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2009年5月 2日 (土)

新型インフル(豚インフル)の推移予想

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韓国で感染者が2日に確認された新型インフル、日本上陸は時間の問題。

今後の推移と現状認識については、脅威・警戒論と同時に楽観論も出ている。

楽観論は、〔新型インフル〕予想より脅威低い? 米専門家ら見解浮上

AP通信によると、米疾病対策センター(CDC)インフルエンザ予防局長、ナンシー・コックス氏は今回のウイルスについて、限定的な分析結果と前置きしつつ、「1918年に大流行し、多くの死者を出したスペインかぜのウイルスのような強い毒性につながる遺伝子的特性を欠いている」と述べた。

 また、別のインフルエンザ研究者も「新型ウイルスは通常のインフルエンザ・ウイルスと似通っている」と指摘。「特別深刻な脅威であると信じる理由は見あたらない」と述べた。

一方、脅威を強調する見解もある。

1918年のスペイン風邪から推計して発表されている最悪のシナリオでは、新型インフルが発生すると、日本で死者が65万人出るというすごい数字の予想だった。
今回のウイルスのタイプはスペイン風邪と同じH1N1型。
今回は毒性が低いとしても、感染を繰り返す間に、強毒性に変化する可能性は十分考えられる。

更に神戸大学のインドネシアでの調査で、インドネシアの豚が高い確率で、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を持っていることが確認された。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00073.htm

これで鳥・豚・人のインフルエンザウイルスが交じり合った新型が生まれる可能性が強まったことが判明した。
この毒性こそはH1N1よりはるかに強く、死者65万人をはるかに越えてもおかしくない。
ますます警戒必要。

とTVで解説しているのが、青山繁晴さん。
青山繁晴のNEWSフカヨミ 新型インフルエンザの真実 1/5
青山繁晴のNEWSフカヨミ 新型インフルエンザの真実 2/5
青山繁晴のNEWSフカヨミ 新型インフルエンザの真実 3/5
青山繁晴のNEWSフカヨミ 新型インフルエンザの真実 4/5
青山繁晴のNEWSフカヨミ 新型インフルエンザの真実 5/5

武田晴彦先生は、インフルエンザとはなにか(3) で、

二つの予想がある.一つはドンドン感染者がふえて,どうにもならないことになるというケース,もう一つは毎年流行するインフルエンザと同じ状態になり,梅雨になると湿度が高くなるので,収まるというケースだ。

どちらになるか,誰にも判らない.判るためには学問が進歩していないといけないが,そこまでウィルス学,感染学,そして社会学がすすんでいない.分からないものは分からない.現時点では,危ないか,普通のインフルエンザ程度か不明である。不明なことを無理矢理,判ったように言ってはいけない。

ただ,ポイントはある.

1) 少し注意する。この際,少し衛生的で栄養にも注意する。

2) 感染者は老人が多いか,若者が多いか.老人が多ければ新しいウィルスだから大きく広がる可能性があるが(スペイン型),若者に限定されれば,数10年前に流行した可能性があるので,広がらない(ソ連型).

3) 学問を発展させて,当確がでる時間を早くする。

地道な学問というのは本当に大切で,現在は「役に立つ学問」ということでなにか新しいものを作ることだけにお金がでるが,感染速度や経路の研究という研究を社会が支持してくれると良いのだが.

基礎学問の充実に投資を。

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