風邪は万病のもと(2)
ふじみ野市 マサキ薬局 の 漢方なブログです。健康情報を主体に書いて行きます。
西洋薬の風邪の治療法
1)解熱・鎮痛薬 脳の発熱中枢をマヒさせる
2)抗ヒスタミン剤 粘膜からの分泌をとめる
3)鎮咳去痰剤 エフェドリン・コデインなどで麻薬系
4)化学療法剤 細菌を殺す
東洋流の治療法
崩れたバランスを整えます。
その為には呼吸器の症状だけなく、全身症状をチェックし、補正します。
その事で、体の自然治癒力を高め、害邪を体外に追い出すわけです。
風邪のときは水分代謝の崩れが多いので、水剤・気剤が基本になります。
炎症があるときは、柴胡剤や苦味剤を加えます。
長引いて、体が弱ってきているときは元気をつける補剤を使います。
繁用される漢方処方
●麻黄湯 悪寒、発熱、関節痛、喘咳、乳児の鼻づまり
●葛根湯 悪寒、項背のこり、頭痛、扁桃痛、鼻炎、蓄膿症
●小青龍湯 微悪寒、発熱、頭痛、喘咳、水様痰、鼻炎、くしゃみ
●小青龍湯桔梗石膏 上記症状で口渇、咽喉の痛み。咽喉周囲炎
●五苓散 頭痛、発熱、口渇、嘔吐、下痢、尿量減少
●柴胡桂枝湯 悪寒、発熱、頭痛、咳、体疼痛、ねあせ
●小柴胡湯 往来寒熱、胸脇の圧迫感、口苦、咽乾、食欲不振、咽喉炎、中耳炎
●大柴胡湯 頭汗、頭重、耳鳴、悪心、嘔吐、胸脇心下部のつかえ、便秘、喘息
●五虎湯 口渇、激しい咳、気管支喘息、小児喘息
●半夏厚朴湯 のどにひっかかる咳、咽喉狭窄感、せきばらい、声がれ
●麦門冬湯 痰のからむ咳、体力衰えている人の咳、気管支喘息、気管支炎
●人参養栄湯 体力弱い人のかぜ・咳、胃腸の弱い人の長引くかぜ、貧血・低血圧の人のかぜ
●甘草エキス 急性の咽喉痛、皮膚粘膜の炎症、薬物疹の緩解
養生法
●口渇にだまされて余分な水分を飲まないこと
●冷たいものは口にしないこと
●しょうが、にんにく、ねぎ、くづ湯など温まるものを摂る
●梅干、ハトムギなどは尿の出を良くして治りを早めます
●部屋の換気、体力消耗を防ぐ工夫・早寝・安静
マサキ薬局のホームページ、風邪とインフルエンザの項も参考にどうぞ。
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