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2009年5月13日 (水)

新型インフルは漢方で治る 週刊朝日

埼玉県ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を中心に書いて行きます。
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週刊朝日2009.5.22.号

ワクチンは間に合うのか、タミフルは足りるのか? 新型インフルエンザ上陸で不安が広がる中、「漢方薬で治る」との説が浮上してきた。レッドクリフの時代である3世紀の中国で生まれた「秘伝書」に、すでに処方が書かれているという。意外な組合せだが、東洋の知恵が救世主となるのだろうか。

新たに浮上してきた説ではない。
漢方家にとっては日常茶飯的なことだが、保健医療の世界でも、ツムラ漢方のサイトで、2005年に取り上げている。
http://www.tsumura.co.jp/password/m_square/today/kkn/050905.htm
mikoさんのサイトで、これを紹介してタミフル問題を論じているのは2年前のこと。
http://miko.iza.ne.jp/blog/entry/142586/

週刊朝日の記事

横浜市大医学部非常勤講師(漢方医学)の森由雄医師が診察したインフルエンザ患者のうち、「タミフル」で治療した13人と、「麻黄湯」と呼ばれる漢方薬を与えた11人を比較した。高熱で来院した患者が36.9度以下の体温になるまでの時間を計測したところ、タミフルが平均25.38時間に対し、麻黄湯は14.09時間だった。
「これまでも大青竜湯などがタミフルと同等の効果があることが分かっていましたが、タミフルよりも効果がある漢方薬があることが分かったのです」

5歳の女児と10歳の男児の治療例がある。
2例とも発熱翌日受診し、麻黄湯を投与し翌日解熱した。

ポイントは麻黄湯の服用量だ。通常、大人ならエキス剤1服(2.5㌘)を1日3回飲むところを最初は2時間ごとに1服を3回飲み、以降は3時間ごとにして、解熱するまで続けた。結果、1日で通常の倍以上を与えた。「通常の服用量では効果がないのであきらめていたところ、服用回数を増やしてみたら効いたのです」
 増量は副作用を起こす恐れがあることから、森医師は患者の同意を得たうえで、細かな経過観察をした。患者には自宅で2~3時間おきに体温を測ってもらい、電話で病状を聞きながら服薬指導をしたという。

診療が多忙な中で、電話でのこまめな服薬指導ができるのは、漢方への熱い情熱と患者の快復への強い思いがあるからこそでしょう。

そして、この頻回投与療法を思い立ったきっかけが、「傷寒論」と呼ばれる中国医学の古典だった。
「すべては今から1800年前に、すでに書かれていたことなのです」
「傷寒論」とは、紀元3世紀前半、後漢末期に中国の地方長官だった張仲景が、当時流行した熱病に対する治療法をまとめた医学書とされる。この熱病で自らも親族の3分の2を失ったことから、書き起こしたと伝えられる。

 まだウイルスも免疫も解明されていない時代の経験に基づく治療法だが、極めて実用的で効果があった。

しかし西洋医学が導入される中で、忘れられかけた存在となっていた。

それが近年、「SARS」などの新型ウイルスの流行で、日本や中国、韓国で、見直す医師が相次いだ。異常行動の危険性が指摘されているタミフルに代わる治療法としても注目を集める。そして、新型インフルエンザについても有効性が期待されているのだ。

癌研有明病院漢方サポート外来担当の星野消化器内科部長によると、「傷寒論」に基づくインフルエンザ治療は、
まず、服用量を通常の2~3倍にする。
「急性疾患に対する場合と慢性疾患とでは、漢方でも治療法が異なります」
そのうえで、38度以上の高熱があって汗をかいていない場合はまず「麻黄湯」を投与する。強い発汗作用のある漢方薬で、体の免疫力を高め、ウイルスを撃退する。麻黄湯で効果がなければ、「大青竜湯」を試みる。すでに発汗している場合は、「桂枝湯」を加えた「桂枝麻黄各半湯」を投与する。

 タミフルがウイルスの増殖を直接阻害する薬なのに対し、漢方薬は人間が本来持つ免疫力を高めてウイルスを排除する点が根本的に異なる。このためウイルスがたとえタミフルに耐性を持ったとしても効果は続く。

今回の新型ウイルスは強い感染力が特徴だが、それでも発病する人としない人がいる。感染しても発病しない人は「免疫力が高い」と言われているが、ではどうすれば免疫力を高められるのか。
「皮膚や粘膜を丈夫にすること、そして体を冷やさないことです」
そう答えるのは、日本薬科大学の丁宗鐡教授。
「日頃から蒸気を吸ったり、マスクをしたりして乾燥を防ぐことが大切です。体温を下げないように、寝ている間も帽子をかぶるなど服装に注意し、冷たい飲物を控え、お風呂でよく暖まりましょう」
そして何より、十分に寝てきちんと食べる、規則正しい生活が大切だという。
「漢方で言う『養生』をしっかりしておくことが一番の予防になるのです」

「小柴胡湯に配合されている『柴胡』という生薬には、サイトカイン・ストームを抑える作用があります。タミフルと一緒に処方するのも一つの方法です」と丁教授は言う。

新型インフルエンザに漢方薬が効くという臨床例はまだない。しかし新型は従来のインフルエンザと症状が似ているとされることから、「漢方でも十分対処できると思います』と盛り医師は自信を示す。

万が一、新型ウイルスが強毒性に変異してパンデミックが起きたら、病院は重症患者であふれ、タミフルは底をつくだろう。自分の身は自分で守る以外にない。そのとき、東洋医学の知恵が力を発揮するかもしれない。 本誌・三嶋伸一

漢方薬の特徴の一つに、「条件付」ということがある。効果を出すには、一定の条件があり、それを満たさないと効果が現れない。
それが証ということ。
インフルに感染しても人によって現す証は変わってくる。
そのため、麻黄湯が効かず、大青竜湯や桂枝麻黄各半湯でないと効果がない場合が出る。さらに細かく考えれば、何十種類かの処方が挙げられるかもしれない。また同じ人でも時間経過で証が変化し薬を変える必要が出てくることもある。
そこのところが、漢方はオーダーメイドの医療と言われる所以。
森先生が電話までして服薬指導が必要になったのは、漢方にそういう性格があるから。
パンデミックになったらとても手が回らないことになるのは避けられない。
やはり養生が一番。

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