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2009年6月 3日 (水)

口臭は胃病から? 原因の約9割が口腔に

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リンク: みんなのニュース:口臭は胃病から? 原因の約9割が口腔に - 毎日jp(毎日新聞).

日本歯科医師会がこのほど開催した「口臭予防と歯の健康について」のセミナーで、口臭は約9割が口の中に原因があることが示された。講演した東京医科歯科大の川口陽子教授は「胃病を疑う人も多いが、実際は少ない。口の中を清潔にするなど日常のケアで改善できるものも多い」と指摘。口臭が気になった場合は、まず歯科医に相談してほしいと呼びかけた。

 川口教授は同大歯学部付属病院(東京都文京区)の「息さわやか(口臭専門)外来」を担当。年間平均1500~1800人の診察結果から、さまざまな研究を発表している。調査では、口臭による障害として「話ができない」(48.9%)、「消極的になる」(44.9%)をあげる人が多かった。また口臭で悩んでいる人の割合(15歳以上の成人)では、45~54歳が一番多く、55~64歳、35~44歳と続き、働き盛りの年代が一番口臭を意識し、悩んでいる様子がうかがえる。

◇起床直後の口臭は生理的なもの 朝食で解消

 一方で中高年の男性は、自身の口臭に全く気づかず、家族に説得されて「息さわやか外来」に訪れるケースも少なくないという。川口教授は口臭を「呼吸や会話時に口から出てくる息が、第三者にとって不快に感じられるもの」と定義。「息さわやか外来」では口臭を測定器やヒトの鼻で検査し、数値の低い順から、においなし▽非常に軽度▽軽度▽中等度▽強度▽非常に強度の6段階に分け、軽度からを治療が必要な口臭とみなしている。

 また口臭の種類は、ニラ、ニンニクなど飲食物によるもの▽アルコールやたばこなど嗜好品(しこうひん)によるもの▽生理的なもの▽病的なもの▽心因性によるものに分類される。口臭はだれにもあり、一日のうちでもにおいに強弱がある。特に起床直後は口臭が強くなるが、これは寝ている間は唾液(だえき)の分泌が減り、口の中の細菌が増殖するためという。こういったケースは生理的なもので、朝食をとる事で改善される。また心因性とは、口臭レベルは高くないが、本人が「口臭がある」と思い込み、対人恐怖や社会的不適応を生じているケースをさす。

◇治療必要な病的口臭 歯周病や舌苔などが原因に

一方で「病的口臭」は治療が必要で、口腔(こうくう)疾患や全身疾患により引き起こされる。このうち歯周病や舌苔(ぜつたい=舌の汚れ)、ストレスや薬による唾液分泌の減少(ドライマウス)など口の中の病気が原因とされるものが約90%以上を占めるという。一般に口臭があると「胃が悪いのでは」と疑うケースも見られるが、胃かいようや胃炎が口臭の原因となることは少ない。これは食道と胃を結ぶ噴門が通常は閉じられており、話すことで胃の中のにおいが口に届くことはないため、と川口教授は説明する。

 実際の診療現場では、口臭が基準値より高い場合を「真性口臭症」、低い場合は「仮性口臭症」または「口臭恐怖症」と診断。「息さわやか外来」受診者(1192人)の診断名データでは、真性口臭症が82.7%を占め、このうち口腔疾患による病的口臭が67.9%なのに対し全身疾患による病的口臭はわずか0.3%、生理的口臭は14.5%だった。

 口腔疾患の中でも特に歯周病は、細菌が他の臓器や血管に入り込みほかの病気の原因になったり、唾液に混じり気管支や肺に侵入し肺炎を引き起こすなど、全身の健康をおびやかすこともある。「歯茎が赤くなっていたり、出血がある場合は歯周病の疑いがあるので注意すべきだ」と川口教授は警告する。

 また舌苔の場合は、舌が真っ白になっていても、舌ブラシで簡単に除去できる。舌苔によって口臭が基準値を超えていた患者が、来院時に舌を清掃するだけで正常範囲に戻るケースもあった。ただ、舌苔は舌ブラシで簡単に除去できる一方で、やりすぎると舌の粘膜を傷めることにもなるので、除去は1日1回に抑えることが必要だ。

◇口臭は社会生活に支障 セルフチェックを怠らずに

一方で、香料や殺菌剤などを含む洗口剤や、ガムなどさまざまな口臭予防製品も市販されている。これらの製品は、香料でにおいを隠す遮断効果や、精神的に安心させる心理的効果の方が大きく、口臭原因の除去にはつながらない、と川口教授は指摘する。

 口臭は「社会生活をしていくうえでコミュニケーションの障害になる」と川口教授。「予防には歯や舌を清潔にし、毎日鏡で歯と歯茎のセルフチェックを行い、口臭が気になるようなら、まず歯科医に相談してほしい」と話している。【江刺弘子】 2009年6月3日

「万病の元歯周病 糖尿病とも密接」という記事が、4月5日の日経新聞にあります。

一見糖尿病とは何の何の関係もなさそうですが、炎症がもとで生じる「TNF-α」という物質がくせ者で、血液中に入り込むと、血糖値を下げるすい臓からのホルモン「インスリン」の働きを邪魔して糖尿病を悪化させてしまうといいます。糖尿病が悪化すると、からだの抵抗力が下がり、歯周病菌がより活発に活動しやすくなります。そしてTNF-αの量も増え、ますます糖尿病が進行する…という悪循環に陥ってしまいます。歯周病を抑えて悪循環を断ち切れば、糖尿病の症状改善にもつながります。

歯と歯肉の間の隙間に汚れや細菌(歯周病菌)がたまり炎症が起き、歯肉が腫れて来ると、袋状の空間(歯周ポケット)ができます。
歯周病菌は毒素や組織を破壊する酵素を分泌し、細胞の結合を破壊し、次々と歯周ポケットを形成して歯肉に炎症を起こしながら増殖していきます。

クマ笹エキス(ササヘルス)の歯周病原性細菌に対する抗菌活性を調べた研究があります(明海大学と大和生物研究所)。
その結果、クマ笹エキス(ササヘルス)はこの歯周病原性細菌に対して制菌作用を有することが解明されています。

歯周ポケットの中に汚れや細菌がたまると、口臭も発生するようになります。
ササヘルスは歯周病原性細菌が産生する口臭の原因物質、硫化水素とメチルメルカプタンを完全に消去することが判っています。
それが歯周病の予防と口臭除去につながります。

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