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2009年5月 9日 (土)

新型インフル国内初確認

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新型インフル国内初確認、大阪の高校生ら3人 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

カナダ帰り、成田49人足止め

 厚生労働省は9日早朝、カナダでの約2週間の国際交流事業に参加後、米国発の航空機で8日夕に成田空港に到着した大阪府立高校の男子生徒2人と40歳代の男性教諭の計3人について、国立感染症研究所での遺伝子検査の結果、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)への感染が確認されたと発表した。

 国内で新型の感染者が見つかったのは初めて。厚労省は一緒に帰国した生徒28人を含む学校関係者や近隣座席の乗客ら計49人を「濃厚接触者」として空港近くの宿泊施設に留め置く措置を取ったほか、帰国便の他の同乗者の追跡調査を急いでいる。

 政府は世界保健機関(WHO)に日本での感染例として報告する。感染国・地域としては28番目となる。ただ、入国前の検疫で発見したため、水際で「国内侵入」を食い止めたと判断。政府の行動計画上も、現在の「第1段階(海外発生期)」から「第2段階(国内発生早期)」へは引き上げず、引き続き水際対策を徹底する。舛添厚労相は9日午前8時半から記者会見し、「対処方針上の『国内で患者が発生した場合』には当たらない」との認識を示し、国民に冷静な対応を呼びかけた。

 厚労省や大阪府教育委員会によると、国際交流事業には、寝屋川市内の府立高校3校の生徒30人と付き添い教員6人の計36人が参加。4月24日から今月7日まで、カナダ・オンタリオ州オークビル市内の3高校を訪問するなどした。感染した3人は帰国前の5~6日にかけて発熱などの症状があったという。8日午後4時38分、米デトロイト発ノースウエスト航空25便(コンチネンタル航空6348便、デルタ航空4351便共同運行便、乗客391人・乗員21人)で成田空港に到着。その際の機内検疫で、男子生徒1人と男性教諭にせきなどの症状があり、簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が出た。さらに、機内では症状がなかった別の男子生徒1人も機外に出た後、せきなどの症状を訴え、A型陽性を示した。

 3人は検疫法に基づいて千葉県成田市内の感染症指定医療機関に隔離入院しており、治療を受けている。8日時点の体温は男性教諭が38・6度、男子生徒は36・6度と37・1度だった。教諭は治療薬タミフルの投与を受けており、生徒2人は9日朝時点でも体温は上がっておらず、通常の風邪と同様の治療を受けている。病院側は9日午前、容体はいずれも落ち着いていることを明らかにした。

 一方、千葉県や厚労省に9日に入った連絡によると、濃厚接触者49人のうち、6人が体調不良を訴えており、医療機関に搬送される予定という。

 [解説] 冷静な対応一番の備え

 新型インフルエンザの日本人感染者がついに、成田空港で確認された。ウイルスの国内侵入を阻止しようと、空港や港の検疫体制を強化した水際対策が一定の効果を発揮した格好だ。

 しかし、機内検疫を実施しているのは北米大陸の3か国からの直行便にとどまり、第三国を経由した便の入国者は対象ではない。感染初期の人は症状がないため、今回のように感染の疑いのある人が検疫をすり抜ける可能性も高い。感染国は日本も含め、29か国・地域に広がり、検疫のさらなる増強は限界に近い。国内での流行も時間の問題だ。

 政府は長期戦に備えて、医療体制などの整備を急ぐ必要がある。幸いなことに、検疫を強化してから国内確認まで10日間以上の余裕があったため、二次感染を防ぐ「発熱外来」の設置などは進みつつある。今後は抗インフルエンザ薬(タミフルとリレンザ)の備蓄分を過不足なく流通させる体制整備や、新型用ワクチン開発が求められる。

 国民ができる対策もある。米国などの調査から、感染者の多くは発熱やせきなど季節性インフルエンザとほぼ同じで、基本的な対策も同じでいい。今のところタミフルなどが効いているので、安心だ。

 感染防止のためには、なるべく人込みを避け、手洗いを励行しよう。他人に感染させないためにはマスク着用も有効だ。何より国民一人ひとりがパニックにならず、冷静な対応を心がけることが一番の備えになる。(科学部 高田真之)

(2009年5月9日  読売新聞)

今回の感染発生を受けての国の対応は、新型インフル対策行動計画上の段階引き上げを見送ったとある。
行動計画の段階は、4段階が設定されていて、国内で感染が発生した場合が、国内発生早期の第2段階となる。
次の第3段階は、国内で患者の接触歴が疫学調査で追えなくなった事例が生じた場合 とされている。

第2段階が宣言されるのは時間の問題だろう。

そうなったときは、自分が感染したかもしれないと感じる人は、直接医療機関を受診せず、各保健所等に設置した、発熱相談センターに先に相談するよう求めている。
全国各地の相談センターは、ここからわかる。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html

各県の発熱相談窓口の電話番号がすべてわかる。

この窓口相談で、新型インフルが疑われる場合は、適する発熱外来を設置している感染症指定医療機関等の医療機関を紹介される。
感染者が自由に行動すると、ウイルスを撒き散らし感染を拡大させてしまうから、指定の発熱外来に限定するということ。

発熱外来は、厚労省のサイトでは、

新型インフルエンザに係る診療を効率化し混乱を最小限にするために設置される外来専門の医療施設。第三段階の感染拡大期までの発熱外来は、新型インフルエンザの患者とそれ以外の疾患の患者とを振り分けることで両者の接触を最小限にし、感染拡大の防止を図ることを目的とする。第三段階のまん延期以降における発熱外来は、感染防止策を徹底した上、新型インフルエンザの患者の外来集中に対応することに加え、軽症者と重症者のトリアージにより入院治療の必要性を判断することを目的とする。

とある。

感染症指定医療機関では、院内感染を防ぐために、病室の内部の気圧をその外部の気圧より低くすることによって、外部に感染症の病原体を拡散させないように設計されている病室で治療が行われる。

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