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2008年9月16日 (火)

健康食三種の神器(1)はとむぎ

ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。

ハトムギ(薏苡仁・ヨクイニン)

私が所属する日中医薬研究会の創設者・渡辺武薬学博士は、現代人の食生活の正常化のために、五味調和とハトムギ、ゴマ、ハチミツの常食を奨励しています
私達はこの三つの食品を「健康食三種の神器」と呼んでいます。
これは「医食同源」の考えに基づいたもので、食養生の重要性を説くものです。

薏苡仁(ヨクイニン)はイネ科の一年草のハトムギの皮を除いた種子で、民間ではイボとりや肌をきれいにするとして使われています。

ハトムギには長い歴史があります。
日本に伝来したのは弘法大師が中国に入唐した時に持ち帰り、日本で移植したのが始まりといわれ、弘法麦の名もあり、飢饉のときの貴重な穀物でした。
世界の穀物の中で一番タンパク質や脂肪が多く、あらゆるアミノ酸やビタミン群を含んでいます。
ハトムギは体内の水分代謝をよくし、たまった水分を小水として体外へ出してくれます。
湿度が高く、水分が停滞しやすい日本人に適した穀物といえます。
従って皮下や関節に水がたまった浮腫(むくみ)、神経痛に効があり、皮膚をきれいにするので、ザラザラしたサメ肌やトラブル肌、イボとりに使われます。
また腫瘍を抑制する効果も確認されています。

二千年くらい前の中国の薬物書「神農本草経」には「味甘く、涼、筋肉拘攣し屈伸しえず、封室による麻痺を治し、久しく服すれば身を軽くし、気を益す」と記載されています。
この書物は365種類の薬を、上薬・中薬・下薬に分類しています。
ヨクイニンが属している上薬は命を養い、多量・長期間服用しても人を傷つけることがなく、栄養状態を良くし、不老長寿に役立つ薬が集まっています。
米、胡麻、山芋、蜂蜜等の食品もたくさん含まれています。

この時代にすでに漢方がたくさんの経験を学問的にまとめているのがわかります。

ヨクイニンにかぎらず、種子は栄養が流れ出すのを防ぐために、含有成分が水に溶けないようになっています。
ヨクイン1㌔を煎じても2㌘ぐらいの成分しかとれません。
しかし種子が発芽するときには含有成分が水に溶けるように変化しているので、種のときに比べると数十倍もとれます。
従ってヨクイニンの製剤は発芽ハトムギを使ったものでないと効果を期待できません。

 

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