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2008年9月29日 (月)

知らなかったBSEの性格(2)

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

知らなかった、誤解していたBSE

日本でBSE感染牛が初めて発見されたのは、2001年9月10日で、米国の多発テロ(9.11)の前日でした。
政府は各種の対策を取り、1ヶ月後には、「BSEの疑いのない安全な畜産物の供給について」と題する農林水産大臣談話を発表しています。

今後は、と畜場においてBSEに感染していないことが証明された安全な牛以外、と蓄場から食用として出回ることはありません。どうぞ、安心して召し上がって下さい。
平成13年10月18日

坂口厚労相と武部農水相が並んでTVカメラの前で焼肉を食べていたのを思い出します。

前回書きましたが、これまでのEUでのBSE検査の結果では、現在の検査で30ヶ月齢以下の牛のBSEはほとんど見逃すとされています。
ということは、上の引用部分は、有り得ない・うそ、ということになります。

ほとんどの肉牛は30ヶ月齢以下で食用になります。
従って、検査でBSEでないと判定された牛の中にBSE感染牛が紛れ込むことを避けることはできないことになります。
それ故BSE検査は、完全なヤコブ病対策にはなり得ません。
危険部位の除去が唯一の有効な対策となるわけです。

肉骨粉禁止の飼料規制と危険部位除去が最も重要なBSE対策なのに、国民もメディアも、全頭検査こそが最も重要な対策という誤解をし続けていて、全頭検査という神話が作られているのです。

2005年5月に、食品安全委員会は、「BSE検査対象月齢を全月齢から21ヶ月齢以上に変更しても人に対するリスクはかわらない」と判断した。
これを受けて国は、と畜場でのBSE検査対象月齢を21ヶ月齢以上に変更しました。
しかし、全都道府県は、国民が不安に思うという理由で全頭検査を継続し、国は3年間に限ってその費用を負担することにしました。

この国庫補助が今年の7月31日で終了し、その後を、どうするのか国と都道府県の綱引きが続いたが、結局、全都道府県が独自予算で継続することになっています。
この措置は、世界では非常識と不思議がられているといいます。

結局、全頭検査=安全という誤解を利用して、国民を安心させておこうという選択をしているのではないでしょうか。

代議士は自分の地盤の牛肉の販売が有利になる状況をつくろうとし、自治体も自分の県の畜産が不利になることを恐れるからなのでしょう。
自分が先陣を切ることを躊躇している、どこかが決断してくれるのを待っていたというのが実情のようです。
それにしては、意味のない安心料として莫大な経費を使ってきたものです。

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