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2009年2月 3日 (火)

藍染のアイに抗インフルエンザウイルス作用

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

藍染では廃棄・・・茎にインフルエンザウイルス抑える効果 asahi.com(朝日新聞社)

廃棄物に抗ウイルス効果があった――。
大阪府富田林市で生薬加工業を営む堀川豊勝さん(59)が中国の漢方薬にヒントを得て、植物「タデアイ」の茎のエキスを調べてもらったところ、流行しているA型インフルエンザのウイルスの増殖を抑える効果があることがわかった。
タデアイの葉は藍(あい)染めに使われるが、茎は捨てられている。
企業と組み、加湿器やマスクに利用するなど商品化を目指している。

といいます。

特殊な技術で取り出した葉と茎のエキスを北里研究所(東京)に送って分析してもらうと、濃度2%の茎のエキスが10分以上H1N1(Aソ連)型と接触すると、増殖を抑え込む効果があった。
同研究所の小林憲忠・メディカルセンター病院研究部長補佐(43)は「幅広いA型ウイルスに効く可能性がある」と話す。
茶やナガイモなど食品で坑ウイルス効果を持つ物質はあるが、「入手コストの安い廃棄物を有効利用している点でユニーク」(小林部長補佐)という。

堀川さんは、

かつて河内木綿を使った藍染めが盛んだった地元の南河内地区で、遊休農地を使ったタデアイの栽培を構想。「茎はエキス抽出に、葉は染色に使って地域の活性化につなげたい」と夢を膨らませる。(白木琢歩)

とあります。

漢方薬の原典「神農本草経」に藍(あい)が上品に分類されて収載されています。
タデ科の蓼藍(たであい)だとされています。

薬用植物(渡邉武著)には、

藍実は解熱・解毒薬となり、民間では新鮮な藍の葉の汁液を毒虫による虫さされや腫毒に外用する。
葉藍は主として藍玉に加工して染料・絵具および薬用に供される。

となっています。

藍は種類が多く、木藍、菘藍、馬藍、呉藍などと呼ばれるものもあります。

藍の字が入っている生薬で、最近人気があるのが、板藍根(ばんらんこん)です。
これは、中国で抗ウイルス作用があるとして注目され、数年前に健康食品として日本に入ってきてちょっとしたブームになり続いています。

抗ウイルス薬は、天然(由来)物に光明が見出されそうです。
そういえば、タミフルも八角(はっかく)由来でしたね。

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