小腸内視鏡(2)
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。
最近オリンパス社のテレビCMでカプセル内視鏡を頻繁にPRしています。
今が旬の宮崎あおいさんがやっていますのでご記憶の方は多いのではないでしょうか。
カプセル内視鏡の大きさは、小指の先ほどの大きさしかありません。
長さ26mm×径11mm、重さ3.45gだそうです。
超小型で高性能なカメラを内蔵しています。
これを水で飲み込みます。
このカメラは1秒間に2枚の写真を撮影しながら消化管の蠕動運動によって進み、最後は便とともに排泄されます。
撮影は8時間ほど可能と聞きますので、2枚×60秒×60分×8時間=57600枚の画像が撮影される計算になります。
自然な状態の小腸をすべて静止画像で観察できるというわけです。
カメラを回収して記録装置を再生するのかと思いますが、使い捨てで回収はしません。
実はこのカメラは画像の情報を電波で体外に取り付けた受信機に向け送信するのです。
受信はお腹の8ヶ所にに貼り付けたセンサーで感知し、腰に巻いたレコーダーで記録します。
記録した画像はワークステーションにダウンロードしてから読影されます。
ここでコンピュータ処理が入るわけです。
5万枚の画像ですから一通り見るだけで何時間もかかる大変な作業だと思います。
カプセル内視鏡で判明、診断される病変は、潰瘍やびらんが多く、血管異形成やクローン病、腫瘍などが見つかっているそうです。
カプセル内視鏡は観察するだけで、ポリープを切除したり焼灼凝固といった治療はできません。
そういった治療が必要な場合は、もう一つの小腸内視鏡、ダブル(シングル)バルーン内視鏡をを使うことになります。
また、腸管が狭窄を起こしていてカプセルが通過できないことが起こることがあるといいます。
そんなときは、あらためてダブルバルーン内視鏡を挿入してカプセルを取り出すか、開腹手術になるそうです。
kiyohikoは朝食抜きで9時にカプセルを飲み込みました。
そしてセンサー、ホルターを装着しました。
右を下にして30分程寝ました。
飲み込んで胃に入ったカプセルが十二指腸へ早く降りるようにするためです。
後は、院内を歩いて運動しました。
4時間後の1時に、昼食です。
このくらい時間を空けると、食物がカプセルに追いつくことはありません。
18時に装着をはずし、終了です。
翌朝腹部X線でカプセルが下行結腸に降りていることを確認。
その後の排便で体外に出たのですが確認はできませんでした。
水洗トイレですから。
つづく
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