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2009年1月24日 (土)

多剤耐性アシネトバクターで院内感染、4人死亡

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

リンク: 薬が効かない!アシネトバクター菌に23人院内感染4人死亡 福岡 - MSN産経ニュース

薬が効かない!アシネトバクター菌に23人院内感染4人死亡 福岡

2009.1.24 00:03

厚生労働省は23日、福岡大学病院(福岡市)の救命救急センターに入院していた10代から80代の患者23人が、アシネトバクター菌に院内感染していたと発表した。感染者のうち肝炎で入院していた20代の女性と50~60代の男性3人の計4人が死亡したが、感染との関連は薄いという。

 残り19人のうち、10人は現在も入院中で、9人は他院に転院している。

 厚労省などによると、院内感染が発覚したのは昨年12月1日。患者8人に感染が見つかり、病院側が調査を行ったところ23人に感染を確認、今月20日、保健所に届けた。

 感染経路は判明していないが、23人のうち22人が入院後に人工呼吸器を使用、人工呼吸器からも菌が検出されており、保健所などが関連を調べている。

 アシネトバクターは土壌や水中など自然界に広く存在する細菌で、健常者に害を及ぼすことはないが、免疫力の低い重傷や重病患者は、肺炎などを発症し死亡することもあるという。多くの薬剤が効かないため、重大な院内感染の原因菌として海外では注意喚起が行っている。

アシネトバクターは、ひとの皮膚の常在菌でもあります。

吉田製薬のサイトにある「Y's Letter」という病院感染に関する情報通信に、皮膚常在菌に関する解説があります。

ヒトの健常皮膚にはグラム陽性球菌であるStaphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)などcoagulase-negative staphylococci(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌:CNS)、グラム陽性桿菌であるCorynebacterium spp.(コリネバクテリウム属)などが常在し、グラム陰性桿菌であるAcinetobacter spp.(アシネトバクター属)が常在することもあります。
これらの細菌は平素無害ですが、体内挿入人工物や血管カテーテルに関連する血流感染などを、特に易感染患者において起因することがあります。

詳しくはこちらをどうぞ。

Acinetobacter spp.はブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で、21種類に分類され、A. baumanni、A. johnsonii、A. calcoaceticus、A. hamolyticus、A. junii、A. Iwoffii、A. radioresitensなどがあります30)。臨床的に重要な菌はA. baumanniで、Acinetobacter spp.臨床分離株のうち約72.9%がA.baumannであったとする報告もあります31)。
Acinetobacter spp.は通常、環境や土壌に広く生息し病院のみならず家庭の洗面台など湿潤な室内環境から検出されますが、しばしば健常人の皮膚にも常在します。
健常人に対しては病原性が弱い菌ですが、重い基礎疾患を有し人工呼吸器を使用している患者において肺炎、血管カテーテルを挿入している患者において菌血症を起因することがあり、外傷感染、手術部位感染、尿路感染、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、腹膜炎などの起因菌ともなります。

とあり、

皮膚常在菌は通常は病原性の弱い菌ですが、病院においては侵襲的な処置が頻繁に行われ、感染防御機能の低下した患者が多く存在するため、重要な感染起因菌となる可能性が高いことに注意が必要です。手指衛生や手袋の着用など基本的な病院予防対策を確立することが肝要です。

と結ばれています。

MRSAの問題が騒がれだしてからかなり経ちますが、このようなイタチゴッコ・モグラタタキのような耐性菌の問題は、現代医薬学の宿命なのでしょうか。

東洋医学の英知を取り入れて、自己免疫力、自然治癒力を維持し高めて対抗、防衛することをもっと重要視してほしいものです。

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コメント

アシネトバクター菌・・初めて聞きました。誰でも持っている可能性のある菌が人の命を奪ってしまうなんて、オソロシヤ~!冬場皮膚はカサカサになり粉ふきいも状態の私は、知らず知らず撒き散らしているかもしれないと思うと、尚更こわいですぅ~。今日から体中クリームを塗って粉ふき芋を改善しなくては、、、

投稿: 大下久子 | 2009年1月26日 (月) 17時52分

久子さん
脅かしてしまったようでごめんなさい。
でもこの菌は、健康な人には全然怖くありません。
重病で体力、免疫力がすごく弱った人でなければ感染の心配はありません。
病人が集まる医療機関の衛生環境や作業の管理上気をつけなければいけないという問題です。

投稿: kiyohiko | 2009年1月26日 (月) 20時13分

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