSに起因する「うつ病」など別の病名で診療報酬を請求し、患者は1回約2万円の治療費を負担してきた。

 同省医療課は「病名がリストになければ、レセプトに記載してはいけないとはなっていない。ただリストに載っている病名を使うほうが保険請求しやすい」という。化学物質過敏症支援センター(横浜市)の広田しのぶ事務局長は「公認は患者の精神的な支えにもなる」と話した。

◇化学物質過敏症

 極微量の化学物質によって頭痛や倦怠(けんたい)感など多様な症状が表れる。体内に蓄積された有機溶剤や農薬、消毒薬などが一定量を超えると発症するといわれる。一度発症すると、多種類の微量な化学物質に反応し、重症者はほとんど外出できず日常生活が困難になる。国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)の00年の調査によると、シックハウスの重症例を含む化学物質過敏症の成人患者は全国で計70万人とされる。

「国が公式にCSの存在を認めるのは初めて」とは驚き。
今まで捨ておいたのは何故?

70万人の患者というと、日本の人口の0.54%くらいに相当する。
意外な多さ。

専門の科がある医療機関では、クリーンルームをつくって診療すると聞く。

漢方でも難しい病気だが、病名に拘らず、個々の証に応じて対処していくことで、体質改善が可能。
ただ、原生薬に付着していた微量の農薬が反応をひき起こすいうデリケートな面があるので、細心の注意を要求される。

臭いに敏感・過敏になる人が多いので肺の状態に特に要注意という気がしている。

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2009年6月11日 (木)

新型インフル第2波、厚労省素案

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リンク: 新型インフル第2波に備え、厚労省が素案 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

毒性に応じ3段階区分

 今秋以降に予想される第2波の新型インフルエンザ流行に備える厚生労働省の医療体制素案が10日、明らかになった。

 比較的症状が軽い現在のウイルスでも、ワクチンがない場合は国内だけで一冬に約5万人が死亡すると想定。ウイルスの毒性に応じて被害を3段階に分け、毒性が比較的弱い場合は、発熱外来は原則として設けない。同省内でさらに検討し、専門家の意見も踏まえて最終決定する。

 素案では、ウイルスの毒性を〈1〉現在流行している新型と同等(軽度)〈2〉アジアかぜと同等(中等度)〈3〉スペインかぜと同等(重度)――の3段階に区分。被害が最も少ない「軽度」でも、米国での流行状況からみて、国内ではワクチンがなければ3200万人が感染して23万人が入院し、感染者の0・15%にあたる約5万人が死亡すると試算している。

(2009年6月11日  読売新聞)

IDSCのサイトによると、6月11日11時現在の日本国内の報告数(厚労省確認分)は、508名、死者は0名。

WHO発表の確定例(日本時間6月10日午後3時)によると、

確定例発生国数は、 74ヶ国
国名      確定例   死亡例   致死率
米国     13217     27     0.2%
メキシコ    5717    106     1.9%
カナダ     2446      4     0.2%
チリ       1694      2     0.1%
オーストラリア 1224       0
英国       666      0
日本       485      0

総計     27737    141     0.5%

とある。
日本は、第7位につけている。

ワクチンがなければ3200万人も感染するとする推計は正しいのでしょうか??
そして、5万人が死亡すると言う推計も。

統計の数字で、死亡例は正確に把握できるだろうが、感染例の把握率は何パーセントなのだろう。
見逃しは多そうに思うが。

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2009年6月10日 (水)

ちょい太、やせ形より7年長生き

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リンク: やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き…厚労省調査 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命であることが、厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)の大規模調査で分かった。

 最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬという、衝撃的な結果になった。「メタボ」対策が世の中を席巻する中、行きすぎたダイエットにも警鐘を鳴らすものといえそうだ。

 研究では、宮城県内の40歳以上の住民約5万人を対象に12年間、健康状態などを調査した。過去の体格も調べ、体の太さの指標となるBMI(ボディー・マス・インデックス)ごとに40歳時点の平均余命を分析した結果、普通体重(BMIが18・5以上25未満)が男性39・94年、女性47・97年なのに対し、太り気味(同25以上30未満)は男性が41・64年、女性が48・05年と長命だった。しかし、さらに太って「肥満」(同30以上)に分類された人は男性が39・41年、女性が46・02年だった。

 一方、やせた人(同18・5未満)は男性34・54年、女性41・79年にとどまった。病気でやせている例などを統計から排除しても傾向は変わらなかった。やせた人に喫煙者が多いほか、やせていると感染症にかかりやすいという説もあり、様々な原因が考えられるという。

 体格と寿命の因果関係は、はっきり分かっていない。このため、太り気味の人が長命という今回の結果について、研究を担当した東北大の栗山進一准教授は「無理に太れば寿命が延びるというものではない」とくぎを刺す。

 同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも分かった。肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。

(2009年6月10日14時32分  読売新聞)

続きを読む "ちょい太、やせ形より7年長生き"

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2009年6月 9日 (火)

脳卒中の歌

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リンク: 脳卒中:NPOが「脳卒中の歌」 緊急要する3症状、分かりやすく - 毎日jp(毎日新聞).

◇「顔がゆがんだ すぐ119番」

 「おばあちゃんがテレビを見てたら急に顔がゆがんだ すぐ119番」--。脳卒中の症状をまとめ、迷わず救急車を呼ぶよう呼びかける歌「愛する人を救うために(脳卒中になった時)」を、救急医や看護師らで作るNPO法人「救急医療の質向上協議会」(埼玉県越谷市)が作った。協議会は脳卒中の早期発見に役立ててほしいとしている。

 脳卒中は寝たきりの原因として日本で1位だが、発症後3時間以内に治療を始めれば、回復率が高まる。病院での治療準備に時間がかかるため、発症から約40分後までの119番が望ましい。

 このため、歌詞には、気づきやすい特徴の「顔がゆがむ」「手が上がらない」「言葉がもつれる」を盛り込んだ。どれか一つでも生じた人の約7割が脳卒中という。

 だが、症状を我慢し翌日以降に病院を訪れる患者も少なくない。協議会は市民が理解しやすい手段が必要と考え、歌を作った。作詞は柴幸夫さんと物井洋介さん、作曲は物井さんが担当した。協議会代表理事の池上敬一・独協医大越谷病院救命救急センター長は「歌って覚え、ためらわず救急車を呼んでほしい」と話す。

 歌は症状が分かるアニメと共にホームページ(http://www.simclub.jp/)で公開し、DVDも制作した。問い合わせは越谷病院内の協議会(048・965・1111)。【高木昭午】

こういう緊急事態の為にあるのが、動物生薬の麝香(ジャコウ)と牛黄(ゴオウ)が主役の製剤。
麝香牛黄製剤と呼ばれる漢方の救急薬類。
正倉院に収められていて、漢方薬が日本に伝わった奈良時代から現代まで役立ってきた貴重なくすり。
六神丸や救心が有名。
健康保険には適用されていない。
とても効果が高いので、愛用者が多く、数多くのメーカーが何百年も前から、現代医学の現在までつくり続けている。
感応丸、敬震丹、ういらう など家伝薬として継承されてきた伝統薬がこれ。
それぞれ処方構成が微妙に違い、特徴がある。
漢方薬局にはどこも得意の製品を常備している。

漢方の救急薬を家庭に常備しておき、救急車を呼ぶと同時に、常用量の2~3倍の量を服用させて救急車の到着を待つ。

これで命が救われているケースが沢山ありますよ。

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2009年6月 8日 (月)

亜鉛輸送体 アレルギー性接触皮膚炎発症に重要な役割

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リンク: どうする「未病」:アレルギー性接触皮膚炎の治療薬開発に光明 - 毎日jp(毎日新聞).

独立行政法人理化学研究所は5月18日、体内の亜鉛の濃度を調節している「亜鉛輸送体」がアレルギー性接触皮膚炎の発症に重要な役割を持つことを発見したと発表しました。大阪大学、国立成育医療センター、東京大学との共同研究で、ハウスダストや金属類の接触などで起こる皮膚炎の治療薬開発に貢献すると期待されています。

 亜鉛は人間が生きていくうえで必要な元素の一つです。必須元素は足らないと欠乏症になり、亜鉛の場合は味覚障害や肌荒れ、発育不全(骨格障害や生殖機能障害)などを引き起こす原因になります。逆に取り過ぎると、過剰症や中毒症状の原因にもなり、適量の摂取が原則となっています。

 亜鉛輸送体は欠乏と過剰のどちらかに偏った際、警告を発してくれるアラームのような役目を果たしています。現在、22種の亜鉛輸送体が発見されていますが、アレルギーとの関連はこれまで解明されていませんでした。

 今までに“かぶれ”を経験された方も多いことでしょう。例えば、香水など化粧品の香料によるかぶれ。また、ネックレスや腕時計など金属類の接触によるもの。最近ではダニやほこりなどハウスダストによるかぶれも多くなっています。厚生労働省の調査では、アレルギー性接触皮膚炎の約80%が金属類によると報告されています。

 今回の研究の成果は、亜鉛輸送体の一つである「Znt5タンパク質」がアレルギー性接触皮膚炎を誘発させていることを突き止めた点にあります。「Znt5」の遺伝子が欠損したマウスを使って同皮膚炎を誘発させたところ、野生型マウスの炎症に比べ、著しく腫れが軽減し、アレルギー反応が低下していることが判明したのです。

 この発見により、細胞内の亜鉛濃度の人為的コントロールで、発症が抑制できると見られ、新たな治療薬開発への期待が高まってきました。かぶれに苦しめられてきた方には、何よりの朗報ではないでしょうか。(倭村英敏/ライター・オフィスクリオ所属)

「健康食品」の安全性・有効性情報 のサイトの、亜鉛解説には、

亜鉛は、古くから真鍮の中に含まれ使用されてきた金属元素で、ヒトの健康と栄養維持に重要な必須微量元素のひとつです。多くの酵素に含まれ、遺伝子発現、たんぱく質合成など、細胞の成長と分化に中心的役割を果たしています。不足により、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られ、近年日本では、若年女子成人において味覚機能の低下と低亜鉛状態との関連が報告されています(3)。亜鉛は、すべての細胞に存在しているため、肉・魚介・種実・穀類など多くの食品に含まれています(4)。

食品の亜鉛含有量

食品          亜鉛(㎎/100g)

ピュアココア         7.0
抹茶              6.3
ごま、いり          5.9
凍り豆腐           5.2
えんどう、塩豆        3.6
小麦、強力粉        3.0
そば粉、全層粉       2.4


かき、養殖                  13.2
あわび、水煮缶           10.4
パルメザンチーズ          7.3
ぶた、肝臓                   6.9
うし、かたロース            6.4
たらばがに、水煮缶       6.3

亜鉛が不足すると

味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られていますが、その詳しいメカニズムは分かっていません。小児で不足すると、成長障害、性腺発育障害がみられます(1)(3)。この他、免疫機能低下、皮疹、創傷治癒障害、慢性下痢、男性機能不全、貧血、催奇形性、精神障害などが起こる可能性があります。

亜鉛過剰摂取のリスク

亜鉛は毒性が極めて低いとされているため、通常の食生活では亜鉛の過剰症が問題となることは、あまりありませんが(1)、急性亜鉛中毒では胃障害、めまい、吐き気がみられます(6)。継続的に過剰摂取すると、銅や鉄の吸収阻害による銅欠乏や鉄欠乏が問題となり、それに伴う貧血、免疫障害、神経症状、下痢、HDLコレステロールの低下などが起こるおそれがあります(1)(5)(6)。

亜鉛の摂取量(㎎/日)

   年齢       推奨量(RDA)         上限量

30~49歳      男 9   女 7              男 30 女 30

などとある。

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2009年6月 6日 (土)

生演奏で白血病の症状が大幅改善

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リンク: 生演奏で白血病の症状が大幅改善 ウィーン・フィルで実験 - 47NEWS(よんななニュース).

 【ウィーン6日共同】世界的に有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のバイオリニストらが白血病患者の病室で生演奏する実験を行ったところ、血圧の低下が持続するなど症状が大幅に改善したとウィーン医大の研究チームが発表した。ストレス軽減効果があったとみられる。地元メディアが6日までに伝えた。

 実験は2年前に始まり、骨髄移植を受けた患者15人とバイオリニストら楽団員6人が参加。移植手術の数日後、楽団員がそれぞれ病室を訪ねてベッド脇で約20分間、バッハなどの曲を演奏した。

 患者の緊張は音楽とともにほぐれ、演奏中から血圧が下がったほか、心拍数も安定し、その状態は演奏後も続いた。演奏はCDに録音され、患者がCDを聴いて演奏を思い返すたびに良好な結果が出たという。患者からは精神的な効用を強調する声が上がった。

 チームは「白血病患者は膨大なストレスを抱えているが、15人全員から非常に前向きな反応が得られた」と説明。楽団員らも「コンサート会場にいるよりも(聴き手との)強いきずなを感じた」と話しているという。
2009/06/06 18:30   【共同通信】

癒しの楽曲はいろいろあります。

デプレの時は、イザナギの山頂音楽を聴くことにしています。
乗鞍をドライブ中に生で聴いたのがはじめ。
サイトはこちら。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/izanagi/

落ち込んでお困りの方には家で聴いてもらってよろこばれています。

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2009年6月 5日 (金)

リレンザ、有効期限を2年延長

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リンク: インフル治療薬「リレンザ」、有効期限を2年延長 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

厚生労働省は、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)用に国や都道府県が備蓄しているインフルエンザ治療薬リレンザの有効期限を、従来の5年から7年に延長することを決め、全都道府県に通知した。

 製造販売元のグラクソ・スミスクライン社が、7年でも製品が変化しないことを示す試験結果を提出し、その結果を踏まえた。

 リレンザは、国や一部の都道府県が2006年度から、タミフルと共に新型インフルエンザ用治療薬として備蓄を進めており、現在の備蓄量は計468万人分。厚労省はリレンザの有効期限が切れる2年後に備えた対応を検討していた。

 米国は先月、延長を承認済み。タミフルについては厚労省が昨年11月、同様に使用期限を5年から7年に延長している。

(2009年6月5日  読売新聞)

医薬品の使用期限、食品の賞味期限は設定の基準がよくわかりません。

使えるのに期限が来て捨てるのはもったいないし、期限内なのに品質が劣化しているのは困る。

以前「飽食のコスト」というエントリーで書きました。

妙に感じる賞味期限の設定もよくあります。

梅干やしょうゆ、みそ、醸造酢、酒、ハチミツなどに対しては疑問を感じます。

製造者、販売者、消費者、行政、それぞれの立場で姿勢に傾向があるのではないでしょうか。

製造者は、長い期間変質しないものは賞味期限をあまり長くしないで回転をよくしたいでしょう。

販売者は、期限が迫ると販売しにくくなるので期限は長い方が歓迎でしょう。

消費者は、新鮮なものを好む傾向があるでしょう。

行政は、問題が起こって管理の立場を追及される事を避けることが優先するでしょう。

ご都合主義の見直しに思えますが、使って問題がないなら、すべての製品に適応してほしいものです。

漢方薬には、「六陳八新」と言う言葉があります。

古い方が良質と言われるものが六種類。

陳皮(橘皮)、半夏、麻黄、枳実、呉茱萸、狼毒

新しいものが良いとされるものが八種類。

薄荷、蘇葉、菊花、赤小豆、款冬花、桃花、沢蘭、槐花

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2009年6月 4日 (木)

新型インフル国内初発症は5月5日 検疫で確認より早く

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リンク: asahi.com(朝日新聞社):新型インフル国内初発症は5月5日 検疫で確認より早く - 医療・健康.

厚生労働省は4日、国内の新型の豚インフルエンザウイルス患者について、最も早い国内発症は5月5日だったと発表した。これまでは同9日に成田空港での検疫で最初の患者が確認された、と発表していたが、国内で、それよりも早く感染が広がっていたことが明らかになった。

 厚労省によると、この患者は、渡航歴のない神戸市内の男子高校生。5日にインフルのような症状が出て、6日に医療機関で治療を受けた。

 男子高校生は完治したが、その後、18日に医療機関が検体を改めて詳しい遺伝子の検査に回したところ、新型と判明した。

国内初感染は、5月9日の当ブログに書いたが、

カナダ帰り、成田49人足止め

 厚生労働省は9日早朝、カナダでの約2週間の国際交流事業に参加後、米国発の航空機で8日夕に成田空港に到着した大阪府立高校の男子生徒2人と40歳代の男性教諭の計3人について、国立感染症研究所での遺伝子検査の結果、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)への感染が確認されたと発表した。

だった。

このときすでに新型ウイルスは日本に上陸していたわけ。

5月5日に発症したとして、潜伏期間を考えれば感染はそれより数日前で4月末だったかもしれない。
水際で防止すると言う宣言があったのが今にしてみれば空しい。

今回の新型インフルは、毒性が弱かったので、強毒性インフルの発生した時の良い予行演習にはなったようだ。

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2009年6月 3日 (水)

口臭は胃病から? 原因の約9割が口腔に

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リンク: みんなのニュース:口臭は胃病から? 原因の約9割が口腔に - 毎日jp(毎日新聞).

日本歯科医師会がこのほど開催した「口臭予防と歯の健康について」のセミナーで、口臭は約9割が口の中に原因があることが示された。講演した東京医科歯科大の川口陽子教授は「胃病を疑う人も多いが、実際は少ない。口の中を清潔にするなど日常のケアで改善できるものも多い」と指摘。口臭が気になった場合は、まず歯科医に相談してほしいと呼びかけた。

 川口教授は同大歯学部付属病院(東京都文京区)の「息さわやか(口臭専門)外来」を担当。年間平均1500~1800人の診察結果から、さまざまな研究を発表している。調査では、口臭による障害として「話ができない」(48.9%)、「消極的になる」(44.9%)をあげる人が多かった。また口臭で悩んでいる人の割合(15歳以上の成人)では、45~54歳が一番多く、55~64歳、35~44歳と続き、働き盛りの年代が一番口臭を意識し、悩んでいる様子がうかがえる。

◇起床直後の口臭は生理的なもの 朝食で解消

 一方で中高年の男性は、自身の口臭に全く気づかず、家族に説得されて「息さわやか外来」に訪れるケースも少なくないという。川口教授は口臭を「呼吸や会話時に口から出てくる息が、第三者にとって不快に感じられるもの」と定義。「息さわやか外来」では口臭を測定器やヒトの鼻で検査し、数値の低い順から、においなし▽非常に軽度▽軽度▽中等度▽強度▽非常に強度の6段階に分け、軽度からを治療が必要な口臭とみなしている。

 また口臭の種類は、ニラ、ニンニクなど飲食物によるもの▽アルコールやたばこなど嗜好品(しこうひん)によるもの▽生理的なもの▽病的なもの▽心因性によるものに分類される。口臭はだれにもあり、一日のうちでもにおいに強弱がある。特に起床直後は口臭が強くなるが、これは寝ている間は唾液(だえき)の分泌が減り、口の中の細菌が増殖するためという。こういったケースは生理的なもので、朝食をとる事で改善される。また心因性とは、口臭レベルは高くないが、本人が「口臭がある」と思い込み、対人恐怖や社会的不適応を生じているケースをさす。

◇治療必要な病的口臭 歯周病や舌苔などが原因に

一方で「病的口臭」は治療が必要で、口腔(こうくう)疾患や全身疾患により引き起こされる。このうち歯周病や舌苔(ぜつたい=舌の汚れ)、ストレスや薬による唾液分泌の減少(ドライマウス)など口の中の病気が原因とされるものが約90%以上を占めるという。一般に口臭があると「胃が悪いのでは」と疑うケースも見られるが、胃かいようや胃炎が口臭の原因となることは少ない。これは食道と胃を結ぶ噴門が通常は閉じられており、話すことで胃の中のにおいが口に届くことはないため、と川口教授は説明する。

 実際の診療現場では、口臭が基準値より高い場合を「真性口臭症」、低い場合は「仮性口臭症」または「口臭恐怖症」と診断。「息さわやか外来」受診者(1192人)の診断名データでは、真性口臭症が82.7%を占め、このうち口腔疾患による病的口臭が67.9%なのに対し全身疾患による病的口臭はわずか0.3%、生理的口臭は14.5%だった。

 口腔疾患の中でも特に歯周病は、細菌が他の臓器や血管に入り込みほかの病気の原因になったり、唾液に混じり気管支や肺に侵入し肺炎を引き起こすなど、全身の健康をおびやかすこともある。「歯茎が赤くなっていたり、出血がある場合は歯周病の疑いがあるので注意すべきだ」と川口教授は警告する。

 また舌苔の場合は、舌が真っ白になっていても、舌ブラシで簡単に除去できる。舌苔によって口臭が基準値を超えていた患者が、来院時に舌を清掃するだけで正常範囲に戻るケースもあった。ただ、舌苔は舌ブラシで簡単に除去できる一方で、やりすぎると舌の粘膜を傷めることにもなるので、除去は1日1回に抑えることが必要だ。

◇口臭は社会生活に支障 セルフチェックを怠らずに

一方で、香料や殺菌剤などを含む洗口剤や、ガムなどさまざまな口臭予防製品も市販されている。これらの製品は、香料でにおいを隠す遮断効果や、精神的に安心させる心理的効果の方が大きく、口臭原因の除去にはつながらない、と川口教授は指摘する。

 口臭は「社会生活をしていくうえでコミュニケーションの障害になる」と川口教授。「予防には歯や舌を清潔にし、毎日鏡で歯と歯茎のセルフチェックを行い、口臭が気になるようなら、まず歯科医に相談してほしい」と話している。【江刺弘子】 2009年6月3日

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2009年6月 2日 (火)

梅雨時は痛みに注意(再掲)

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腰や関節の痛みは、熱の滞りが体表より深い筋骨の部分にまで及ぶことによって起ってきます。

熱が滞る原因の根本には、体表からの熱の発散が悪くなっていること、体表への血液循環が悪くなっていること(血液不足、血流不足)が基本にあり、そのため体表からの熱の放出がスムースに行えなくなっている状態があります。
それに津液不足、血熱、瘀血(おけつ=古血)などの要因がからんでいるケースも多くあります。

梅雨時に痛みが増しやすい理由

人間は、生命活動により生じた熱で余分なものは体外に捨てて常に体温を36度くらいの一定温度に保っています。
この熱を逃がす冷却装置(ラジエーター)の役目をしているのは、皮膚・大小便・呼吸器の三つで、その中でも熱の放出のために一番重要なのが皮膚です。
体表の熱は、皮膚表面の水が蒸発する時の気化熱として逃がすことでコントロールされています。
梅雨時は湿気が特に多いので、体表からの水分の発散は悪くなり、そのため体表からの熱の放出はされにくくなります。
放出されなかった熱は、体表より深い部分に停滞してきます。
この熱が奥の部分の筋骨の辺りで多く停滞すると痛みが強くなると言うことになります。
これが湿度の高い梅雨時に痛みが増す理屈です。

梅雨時に注意すること

*水分のとり過ぎに注意をし、控えめに。
*冷たい飲み物、生野菜、果物を控え、水分補給は温かいもので。
*食事の時には血行を良くし体を温める香辛料を欠かさない。
*適度な運動をして体を動かす。できれば雨でも室内で体操を。
*筋肉を動かすことは血行を良くし、水分代謝も促進します。
*布団をできるだけ乾燥させる。

痛みを治すためのポイント

身体の歪を直す適切な漢方処方の服用。(その人の歪にあわせて使い分け

るので、使う漢方薬は人によって違ってきます)

*筋肉での疲労物質の代謝を促す成分の補給。(ビタミンB1、ニンニク)

傷む個所の血行を改善し疲労物質の除去と栄養分の補給。(ビタミンE、朝鮮ニンジンなど)

関節部分の傷んだ軟骨を補う成分の補給。(コンドロイチン、コラーゲン、グルコサミンなど)

お困りの方、今年は実行してみてください。

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2009年6月 1日 (月)

現代食生活の実態(2)

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岩村暢子さんの報告関連の続きです。

数年前の記事ですがネットで見られます。

酒文化研究所のサイト。
酒文化論考集 「変わる食卓・消えた晩酌」
岩村暢子 (株式会社アサツーディーケイ)

失われた家庭の伝承力
-食など生活の基本的な躾は家庭で教えるものと考えられてきましたから、それが揺らいでいることを無視して学校教育が家庭科を軽視した結果というふうにも見えますね。
岩村 「学校教育が」というよりは、社会や経済の要請のほうが強かったのではないしょうか。
 当時の家庭、親だって変化していたのです。1960年以降、家庭にはいままでなかったような加工調味料がたくさん入ってきて、家庭の食卓を変えてきました。だから彼女たちの母親世代も、いままで作ったこともないようなメニューを作り始めたわけです。それらをどんどん取り入れることが「豊かな食卓」だと皆が思った時代ではないでしょうか。麻婆豆腐やクリームシチューの素、サラダドレッシングやスパゲティソースなんかも、それ以前にはほとんど使われていなかったものです。お母さんたちだって、おばあちゃんから習っていたものではありません。加工品、加工調味料を「買う」ことで、新しい家庭メニューを取り込んでいったわけです。
 そのせいだけでもありませんが、この母親世代は、娘たちへ自分の味や家庭料理を伝承することに積極的ではないんです。「私のやり方なんか覚えるより、きちんとしたところで習ってきなさい」と言う母親が多い。あるいは「結婚したらどうせやらなければならないんだからいまはしなくていい」「手伝いより勉強していなさい」と言って教えてもらえなかったケースも珍しくありません。
 結婚して子供連れで実家に帰っても、お客さんになって「手伝いません」という主婦がたくさん調査には出てきます。だから、伝承といっても、一緒に台所にたって習おうとする姿が見られない。「せっかく来たんだから、お母さんのあれ、作って」という関係ですね。

続きはこちらから

未来経済研究室のサイト

The World Compass(三井物産戦略研究所機関誌)
2003年10月号掲載

特集 「食」の現場から
食卓が語る日本の現在(インタビュー&構成)
岩村暢子氏(アサツー ディ・ケイ第二営業総括 200Xファミリーデザインルーム長)

1.浮かび上がった「60年生まれ」の断層

小村
 『変わる家族変わる食卓』、たいへん興味深く読ませていただきました。調査結果はもちろんですが、調査の手法や過程についても学ぶべき点が多いと感じていまして、今日はまず「食DRIVE」の調査を始められた背景とか狙いといったあたりからお話しいただけますでしょうか。

岩村 1993、4年ころのことですが、ファミリー層を対象とした市場調査の結果をベースにした商品開発やプロモーションが、家電、食品、トイレタリー、子育て関係、レジャーなど、いろいろな商品分野で、思うような成果を生まなくなってきたのです。例えば、簡便指向は調査対象の90%が支持しているのに、なぜかその簡便商品が受けないというような現象が、90年代の前半に次々と出てきました。
 通常の市場調査では、対象を年齢階層とか職業別といった属性別に見ていくケースが多いんですが、その手法ではどうしてもうまくいかなくなってきた。そういう背景があって、その当時ファミリー層に入ってきた人たちを中心に、生育史研究を始めたんです。何歳のときにどんな事があって、どういう影響を受けたか、ヒットしたお菓子やオモチャの発売、流行ったファッションや音楽、家庭の教育観から学校教育の指導要領まで含めてすべて、もう一回なぞり直して、その後の価値観の形成などにどのような影響があったのだろうかということを調べてみたわけです。
 その結果浮かび上がってきたのが、生まれ年で1960年というところに、大きな断層があるということでした。60年以降に生まれた人々の価値観や言葉の使い方は、それ以前に生まれた人々と大きく違っている。例えば、メーカーが60年以前生まれの感覚で「簡便」だと思って作った商品が、60年以降生まれの人には「そんなトロい商品のどこが簡便なんだ」と思われていたりする。あるいは「本格的なものを指向しますか?」なんてアンケートで聞いて、その結果をもとに「本格」指向の施策を打ってみても、上の世代が思っている「本格」と、20代、30代の人が思っている「本格」というのが全然意味が違っているので、うまくいかない。同じ言葉でも、その意味とか価値観に食い違いが生じてきていたわけです。

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