男性更年期障害
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。漢方・健康情報を主体に書いて行きます。
更年期障害といえば女性専門とされてきたと思いますが、最近は男性にも更年期障害はあるとされ、メディアにも取り上げられるようになりました。
男性更年期障害 ストレス社会…大丈夫!?(産経新聞) - Yahoo!ニュース.
■関心高まるも、まだ低い認知度
経済不安が深刻化する中、サラリーマンの中高年男性を中心に、男性更年期障害への関心が高まってきた。女性とは違い、閉経のない男性にとっては見過ごしがちな問題。ただ、その存在はまだよく知られていない。ストレス過多の時代に、男性はどう向き合えばいいのか。(谷内誠)
◆ホルモンバランス崩れ
男性更年期障害の主な原因は、ホルモンバランスが崩れたり、ストレスが増大したりするためとされる。症状は、精神的には鬱(うつ)状態が進んだり、身体的には疲労や不眠、肩こり、さらにはほてりやのぼせ、発汗といった症状が出たりすることもある。
中部地方に住むRieさん=ハンドルネーム=(38)は、数年前から更年期障害に悩む夫(52)の治療の様子を、ブログ「男性更年期障害を知ろう!」(pblog.denmame.net)で平成18年10月から記録している。
「一般の認知度が低く、治療にあたる医師の中には、存在を否定する人までいる。妻も、不調を訴える夫に『だらしがない』『やる気がない』と思っている人が多い。私のように、夫を支える人間がいるということを知ってほしい」
Rieさんは、地元に納得できる医師が見つからず、夫とともに県外の病院に定期的に通う。「サプリメントや精神科の治療なども試してきたが、今は男性ホルモンの投与が中心。ただ、投与し過ぎると前立腺がんの心配も出てくる。症状とうまく付き合っていく本人を支えたい」と話す。
◆やる気の減退
「英国の研究で、男性ホルモン(数値)の高い証券マンが、低い人より利益率を上げているとの報告があります」。こう話すのは城西クリニック(東京都新宿区)にある日本臨床男性医学研究所の熊本悦明所長(札幌医科大学名誉教授)。
熊本所長は「男性は女性に比べストレスに弱く、その影響を男性ホルモンが受けやすい。金融不安でストレスを受けやすい状況ではなおさら」と警鐘を鳴らす。男性ホルモンの分泌が抑制されると、仕事などのやる気が衰え、不眠、性欲の減退やED(勃起(ぼっき)障害)にもつながる。熊本所長は治療の大切さを訴え、「性交の有無に関係なく、男性更年期障害の治療で自信を取り戻し、『会議で大きな声が出せるようになった』といった人は多い」と説明する。
しかし、熊本所長は「ホルモンの数値を計ったり、睾丸(こうがん)の大きさを測るなどして、しっかりと症状を聞かないといけないのに、簡単な問診でED治療薬を処方する医師がいるのは問題」と一部の医師側の姿勢に疑問も投げかける。
■男性更年期障害チェックリスト
(1)性欲の低下を感じる
(2)元気がなくなってきた
(3)体力、持続力の低下を感じる
(4)身長が低くなった
(5)日々の楽しみが少なくなった
(6)もの悲しい、怒りっぽい気分がある
(7)勃起力が弱くなった
(8)運動する能力の低下を感じる
(9)夕食後にうたた寝をすることがある
(10)仕事の能力が低下したと感じる
※「はい」が3つ以上、(1)(7)どちらかが「はい」だと男性更年期障害の可能性が高い。
(伊藤直樹・NTT東日本札幌病院医師のリストを元に作成)
中高年期になり、精神的には鬱(うつ)状態が進んだり、身体的には疲労や不眠、肩こり、さらにはほてりやのぼせ、発汗といった症状が出、男性ホルモン分泌が失調している場合に診断されるということです。
西洋医学的には、不足してくる男性ホルモンの補充が治療の中心のようです。
実は、この症状は漢方の得意分野です。
漢方にはとてもきめ細やかな対応策が整備されています。
老化による衰えは、労とか虚勞という概念でとらえることができます。
労は疲労の労です。
漢方では五つの臓器についてみていきます。
肝・心・脾・肺・腎のどの臓が疲労しているか、虚しているかをみて、そこを天然自然のもので補うという対応をとります。
もし実しているものがあれば、それは瀉します。
上の10項目をみると、加齢によって出てくる、腎虚・腎労と心の虚・労のウエイトが大きいといえます。
あとは、五臓のバランスとひとの構成要素である気・血・水のバランスが重要です。
くずれを補正する処方で対応します。
高齢者の臓腑の機能が減衰してくるのは自然の摂理であり、青年と同じように活動ができることなどありえません。
五臓が歳相応に、バランスよく衰えてくるのなら、レベルは低くとも生活・活動に支障を来たしません。
漢方的な生理学、病理学に基づいて、衰えた臓腑を立て直して、バランスをとりもどして、歪を是正して更年期障害の症状を霧散させようというわけです。
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